王都にて驚いた
首都に呼び出されて私達は戦々恐々の思いで
首都ハルモニに向かった
道のりが遠いためバスで向かったのだが
道行く人々に驚かれてしまった
「そりゃ初めて車なんか見ると 驚くよね」
ハンドルを握る由起子が飽きれ顔で言ってる
「だけど、即刻首都に参られよ何て言われたんだから
出来るだけ早く行くべきでしょ」
今の手段で早いのはバスなのだから
此が最適の手段なのだ
「まぁいいんじゃない バスのお披露目も兼ねれるでしょ」
由井菜は どこか呑気に言いはなった
魔女裁判でもされそうなのに…
流石に不安を煽るだろうから 声に出すのは憚れた
約半日程度でハルモニに着いた
首都だけに検問所があり
私達はバスから降りて検問を受けるべく
検問場に近づいた
見たこともない乗り物から出てきた人物が
奇妙な出で立ちで検問場に出向いたのである
警備兵は色めき立った
しかし話が通っていたのだろう
長官のような人がざわめき立つ警備兵を掻き分け
近づいてきて
「レイド村の三聖女様ですね お待ちしておりました」
そんな事をいってきたのだった
「三聖女?!いえ あの その 誰かとお間違いでは?」
魔女扱いされると考えてるのに三聖女様に間違えられるなんて
恐れ多い…
「失礼ですが 貴女様方はレイド村にて結婚式場を作られた方々では…」
些か戸惑いの顔つきで訊ねてきた長官さん
「それは 私達ですが 決して三聖女なんかじゃありませんよ」
(ただの異世界人ですし)
「いえ それなら三聖女様で御座います
私は王より手厚くお出迎えせよと聴かされております」
敬礼までされてしまった
こうなると辞退するのも失礼に当たるだろうと
結論したので 彼等の歓待を受け
王都ー城ー玉座の間へと案内された




