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僕らの敵

「カド、僕の身体をお前にあげる」

 僕はカドを納得させるため、一つ嘘をついた。

 そう、僕は極楽に戻って再成なんかしない。

 上手くいくかまだ分からないけど、カドに託さないといけないことがある。僕はカドに三つのお願いをした。

 まず炎の地獄に行くこと。炎の悪魔、アドバンドは直ぐに僕の姿に気がつくはずだ。それだけじゃない、カドの魂にも。あの忌まわしい日、ナイトは本当に消えてしまうほど自分の血をカドに与えたけれど、それでも足りなかった。

 ナイトが消えてしまう前に自分の血を差し出してくれた優しい炎の悪魔。また彼の優しさに甘えてしまうが、僕の身体のカドを見たら、今度はどうするだろう。またカドを守ってくれるだろか、誘導してくれるだろか。

 それからルキルくんに会うこと。ルキルくんは律儀な子だから約束を守らない僕を追って地獄まで来る。カドは僕を地獄に置いて、もう一度人間の世界に戻らないとならない。ナイトに会って、彼と彼の過去を連れ帰るために。

 僕たちは今度は負けない。僕は門をしばらく地獄の中央穴に固定するつもりだ。だからカド、お前はルキルくんの門を通って人間の世界に降りろ。

 ルキルくんは賢いから僕の姿をしたカドに会えば考えるはずだ。そして時期が来たのを知る。カドの記憶は一時的に消えるかも知れないが、ルキルくんが思い出せさてくれるだろう。もし僕の計画が全て上手くいかなくても、僕のことだけは思い出して欲しい。

 最後にマツリくんとイサリくんをその身体の中で守って。今は説明している時間はないけどこれはとても大事なことだ。

 兄弟の魂の真ん中で光っていたもの、幽霊が奪おうとしていた宝は 取り出すよ。僕とそして僕らが戦うのに必要なものなんだ。

さあカド、次に目を開けたら炎の地獄への扉を開けるんだよ――。


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