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ハッピータイム2


ゴロツキ勇者が、アジトの方に向かう。その後をハヤトがついていく。



『ハッピータイム!』

そう叫び、勇者はアジトの奥に入っていった。


((信用出来ないわね))

「そうか?ゴロツキでも勇者だったって事だろ?」

((備えなさい))

ローズが疑うので、少し警戒しようか。ゴロツキ勇者が怪しい動きをしないか、聞き耳を立てる。


『勇者さま』

『これはこれは、友よ』

『友ですか?』

『あぁん?友だろう』

『あっはい、友でした』

『耳をかせ』

『はい』

『、、、、、、、、、、、、、』

『分かりました、鍵です。』


どうやら幻惑に成功したようだ。今のところ上手く行っているようだ。

ガチャガチャと鍵を開ける音。


少し距離を取るために、移動する。

万が一、総てブラフの場合、鼠族と一緒に襲ってくるかもしれない。

それは厄介だ。


ゴロツキ勇者がニヤつきながら、口を封じられた子供の首輪のリードを掴んで引張りながら歩いてくる。


鼠族は、いない。

警戒しすぎたか。大丈夫、上手くいってるはずだ。


『どうだ?これがハッピータイムの力だ』

「分かったから、早くその子を連れて逃げろ」


鼠族の足音が聞こえる。効果時間が切れたらしい。ゴロツキ勇者は、ニヤつきながら余裕の顔。


『引き止め役、変わろうか?』

「いいから、早く行けっ」


鼠族が見えた。その数5

深紅の単発銃を構える。


弾丸は1発しかない。ギリギリまで我慢だ。


集中しろっ

限界まで、集中っ



すると、突然


ザクッと胸から剣が生えた。

痛みは無い、


無いが、大事なモノが抜けていく感覚。

((ハヤトーっ!))

後ろから刺された。誰に?

振り返るとニヤついた勇者。その手には、黒い禍々しいオーラが纏わりついている。

何かを奪われた。


『ひゃははっ奪ってやったぜ不死の力!これで1日1回、死を無効化だ。俺ちゃんの真の力はアイテムマスター。強奪の剣を使えるよぉぉ』

「くそ、ゴロツキが」

『おおっとぉ、これも貰っちゃおうか』


呆然とした隙を突かれ、ひょいと銃身を掴まれ愛銃を奪われる。


「ローズっ!」

((ちょっと、変なところ触ってじゃないわよっこの変態!))

『くそっ念話か!アイテムマスターの力を発動、黙れ!』

((ナニヨ、コレ!!))


鼠族が集まってくる。

『勇者さま、何も言わず鍵を渡して5分後に来いと言われましたが、どうゆう事ですか?』

『うっせぇ、くそ鼠が!もう終わったんだよっ!』


『ひゃははっお人好しすぎるぜ、勉強になったよな草むしりくぅん。お代はいらないぜ、だってもう払えなくなるし。俺ちゃん優しー』




……許さない。

あぁ、コイツは人間じゃない。



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