表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/31

迷宮都市の深層で遭遇!“最初の魔王の残滓”と、冥の覚醒

 迷宮都市ロストベルの最深部――

 そこには「かつて世界を滅ぼしかけた魔王の意志」が眠るという。


 


 「冥、行くの? 危ないよ……!」

 「……冥くんだけが狙われてるって、分かってるんでしょ」

 「それでも、止められない。だって、“俺の記憶”があそこにある気がするんだ」


 


 そして俺は、セラフィーナと共に深層の封印扉を開く。


 そこにいたのは――


 “残滓ざんし”と呼ばれる、魔王の影。


 


 「来たか……我が分霊よ。いや、“冥王”よ」


 


 その声に反応し、俺の中の封印が弾けた。


 右目に黒き紋章、左腕に呪いの鎖。


 《冥王装束・第一解放》が発動。


 


 「思い出した……俺は、この世界を一度滅ぼした存在だった……」


 


 ――そして、そのとき。


 



幻影のヒロイン・出現


 魔王の残滓が呼び出したのは、俺の“前世の恋人”とされる存在。


 「……あなた、ほんとに変わらないね。優しくて、バカで、愛しい人」


 


 名を――エリス・ノクティス。


 白いドレスを纏った、虚ろな目の少女。

 彼女の魂は、かつて“冥王”によって不死化され、永遠に封印されていた。


 


 「冥、また私を忘れたの……? 何度生まれ変わっても、私を殺すのね……?」


 


 その言葉に、ハーレムヒロインたちの表情が一変する。


 


 リシェル:「ちょ、まって、前世の元カノ……?」

 ティナ:「なんか……怖いっていうか……霊圧が……」

 フィーネ:(距離を取りながら魔法詠唱開始)

 ルミア:「……ふふ。殺しても、消えない想い……素敵♡」


 


 だが、俺は叫んだ。


 「今の俺は、前の“冥王”とは違う! ハーレムと共に歩む中二病だ!!」


 


 冥王装束がさらに進化し、封印呪文《黙示封界》が発動。

 エリスの魂を鎮めつつ、魔王の残滓を消滅させる。


 


 エリス:「……今度こそ、幸せに……なってね。冥……」


 その言葉とともに、彼女は微笑みながら、虚空へと消えた。


 



ラスト──再びハーレムへ


 戦いを終え、戻った俺に、ヒロインたちは詰め寄る。


 


 「で? “前世の女”に何されたのか、詳しく聞かせてくれるわよね?」(リシェル)

 「べつに怒ってないけど、ちょっとその顔面にネコパンチしていい?」(ティナ)

 「無口なぶん、怒ってるの深いよ?」(フィーネ)

 「ふふ……冥の心が揺れるたび、首輪の魔力、強くしようかな♡」(ルミア)


 


 「……やれやれ、これだから俺は、“呪われたモテ男”なんだよ」


次回第12話:正妻戦争、勃発寸前!? 冥をめぐる“朝ごはんの座”バトルロイヤル!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ