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お湯を沸かしたら驚いた

「たった一人の妹の結婚だ 飛びっきりの獲物を捕まえてくるよ」

そう言い残して森に入ったのいいけど…

いくら腕が良くても獲物が居なければ捕まえる事も出来ない

一晩かけて森を探索したのだが

獣は何かに怯えたのか 姿を現さなかった


山の中腹にある 山小屋で一息つこう

今晩もう一度探索すれば 何かしら捕まえられるだろう

俺は仮眠取るため山小屋に入る

人の気配がする

ごく稀に山で迷った旅人が入り込んだりするのだが…

油断は禁物だ

入り込んだ人間の善悪はわからない

最悪、山賊の類いも有り得るのだ


「由起子 由井菜起きて」

聴こえてきたのは若い女の声だ

まだ安心は出来ないが

山賊ではないようだ

新潮に部屋の前に立つ

「おきなさーーい」

部屋の中には三人居るのだろう

万が一悪意がある人物だと三人が目覚める前に先制するべきだろう

「誰だ‼」

扉を開き中を見る


異様な光景であった

何の防御力も無さそうな服を着た娘が

あれでは衣類の役目も果たさないだろう

そもそも服とは体を防御するか

若い娘なら肌を隠すのが服の役目である

服とは言えない布地を身に纏った女性が

俺の姿を目視した後

「キャァァァァァ」

沐浴を覗いた気分になり

「すっすまん」

俺は扉を閉めたのだった





侵入者は3人の女性だった

先程の衣装ではなく

それでも変わった装束で 今は机のある部屋で事情説明をされてる

「朝起きたら山小屋に居た」

信じれる話ではない

怪しげな話だ

暖炉に火を灯し湯を沸かしながら

彼女達を見る

姉妹と言うことだが

末妹が 俺の妹ぐらいだろう

長姉は この辺りだと嫁き遅れ位だろう

もっとも女性には年齢云々は言わないのがマナーだが



やがて湯が沸いた

しかしカップが足らない事に気付く

俺も動揺してたのだろう

湯を注ぐ時まで気が付かなかった


すると長姉が どこから取り出したのか

高級そうなカップを取り出した

湯を注ぐと

これまた変な物を取り出した

匙を使い黒っぽい粉 白っぽい粉

をカップに淹れる

嗅いだ事が無い 絵も知れぬ香りが漂う

「白湯では味気ないでしょう 貴方もどうぞ」

香りはともかく土色の液体に変わった白湯を口に含む

苦い…

思わず顔をしかめたら

笑いを我慢しながら 四角くて白い物をふたつ淹れた

「これで大丈夫だと思うけど」

再度進めてくる

もう結構だと思ったけど

なんだか癪に触るので 我慢しながら飲んでみた

「これは…旨いな」

思わず口に出た


同じ釜の飯を食べたら気を許す

そんな感じで 打ち解けてしまった

彼女達は人が良いのだろう

妹の結婚の祝いに獣を収穫しにきた事を告げたら

目を輝かして祝福の言葉を言われた

通常 結婚は結婚する二人を祝うだけであり

家族には特別祝うものではないのだが

なんだか嬉しくなってしまった



気を良くした俺は

明日の朝に山小屋に迎えにくるから

その後に村に案内すると言ったのだが

次女から提案された事に驚きを隠せなかった


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