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嫁さんの肩こり事情  作者: 仲村千夏
2/6

2・レベル:8ッ! 新兵器を投入ッ!

「疲れた……。肩重い~」


 今日も疲れて帰ってきた嫁さん。

 なで肩が災いしてか、毎度肩こりがひどくなっている気がする。

 何度も肩もみを行っているが、一時的に良くなるだけ。

 おまけに今日はかなりひどい状態。

 肩に触るだけで痛いらしい。


「痛い~」


 触っても痛いということは相当辛い。

 この段階でも頭は痛くないらしい。

 肩こりに慣れるというのも度を過ぎれば何も感じなくなるのか?

 まぁ、それはなった本人しかわからない。

 今回のレベルは8(全10段階)。触るだけで痛みが走るほどの筋肉が緊張している状態。

 いきなり揉み始めてもいいのだが、痛みが出ているため苦痛でしかない。

 痛気持ちいい状態を超えているため、前段階としてホットパックを使う。

 材料は身近にあるもの。口をしっかりと閉じることのできる袋が一つ。お湯が漏れ出てくることを考えたらビニール袋一つあったら安心。

 お湯は大体60~80度を入れて口を閉じて平らになる様に空気は抜く。

 もう一つの袋に入れる。さらに、直接当ててしまうと火傷してしまうのでタオルで巻いて当てる。

 うつ伏せになってもらって両肩を覆うように当てる。


「ん~。気持ちいい」


 しばらくそのままにしてみる。

 温めると多少は筋肉も緊張が解ける。血流が良くなってどうこうという効果があるらしい。

 温めている間はヒマになるのでご飯を準備する。

 今日はみそ汁とご飯、ちょっとした野菜炒め、豆腐という簡単なもの。

 三〇分くらいで作る。

 

「いい匂いがする~」

「ご飯する前に肩をどうにかしようか」

「は~い」


 ホットパックでいい感じに温まった肩を前回のように片方ずつは行わない。

 今回はうつ伏せのまま両腕は頭の上にしておいて、肩甲骨を回すように揉んでいく。

 触っただけで痛がっていたのだが、ホットパックの効果からか痛みは無くなっているらしい。

 肩甲骨を回し終わったら、肩の筋肉に手を加えていく。

 痛気持ちいいと繰り返し言いながらも。まだまだ、我慢している様子だった。

 今日はちょっと苦戦。

 ホットパックという新兵器も出して、効果は絶大だったが、揉み方に関しては手を抜いてしまったんじゃないかと思う。

 終わったときは「軽くなった~。ありがと」と言ってはもらえたのだが。

 まだまだ、改善の余地があるみたいだ。


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