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ハーレムで驚いた

右側には立派な甲冑姿で身を包んだ者達が

左側には学者風な人達が立ち並び

二つの玉座を守るかのように整列していた


長官さんに促され玉座の前に到達すると

ファンファーレが奏でられた

まるでRPGである

奥のドアが開き

「ハルモニ王 桜川勇也様に栄光あれー」

左右から声高に

「栄光あれー」

…はぁ?…


どう聞いても日本人名なんですけど

どう見ても中学生にしか見えないんですけど

今日まで数十組の結婚式を挙げたカップルは

どの方々も異世界風の名前ばかりでした

こんな純和風の名前はこないだ増員された

4人しか聴いた事は無く…

困惑してる私達をニヤニヤ笑いながら

王は玉座に腰をかけ こうのたまわった

「3聖女を残し 全ての者は退席せよ」


一糸乱れぬ姿で 片足を着き仰々しく一礼して

左右の家来達は玉座を後にした

最後の家来が退席し扉が閉まると

満足したような顔をして

「お姉ちゃん達日本からきたでしょ」

…これは…どういう態度を取ればいいのだろう…

「ああ楽にしてくれていいよ」

気さくに良い放つ

アワアワしてる私を助けるかのように

由起子が

「どういう事なのかしら これは」

「どういう事って?」

悪戯な笑みを浮かべ勇也君(もう勇也君でいいよね)は尋ねてくる

「どうして日本人の貴方が王様で 何用で私達をお城に呼んだ?」

…これは由起子 怒ってるな…

「僕は転生召喚されて魔王を倒したのはいいんだけど

先代の王は 既に殺されてて偽者が王を演じてて

そいつも殺しちゃったら 王様にされたんだよ」

「で?」

…由起子ーーー変な事しないでよ…

勇也君はクスクスと笑いながら

「そうしたら結婚式場を作った三聖女の話が この王都まで聞こえてさ

その三聖女の美しさまで噂になってたんだよ」

「で?」

…もう こうなったら由起子を止める事出来ない

由起子はキレると『で?』が口癖なのだ…

そんな事は露知らず 愚かな王は続ける

「その三聖女を妾にしようと思ったんだよね」

「「なっ」」「で?」

下卑た笑みを浮かべ近づいてくる愚かな王

その時である

閉まった扉の向こうが何やら騒がしくなる…


…あれ…愚かな王が怯えだした

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