転生
『好きな願いを一つ叶えましょう。。』
目の前には女神?
どうも異世界トラックに巻き込まれたらしい。しかも願いを聞いてくれるテンプレのようだ。能力奪取、スマホ持込、チートは、憧れてる。
なら、まずは大きすぎる願いを要求する。「ごめん、それは無理です。」と言わせてから、有利な条件での契約を目指そう。
「願いは最強。つまり、ダメージ0!そして不老不死含むとか可能ですか?」
『はい。。』
え?出来るの?いや、違う!女神のニヤつく顔が、罠だと言ってる気がする。冗談で言ったこの願いが、本当に叶えばラッキーだけど、騙されてる気がする。
美味い話をするのは、昔から、悪魔と相場が決まってる。何か裏があるハズだ。そう考えると、なんかこの女神様が、急に偽物に見えてきた。
考えろ、何か罠がある!死なないけど、行動不能。再生しない。子供のまま不老不死になって不自由する。
どれも違う?まだ見落としが、これだ、
操り人形になるのは困る!
ふーっ危ない、危ない。騙される所だったぜ、
どうせ偽物なんだろ?
偽女神の考えなどお見通しだ、残念だったな。オレを操り人形にする気だったのか?
そうは、させない。
現実世界で、通信販売に詐欺にと散々引っかかったお人好しのオレの経験値を舐めるな!
「あー、説明不足でした。麻痺や真空の各種耐性、肉体再生、年齢の自由変更能力、そしてもちろん自由意志も含んでますよ?」
『はい、それも含めましょう。。』
え!思いつくまま言った願いを全て叶えてくれた。
なんだと?もしや、本当にこの御方は??
女神なのか!
女神だったわーーー
『では貴方の活躍に期待しています。。』
悪魔は、笑う。ハヤトは、取り返しのつかない相手と、とんでも無い契約をした。その事に、彼は気付かない。気付かないまま、
ふわーと光って、転移した。