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4話 新たな地“エルフの村”

4話目デスよ


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作:R

俺はサラというクールなうさ耳美少女に連れられ、エルフの村を目指した。にしてもこんな辺り一面草しか生えてない場所に村なんてあるのだろうか。あれから少なくとも30分は歩いたと思うが、これといって栄えた場所はなく、強いて言うとするならば水溜まりと池の中間くらいのなんとも微妙なサイズの池がぽつんとあったくらいだ。


「ああもう何だよこの世界!?どうせ転生してきたなら村へ向かってる途中、モンスターの1匹や2匹に遭遇するってのが異世界転生系のお約束ってもんだろ!?なんならもうラスボスの手下的な存在お出まししちゃってもいいんだぜ!?何もないままエルフの村に着いて、何もないままこのうさ耳娘にお高いナイフ弁償するよりかはずっとマシだからな!!!!」


「...さっきから何をほざいてるのかしら。この松茸。」


サラの冷たい視線が俺に刺さる。


「いやだってさ!?....ん?松茸...?」


「そうよ。私さっき見たもの。あなたのプロフィールに松武史、つまり松茸って表示されてるのをね。」


「そ、そうか。まぁ俺のことは好きに呼んでくれ。....でもまさかこっちの世界でも松茸って呼ばれるとは少し想定外だったな。」


「こっちの世界...?」


「あぁ。俺は元々地球っていう場所にいたんだが、変な光の玉のせいで命を落とし、そのお詫びにってことでこの世界に転生されてきちまったんだ。」


俺の言葉にサラの歩く足が突然止まった。そのまま3、4秒程妙な空気が流れたが


「...ふーん。そなの。それはご愁傷様ね。」


と彼女は返し、再び歩き始めた。


「...まぁ地球とか光の玉とか転生とか、訳の分からない単語並べられてもどう反応していいか分からないよな。急に変なこと言い出してすまん。」


「別に構わないわ。......別に分からなくもないし。」


「え?」


「そんなことよりも着いたわよ。」


「おおやっとかー!!....って......は?」


彼女に連れられてきたのはエルフの村....というよりかはうさぎの巣穴だった。いや、“巣穴”というよりかは”竪穴式住居“の方が大きさや形的にぴったりの比喩表現なのだろう。壮大な叢に一部だけ土や藁が円錐形に高く盛られ、側面には人間が屈んでギリギリ通れるくらいの入り口が1つ空いていた。中は暗くてよく見えない。


「あのーサラ?エルフの村はどこでs」


「ここよ。」


「ここなの!?」


「早く入って落ちなさい。」


「早く入って......え、落ちる!?待って落ちるってドユコト!?」


「っともういちいち面倒な奴ね...!いいから早くいきなさい!!」


サラは無理矢理俺の服を掴み、無理矢理俺を屈まさせ、無理矢理俺を入り口に突っ込んだ。



「うわあああああああああ!!!!」



俺は暗闇の先にあった大きな穴に落ちた。




「くそおおおおおお!落ちるってこうゆうことだったのか!!うさぎについて行ったら穴に落ちるとか、これじゃ“不思議の国のアリス”改め“不思議の国の松茸”展開だな!あぁマジくそだっせえええ!!!!」


などと叫んでいたら微かに視界が明るくなってきた。それはだんだんと強くなり俺は目を瞑った。




落ちている感覚がなくなり、俺は目を恐る恐る開いた。気づいたら穴の1番下に着いていた。落ちたときに衝撃で骨の2、3本は折れている覚悟はしていたが、怪我どころか痛みすら感じない。流石異世界。

俺は辺りを見回した。遊具で遊ぶ子供エルフ、道を散歩している老人エルフ、仲睦まじそうにベンチに座る男女のエルフ。どうやらここは公園らしい。そして俺の落ちてきた穴は公園のシンボルツリーの幹の部分だったようだ。俺は空を見上げた。天には雲ひとつない青空が広がっていた。実はこの上には叢が広がっているだなんてこと、想定想像がつかない。



「何ぼーっと突っ立てるのよ。行くわよ?」


サラが真後ろにいたことに気づかず、情けなくも俺は「わあ!」と声を出し尻餅をついてしまった。そんな姿を見たサラは目を細め俺を睨んだが、すぐに振り返り歩き出してしまった。


「え、ちょ、待てよサラ!」


俺は立ち上がり彼女の後を追いかけた。


――――――――――――――――――――――――


5つの光の玉は天からヤツを見守っていた。


「あいつ今日だけで2回も尻餅ついてるぜ?本当に魔法型特化型のハイステータス所持者なのか?」


と紫の光の玉が黄色の光の玉に問う。


「うーん、でも私はこの目ではっきりとみたよー?あの少年には特殊な力があるって。」


すると次は青い光の玉が答えた。


「『ホウ酸団子食べたい』の結果は絶対だ。今後の伸び代に期待するしかない。....それにあの力を持ってる人材となると僕らに出来ることはそれしかない。」


「どう考えても俺はヤツがあの力を持ってるとは思えねえけどなー。」


紫の光の玉が返す。


「そうね...実はあたしもまだ半信半疑のとこよ。こんな奇跡偶然にも起こるとは思えないわ。」


緑の光の玉が紫の光の玉に同情した。


「だろ!?やっぱりあの結果は間違いだったんだよ。俺らはわざわざヤツのために集まって緊急会議なんてする必要なかったんだ。ってことで解散解散。」


帰ろうとする紫の光の玉を青い光の玉が引き止めた。


「貴様、『ホウ酸団子食べたい』を馬鹿にするのか!?」


「馬鹿にしてねえーよ、俺はただ本音を言っただけ。あったとしてもあいつがあの力を解放するのはまだずっと先なんだよ。」


「まあ...否定は出来ない。」


「とにかく!ヤツの観察は今後も継続するぞ。」


赤い光の玉はそう言い残し、ヤツを再び追いかけた。

R「うさ耳美少女っていいですよね。サラはツンデレキャラにしよう!とか思ったんですけど結局クール系うさ耳美少女で通しちゃいましたw

あと中盤頑張って伏線張って見たんですけどどーですかね...?w

深夜にスクフェスやりながら考えたにしてはまともな方だと思うんですよ((

建前:この伏線が何かは後の人にお任せします(^ω^)(内心:後先考えずにとりあえず張っといたなんて言えるわけないだろ((え←)

今後の展開への期待もどうぞよろしくお願いします!」


次話2日以内に出します!

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