表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忠吾の馬  作者: あずき犬
1/6

 とある写真家の個展。世界各地を飛び回り、絶景や秘境を撮影する彼のライフワークは、そこに暮らす老人達を撮影すること。砂漠、密林、海。あらゆる場所で撮影された老人達はみな、顔をシワだらけにして笑みを浮かべている。

 が、出入口に近い一角、そこに展示された写真の老女には笑顔がなかった。遠くを見据えるシワに窪んだ瞳。他の写真と比べると、ピントも甘く、露出もアンダー気味。画質も良くない。写真の下には『馬が原にて』のプレート。

 サインに応えていた写真家は、立ち止まる私に歩み寄る。 


「私が写真家になる事を決意した写真です」 

 

 彼は言うと、その写真を眺める。 


「この写真を超える物は今だ撮れていない」


 彼の瞳には写真の中の老女が映り込んでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ