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お手伝いで驚いた

ここはウエルザート国のレイド村です

最近村の中はいつになく騒がしいのです

その原因はゲッタさんが山から連れてきた三人の女性のせいでした

見たことがないグーガーよりもでかい物

乗り物だったのでしょうか

3人の女性内の一人が動かすと

村中の男性が集まっても動かす事が出来ない岩や

リゼットおばさんよりも太い木を薙ぎ倒していきました

何が行われてるのか皆戦々恐々で見てました

ほんの数刻で広場を作り上げ 机 椅子を取り出してきました

唖然としながら私が見てると 一番髪の毛が長い女性が私に

「この村で未婚の女性は何人居るのかしら」

そう聴かれました

「五人です」

何かされてしまうのだろうか

そんな事を考えながら

嘘をついて後で酷い目に合わされるのが恐くて

私は正直に答えてしまったのです

「今から その五人にお願いをしたいのだけれど

集まって貰えるかしら?」

「声かけてきますね」

声が少し裏返ってしまった



やがて集まった未婚女性5人を相手に長い髪の女性は こう告げたのです

「ベルンさんの結婚式のお手伝いをしてほしいの」

結婚…式?

結婚は聴いた事があります

何れ私もしたいと思ってますが

「結婚式とは何でしょう?」

つい声に出てしまった

長い髪の女性は驚いてます

「結婚式を知らないの?」



結婚式とは

新郎新婦の新しい門出を祝う物で

奉納祭のように皆で食事をするものだそうです

その給事のお手伝いを頼まれたのでした

それくらいなら祭慣れてるものです

難なくこなせれるでしょう

私達は快諾しました


式当日です

見たことが無い料理の数々

凄く高級そうな器

一体何処にゲッタさんはお金を隠してたんだろう

そんな思いさえ浮かんできます

一通り料理を運び終えたら

「貴女達も どうぞ」

と料理を勧めてきました

おそるおそる口にしてみます

「美味しい」

何の肉なのかわからないけど皮が付いてお肉

スープな事しかわからないスープ

川の上流で酌んできたような冷たいお水

もう どれを取っても『美味しい』のです

それだけでも驚きなのですが…

最後に渡された「でざーと」白くて甘くて柔らかくて

天国の食べ物のようでした



やがて結婚式が終わり

幼馴染みのミッシェルが言い出しました

「この料理の数々の作り方を教えてもらえませんか?」

後はわかりきった事でした

5人全員がお願いしたのです


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