異世界召喚
月明かりの下足早に歩く1人の男子高校生結城和彦
今日は最近お気に入りのラノベの発売日部活帰りに購入し家に帰る途中だ。
帰り道突然目の前が眩しく光る。あまりの眩しさに目を閉じる。
時間にして2.3秒位だろうか激しい光が収まりそっと目を開ける。
見たことのない部屋に豪華な椅子に腰掛ける豪華な衣装に王冠を乗せた小太りのおじさんが目の前に現れる。
状況に困惑していると目の前のおじさんが口を開く
「勇者よ儂はゼノン王国国王ハーベス・ゼノンだ。今回召喚に応えてくれ感謝する。」
何を言ってるんだ?召喚に応じる?頭の中が疑問符だらけになりながら思考していると女の子がそばに近寄って来て片手を取られ両手で握られる。
突然の行動に驚いたが顔を見たらめちゃくちゃかわいい金髪碧眼で顔も小さくドキドキしてしまう。
「私はこの国の第一王女グラシア・ゼノンです。勇者様どうか魔王からこの国を救ってください。」
「勇者?俺が勇者なの?」
「はい貴方様が勇者様です。是非お名前をお聞かせください。」
「え〜とユウキ・カズヒコです。あっ名前がカズヒコです。」
「カズヒコ様ですね。よろしくお願いします。私のことはグラシアとお呼びくだい。」
「所で勇者って何をすればいいの?」
お気に入りのラノベの様な展開に若干興奮しつつも疑問を口にする。
「そこからは私が説明致します。勇者様私はこの国の宰相ウォーレン・ゲイツでございます。」
宰相は右手に水晶を持ちこちらに近付いてくる。
「さぁまずはこちらの水晶に手を置いてください」
突然の事に訝しげな表情をしてしまう。
「勇者様こちらはスキル鑑定の珠でございます。異世界よりお越しの勇者様は強力なスキルをお持ちとの事なのでまずはお調べ致します。」
そう言われ手を水晶に置くと文字の様なものが浮かび上がる。
「陛下Sランクスキルにトリプルです!」
宰相は驚きながら陛下に叫ぶ
「何?トリプルにSランクだと!他のランクは?」
王様の問いかけに宰相は目を見開き答える
「全てSランクです。3つ共です。」
周りの反応に凄く不安になるSランクって多分1番上だよな?アルファベット順で下の方とか無いよね?
「あの〜結果は?」
心配になり思わず声を掛けると宰相が答えてくれた。
「勇者様Sランクスキル勇者とSランクスキル剣聖あとはSランクスキル風炎の魔術師の3つです。」
「それって凄いんですか?」
グラシアがあり得ないと言う表情で語りかけてくる。
「カズヒコ様凄いなんてものじゃないです。1000年前の英雄でさえSランクとAランクスキルのダブルなんですよ。」
グラシアや周りの驚きようにあ然としていると王様が口を開く
「物凄いな、まぁ〜今日はカズヒコも疲れてるだろうからスキルの説明は明日にし休ませてやれ」
見た目は悪いが気遣いできる王様に感心してしまった。
「グラシアよ!カズヒコを部屋まで案内してあげなさい」
「はいお父様。カズヒコ様行きましょう」
そして俺はグラシアに部屋まで案内してもらう為玉座の間をあとにした。