1話 始まり
やっと1話目デスよ
作:しいたけ
突然今日俺は死んだ
大学に入ってからまもない俺は、突如人生の終焉を迎えた。
これから彼女も作って、楽しいキャンパスライフを送るつもりだったのに、いきなりその夢は俺の前から遠ざかっていった。
これじゃ、大好きだったアニメ見れないし、ゲームもできなくなるじゃんかよ…
この状況はオタクでゲーマーの俺には苦痛でしかない
あ、自己紹介がまだだったな
俺は松 武史。友達からはたけくんとか松茸と呼ばれてた
てか、ここどこだよ…
俺が気づいた時にはこの何も無い真っ白な空間に1人で倒れていた。
明かりがある訳でもない、ましてや、電気もないのに異様に明るいこの空間正直気味が悪いと思った。
目覚めてからそう時間は経っていないからなのか、単純に思考回路がついていけてないからなのかはわからないがこの空間がなんなのか、一体どうしてここに居るのかが全くわからない状況だ
とりあえず記憶のある範囲で何があったのか思い出してみよう…
-朝-
「いってきまーす」
そう言って俺はいってらっしゃいの言葉も返ってこない自分しか住んでいない家を出た。
大学は徒歩圏内のところに進学した。
まあ選んだ理由は、ただ単に近かったから。
こんな不十分な動機でいいのか?ってのは俺の中にもあったけど、やりたいこともないし、かと言って高卒はどうかと思うし、とりあえず進学しとこうっていう俺の考えには1番合ってる大学だと思う。大学側からしたらふざけんなって思う動機かもしれないな。
「はぁ…信号引っかかった…」
ここの信号はなかなか青にならない横断歩道でいつもは赤でも車が来ていないのを確認してから渡っていた。
今日は車が来ているのが見えたから待つことにした。
ミャ〜
「猫?」
猫の鳴き声のする方を見ると車がもうすぐそこにいるというのに、猫が道路に出てきていた。
「危ない!」
俺の体は考えるより先に動いていた。
その時横で車のクラクションの音が聞こえた。
聞いた事がある。走馬灯という、死ぬ間際に今までの人生で起こってきた様々な思い出を映像としてみる現象があるって
お父さん、お母さん、小、中、高の友達いろんな人達との思い出が一気に流れてきた
その時思った。俺は死ぬんだ…人の死なんて呆気ないものなんだなって
ここで俺の記憶は途絶えている。
そうか…俺は猫を助けるために死んだのか…なんだかどこかのヒーローみたいだな。
助けた猫は無事だったらいいなと思う。
そんなことを考えているうちに俺はだんだん眠くなってきた。
そして、そのまま俺は深い眠りについた
サマ「この始まり方だと2話目が無限の可能性があるんだが…」
しい「ここからは好きなようにして欲しかったから」
サマ「むっずw」
次話2日以内にだします。