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異世界召喚(裏)

 「おーいこっちだ」

青年に呼ばれ駆け出す少女青年と少女は親を亡くしスラムへと流れ着いた兄妹だった。

「兄貴スラムの住人に王様が仕事をくれるって本当か?」

「あ〜なんでも勇者様が来るからその準備の為に色々と必要でその仕事をスラムの住人に割り当ててくださる様だぞしかも1人金額3枚貰えるらしいぞ」

スラムの生活は苦しい食べるものも日々困る位だ金額3枚もあればゆうに1年は暮らせる金額だ。

奴隷の方がまだ食事を貰え屋根のある部屋で暮らせるからマシであるがだが不自由を嫌ってスラムに来るものも多いし何より奴隷はある程度容姿が整っていたり有能なスキルを持っていないと売れない。その為売れ残りは結局はスラムに捨てられるものも多くなかった。


 兄妹は王様のお触れの通り城のすぐ横の建物中に入るとそこには沢山の人が集まっていた。

「よう!お前らもやっぱり来たんだなぁ〜」

笑顔で手を振ってくるスラムでも顔なじみのビルに兄貴が答える。

「凄い人だな〜」

「なんでも100人は人を集めるらしいぜ。早くしないと受付終了しちまうからお前らも並んで来いよ」


100人ってスラムの人ほぼ全員位じゃないかと思いながら受付けの列に妹と並ぶ自分たちの後ろには十数人が並んでいる

暫く待つと自分の番になり受付を済ませると

「は〜いここまでで受付終了です」

受付の男性が締め切りを告げる。自分で最後だったようだ。後ろに並ぶ妹が締め切られたことに文句を言うが取り合って貰えずしょうがないので妹を手で制して言った。

「兄ちゃんが稼いでくるからお前は家で待っててくれ帰ったら美味いもの食べような」

妹は少し不貞腐れたように了承し建物を後にする。

 暫く待つと指示役と思わしき数名が現れる。

「では今回皆さんには暫くここで待機して頂きます。」

うん?待機すぐに仕事をするんじゃないのか?まぁ指示がこのあと有るんだろうなと思い床に座る 

座ってると体の力が抜けていくような感覚に陥ってくる。

スラムのもの以外は少し高くなった場所から見下ろしている


 暫くして立ち上がろうとしたが立ち上がることが出来ないそのや状況の中ビルが高所にいる指示役に告げる。

「すまん!少し調子が悪いようで立ち上がれないから一度退出したいのだが」

その言葉を聞きニヤニヤする指示役達そして信じられない事を言い始めた。

「バカかお前られはこれから勇者召喚の生贄になるんだよ。退出させるわけ無いだろ。勇者召喚には人間の命が必要なんだよ。お前達は準備に必要だって言われたよな」

 

ケラケラと笑い見下ろす指示役達もう座ってることも出来ず床に倒れる。

あ〜サラごめんよ兄ちゃん帰れそうにないわ。美味いものも一緒に食べられそうにないわそう思いながら意識を手放した。



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