命名[ローズ]
「スキルって何?」
((え?あぁ、ハヤト鑑定持ってるからステータスオープンって言えば分かるわよ))
あーいや、独り言だったんだが、まぁいいか。
え?
「なんで、名前知ってんの?」
((セレスから頼まれたからね))
「、、?」
((え?あんた契約の時に名前、、))
「ステータスオープン!」
そういや、女神さまの名前は聞いてなかった。
誤魔化すようにオレは叫んだ。
須藤ハヤト[20] 深紅の単発銃
筋力8
器用70
知力40
魔法10/10
生命20/20
ダメージ0、不老不死、完全耐性、再生、鑑定遮断、変体、自己鑑定、言語1、異世界知識2、算術3、射撃1
深紅の単発銃[ノーネーム] 迷宮1
攻撃力100(1)
コア、知的武器、言語4、念話、転移、地図、弾丸補充1発/1日、人化、闇魔法8
((はぁ、説明してあげる。。
現在、フォルディア王国にある迷宮にいるの。
ハヤトのステータスは雑魚ね。弱っ。
でも[ダメージ0]で、大砲すら無効。
[完全耐性]は、毒、麻痺、真空等の無効。
今の外観年齢は20歳だけど、要望どおり[変体]で年齢や種族等も自由に変えれるわ。元に戻らないので維持コスト0。使うには賢者の石が必要よ。
[言語1]があるから普通に話せるはず。ワタシは無学なハヤトと違って、古代語も分かるから頼りなさい。
[異世界知識2]は現代日本の知識。レベルが低いのは、使い方は知ってても作り方を知らないからじゃなくて?
[算術]はこの世界遅れてるから))
「説明ありがとう。だいたい分かった。ところでノーネームって何?」
((ワタシの名前、セレスとの契約で、ハヤトに命名してもらうようになってますの))
「じゃあ、武器娘とか」
((は?))
うぉっ!怖ぇ。なんでこんなトゲトゲしてるんだ。薔薇の花には、トゲがあるってな
ピッタリだな!
「ローズ」
((どういう意味?))
「、、深紅の綺麗な花の名前なんだ。」
((そう。それでいいわ。))
命名
深紅の単発銃[ローズ] 迷宮1
ふーっ勘のいいやつめ
普通は、スキル1個のところを、
複数スキルと鑑定遮断のおまけ付き。
さらに、武器のプレゼントは、かなり嬉しい。
女神セレスはオレの事が、好きすぎだろ?
偽女神だとか疑ってごめんよ、女神様だった。
こんなに愛されるなんて、どんだけイケメンなんだよ?と水溜りに写る自分を見た。
ぱっとしないヒョロっとした兄ちゃんがそこにいた。
え?普通じゃん!
ローズに言われるまま、ゴブリンの屑魔石と錆びたナイフを回収して、出口に向かう。
((ちょっと止まりなさい。宝箱極小があるわ。))
目の前に、豚の貯金箱が落ちていた。
「落とし物?」
((は?宝箱極小よ。割れば、小銭が出てくるわ。宝箱小からは普通の形よ。鍵開けスキルがない貴方には関係ないけど。))
「これが、極小宝箱?」
ガシャーン
地面に投げつけて叩き割ると、いい音が響いた。
割れる豚の貯金箱。
モンスターがお小遣いを1枚ずつ入れてるんだろうか。だとしたら、凄く罪悪感を感じる。
[小銀貨5枚]get!
地獄の沙汰も金次第ってね。