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【後日談】 『そして、世界は恋に満ちた──異世界再構築後、冥と4人のヒロインの甘すぎる日常』

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再構築された世界は、各国の王や神官たちの支配が緩やかになり、

「自由意志による統治」が基本となった新時代。


冥は公式には何の役職にも就かず、王都郊外の“花の丘”に建てられた大きな屋敷で暮らしている。

そこには、彼を愛した4人のヒロインたちが共同生活を送っていた。



エピソード1:朝チュンの攻防戦


朝、冥のベッドには4人全員がなぜか同時に寝ている。


ティナが片腕を抱き、ルミアが背中に張りつき、セレスティアが腰に脚を絡ませ、アリス(フィーネ)が胸の上で丸くなっている。


冥(心の声):「ここは、戦場……?」


動こうとするたびに誰かが「だめぇ……」と無意識に引き寄せてくる。

最強の中二病も、女の子たちの愛の重さには敵わない。


 


セレスティア「……ねえ、朝から“誰か一人”を選ぶってルールにしない?」


ルミア「それだと、わたし以外の日があるってことになりますよね。冥様、どうなんですか?」


ティナ「ちょ、待て。冥には休息が必要だ。今週は私がメインパートナーということで」


アリス(小声で)「私は……昼の時間を独占するから、朝は譲る……けど、夜は……ふふっ」


冥「落ち着け。交代制はいいけど、命の取り合いはやめろ……」



エピソード2:恋の料理バトルロイヤル


アリスが黙々とフルーツタルトを作り、

ティナが豪快な肉料理を振る舞い、

ルミアが手作りのスイーツを冥の口にねじ込み、

セレスティアが王族風の優雅なコース料理を食卓に並べる。


冥の胃袋はすでに限界。


冥「だからって……全部同時に出すなって……!」


アリス「これ、全部食べてくれたら、耳かきしてあげる」


ティナ「私のを食べ終わったら、マッサージな」


ルミア「私のを最後にすれば、あ〜んの特典付きですよ」


セレスティア「……冥、正直に言って。いちばん美味しかったの、誰の?」


冥「全員だ! 平和のためだッ!」



エピソード3:恋と未来の話


夜。


丘の上で星を見上げながら、冥はアリスと二人きりになる。


アリス「ねえ、冥……。この世界、君は本当に満足してる?」


冥「満足なんて、するわけがねぇ。……でも、“不満がない”ってことは、たぶん幸せなんだと思う」


アリス「ふふっ、難しい言い方。でも、私もそう。君が笑ってるだけで、それでいい」


冥「アリス……お前、本当に変わったな」


アリス「そう? 私はずっと、“君に愛されたい”って、それだけで生きてたよ?」


冥「……じゃあ、今言うべきか。アリス、愛してる。名前も、全部、俺の中にある」


アリス「うん。ありがとう。……もう、誰にも消されない」


 


──星空の下、ふたりは長い口づけを交わす。


 


その後ろの木陰で、他の3人がこっそり覗いていたのは、別のお話。




こうして、世界を救った冥の物語は、

“愛と日常”の中で、静かに綴られ続けていく。


彼に愛された4人の少女たちと共に──

この世界のどこかで、今日も恋は続いている。


 


終わり。


次回


【未来後日談】


『異世界の果てで、きみの名を継ぐもの──冥とヒロインたちのこどもたち』

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