表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/31

「迷宮都市ロストベル」で、正妻系お姉さんヒロインと疑似新婚生活!?

 王都を離れ、俺とヒロインたちは期間限定で迷宮都市ロストベルへ向かった。


 目的は、学院の課題を兼ねた実践研修――

 だが、それ以上に、「俺が何故この異世界に転生したのか」という謎に繋がる手がかりが、この地にあるらしい。


 


 都市に到着すると、待っていたのはひとりの女性だった。


 


 「ようこそロストベルへ。あなたが“冥”くんね?」


 


 柔らかい微笑み。透き通るような蒼い瞳。

 白と金の神官服を身にまとい、優雅に手を差し伸べたその人は――


 


 セラフィーナ・アルストリア。


 この都市を治める聖堂騎士団長であり、伝説級の癒しヒーラーでもある。


 


 「こちらに滞在する間、私があなたの“保護者”として、身の回りをお世話するわ」


 


 ──言い換えれば、それは “正妻ムーブ” の始まりだった。


 



疑似新婚生活、始まる。


 その夜から、なぜか俺とセラフィーナは同じ屋根の下に。


 彼女は、食事、洗濯、魔力管理、睡眠導入魔法にいたるまで、徹底的に俺の世話を焼く。


 


 「冥くん、寝る前にお祈りと……ぎゅっと、してあげようか?」


 「……うん、いい子。今日もお疲れさま」


 


 その母性の塊のような癒しパワーに、俺の中二病も思わず崩壊しかける。


 





そして当然、嫉妬祭り。


 ティナ:「は? なにあの女。なんで冥くんにスキンシップしてんの!?」


 リシェル:「しれっと既成事実積んでんじゃないわよ、正妻ヅラしてさぁ!」


 フィーネ:(無言でセラフィーナの枕に魔法札を貼る)


 ルミア:「冥の肌に触れた女の指、全部斬るね……ふふっ♡」


 


 こうして、迷宮探索そっちのけで修羅場が始まった。


 



しかし、セラフィーナには裏がある――?


 ある夜、彼女の私室で、俺は不思議な魔法陣の痕跡を発見する。


 セラフィーナ:「それはね……貴方に“前世”で施された、冥界封印の印よ」


 


 どうやら、彼女は俺の中に眠る“冥王の力”に関して、何かを知っているらしい。

 彼女の優しさの裏には、使命と執着がありそうだ。


 


 セラフィーナ:「貴方は、私の“運命”なのよ。……だから、誰にも渡さない」


 


 そう微笑む彼女の瞳もまた――ヤンデレ染まりの兆しを見せていた。


次回 


第11話『迷宮都市の深層で遭遇! “最初の魔王の残滓”と、冥の覚醒

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ