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結婚式で驚いた

私達はゲッタさんの村に送り届けられて

今はゲッタさんの自宅にお邪魔させてもらっている

その見返りと言っては何なんだが

私がコンロ等の調理機具を出し

由井菜が食事を作っているのだ

ゲッタさんの妹のベルンさんとも仲好くさせて貰ってる


ゲッタさんと由起子は あれから数回森に入ったけど

収穫はないようである


由井菜と私はベルンさんにお願いをして

少し広い場所で自由に使える場所が無いかと訊ねてみた

家から数分歩いた場所に適度な広場があった

後は私が出すだけである

ベルンさんの結婚が後2日に迫った日である


ゲッタさんと由起子には悪いが

結婚の時の料理は由井菜が作製する事になった

こんなのお世話になってるし

何より金がかかってないのであるせめてもの気持ちとして

用意したいのだ

それに女心として結婚式を行うのは

やはり嬉しいものである




話は少し変わるが 私が思い浮かべた品物を

手の中に引き寄せる能力は中々凄くて

手よりも大きな品物は ただ私が触ってるだけの形で現れる

工事現場の重機を引き寄せて使おうとしたが

運転がままならないのだが…

由起子が猟から帰ってきたら

習いもせずに動かしたのは 少し羨ましかった


ゲッタさんの家の周りを整地して

結婚式の会場に仕立てあげたのである

椅子や机を引き寄せ日差し避けに大きなテントを用意した

重機を使いテントを支えた 立派なイベント会場である


この世界では結婚式は細やかな物らしく

両親が揃う位で 豪勢な式は行われないらしいのだが

この村の総勢30名とベルンさんのお婿さんの村人20名の

総勢50名を招待客にした

この村30名の中に若い女の子が5名居たので

お願いして料理を運んだり支度の手伝いなんかもしてもらった

式当日は由井菜が頑張りすぎて目を回しかけもしたが

それ以外は順当に騒ぎもなく式は進んだ



宴もたけなわである

最後に登場したのはウエディング・ケーキだ

ベルンさんに空き地を聞いて太陽光発電を設置して

電機釜で焼き上げたケーキである

招待客もケーキを見て目を円くしている

大成功だった


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