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砲市、御三家から最初のポケ王を選択する



「ちょっと待ってくれ博士」


「どうしたんじゃ?」


「ポケ王ってそもそも何だっけ?」


「何と! お主本当に記憶が飛んでしまったのじゃなあ…」


「ゴメンゴメン!」


「ポケ王とはポケット王族の略称じゃ」


「じゃあポケ王マスターってのは?」


「ポケ王マスターっていうのはポケ王バトルの頂点に君臨するポケ王使いの事じゃ」


「じゃあポケ王バトルってのは?」


「ポケ王バトルというのは自分で捕まえた王族やら育てた王族を他のポケ王使いの王族と戦わせる競技の事じゃよ」


「そもそも何でポケ王バトル何てやってんの?」


「それは楽しいからじゃよ! ポケ王バトルは上流階級だけに留まらず庶民にも大変人気の競技なんじゃよ」


「成る程ね! よく分かったよ。ありがとう博士」


「いいんじゃよ」



 庶民が王族同士を戦わせる競技が大流行しているとかツッコミ所が満載な気がするが砲市は楽しそうだから気にしない事にしたのだった




 ◇



「んーどれにしようかなあ?」



 マスオ博士が示した三体とは国王、王妃、第三王女の三人である


 ちなみに何故だか三人とも無表情な訳だが気にしたら負けである



「うーん……女の人を戦わせるってのはなー……決めた!」


「ほう、どの個体にするんじゃ?」


「えっと」


「ちょっと待った――!!!」


「「?」」


「おいおい! [ほういち]にだけポケ王をやるなんてズルいぜじーさん」


「なんじゃレインボーか。焦らんでもお主にも一体やるから安心せい」


「そいつを先に言えよじーさん。よっ久しぶりだな[ほういち]!」


「レインボー???」


「どうしたんだ[ほういち]? 俺の顔に何か付いてんのか?」



 砲市は混乱していた。どうしたも糞もない。このレインボーという男……最初に国王に勇者について問いただしていた好青年委員長風高校生その人である



「レインボー」


「何だいじーさん」


「[ほういち]は軽く記憶喪失なんじゃよ」


「ええっ! マジかよ[ほういち]! 幼なじみの俺の事も忘れちまったのかい!?」


「幼なじみ?」


「うわーマジじゃんか! しっかりしてくれよ[ほういち]!」


「あっああ……」



 高校三年生と小学四年生が幼なじみとはやはりツッコミ所が満載な気がするが砲市は受け流すように努めるのだった



「まあいいや。早く選んじゃってよ[ほういち]」


「うっうん。僕はこいつにするよ」


「へーなかなか良さそうじゃん。じゃあ俺はこいつにしよっと」



 砲市が国王を選ぶと流れ作業のように王妃を選択したレインボーであった




 ◇



『ポケ王のニックネームを入力して下さい』



「おお! そうだなー決めたぞ! で ぶ ち ん っと」



『“でぶちん”で決定して宜しいですか?』


「うん!」



 こうして国王のニックネームは“でぶちん”と名付けられたのだった




 ◇



「博士」


「なんじゃ?」


「“でぶちん”を連れ回すのが面倒なんですけど」


「そういえば記憶喪失だったんじゃな。ほれ」


「何ですかコレは?」


「そいつは王族ボールと言ってポケ王を出し入れしたり野生のポケ王を捕獲出来たりする代物じゃよ」


「へー凄い代物ですね!」


「この世の中にはさらに凄い、それこそ王族以外を捕まえられるボールなんかもあるんじゃよ」


「おおー」


「じゃがまあお主には一番安い王族ボールで十分じゃろう。でぶちんの分に加えて更に五個渡しておこう」


「良かったじゃないか[ほういち]!」


「うん!」



 博士からの至れり尽くせりな対応とフレンドリーなレインボー(本名不明)のおかげですっかり気分がよくなった砲市であった





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