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砲市、ポケ王博士に夢を託される



「はあっはあっ! 城外は……危険が一杯じゃ! ポケ王を持たずに城の外に出るなんて何を考えておるんじゃ」


「何だこの爺さん?」


「なんと!? お主ワシの事を忘れてしまったのか[ほういち]!」


「何で爺さんが僕の名前を………ああっ!!」


「一体全体どうしたんじゃ[ほういち]!! お主今日はおかしいぞ!」



 砲市はこの謎の状況をようやく理解していたのだ


 初対面の爺さんに馴れ馴れしく名前を呼ばれた……つまり既にゲームが始まっているという事なのだ


 しわくちゃは砲市に対してカラフルワールドの基本的な知識と勇者達との関係性などのゲームとは関係ない知識しか与えていない


 つまり砲市は自身が遊んでいるシステム上の事についてはこれからの軽いチュートリアルと経験で理解していくしか方法がないのである



「ゴメンゴメン! 最近記憶が飛びがちなんだよ」


「なんじゃそうじゃったのか!」


「で爺さんの名前も忘れちゃったんだけどちょっと思い出せないから教えてくれないかな?」


「しょうがないのう! わしゃあユルフシ王国の筆頭宮廷魔術師にしてポケ王博士という裏の顔を持つマスオじゃよ。気軽にマスオ博士と呼ぶといい」


「ああわざわざ悪かったねマスオ博士」


「いいんじゃよ。それじゃあワシの後を付いてきなさい」


「わかった」



 ◇



「近っ!」



 そう、付いて来いと言われてたどり着いたのは王様の前である


 つまり扉から50m程直進しただけである



「[ほういち]よワシは若い頃ポケ王マスターになるのが夢じゃった」


「ポケ王マスター?」


「そうじゃ! 全てのポケ王使いの憧れポケ王マスターじゃ!」


「へー」


「しかしワシももうジジイじゃ、よってワシの夢は若いお主に託す!」


「おー」


「じゃが流石に手ぶらでは厳しいじゃろう」


「うんうん」


「じゃからワシから[ポケ王]を送る事にする。この最後まで残った三体から一体選ぶといい」


「ええっ?!」



 砲市が軽くフリーズしたのは仕方がない。マスオ博士が指差した先にいたのはユルフシ王国国王様ご本人だったのである





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