第39話【三日目】
ピーマン王子は評判が悪いですので仕立て屋も仕事の受注も受けたがりません
仕立て屋にやって来たピーマンとカラシナ。
「頼もう」
「・・・何方様でしょうか?」
「この国の第一王子ピーマンだ
この国一番の仕立て屋と聞いて仕事の依頼に来た」
「そうですか、 紹介状はお持ちでしょうか?」
そういえばこういうやり取りが最初にも有ったな、 と思い出したピーマン。
「紹介状が無ければ仕事は出来ぬ、 と?」
「えぇ、 ご紹介が無ければお仕事はさせて貰えません」
「ならば父上から紹介を取り付けよう、 それで仕事は出来るのか?」
「可能ですが、 只今2年待ちになります」
「・・・・・」
最初にここに来た時は散々騒いで結局は駄目だった、 それで一日を潰したので
今回は早々に立ち去る事にした。
「分かった、 ならば他に仕事をする腕のいい仕立て屋は無いか?」
「それならば・・・」
仕立て屋は他の仕立て屋の名前を出して紹介した。
ピーマンはそれを受け取って他の仕立て屋の所に出向いた、 だがしかし
「あー、 すみません、 仕事が一杯でして・・・」
「ちょっと手が離せません」
「無理ですねー・・・申し訳ない」
行く先々の仕立て屋に全部断られた。
「一体何だって言うんだ!!」
地団駄を踏むピーマン。
「ピーマン様・・・」
「安心しろカラシナ、 ドレスの仕立てはちゃんとしてやる!!」
そう言ってピーマンは最後の一件の仕立て屋に向かった。
活気が無かったが小奇麗な店だった。
「いらっしゃいませぇ」
「すまないドレスを見立てて欲しいのだが・・・」
「かしこ参りましたぁ」
仕立て屋はドレスを色々勧めて来た。
「どれもカラシナに似合うから迷うなぁ」
「やだぁ、 ピーマン様ったら」
「どれになさいますかぁ?」
「それならば一番高いドレスを貰おうか、 支払いは王城に付けておいてくれ」
「かしこ参りましたぁ、 それでしたら色々小物も買っておきますかぁ?」
「小物?」
「アクセサリーですねぇ」
「そうだな、 見ていくだろ?」
「えぇ、 是非」
カラシナは様々な小物を身に着けて購入していった。
「それじゃあそろそろ帰るか」
「ありがとうございましたぁ」
夕方になった街並みから帰宅するピーマン。
残り時間は短いがカラシナの笑顔が見れて良かったなと安心したのだった。
「まぁこんな日も良いよな」
「何か言いました?」
「何でもないさ」
残り四日




