第零刻
この作品は、一介の中学生が書いた作品です。また、プロローグなので短く、設定が曖昧な部分などもありますが、順次公開していきますのでご容赦ください。
第零刻 始を告げる終の刻
その時、涙は思った。
「助けてよ、神様。あなたが助けるって言ったんじゃないの!」
薄れゆく意識の中、最期に見たのは犯人の後姿だった。回らない思考回路も、この時ばかりは必死に働いていた。
「私、死ぬのね・・・。」
最期に思い出が蘇る。そんな中だった、彼女がやって来たのは。諦めかけ、存在さえも忘れていた神が助けにきたのは。
「そんなところでへばってるようじゃ、まだまだ私には勝てないわよ。」
しかし、運命はそれを許さなかった。
「っ!なに、こ、re??????」
声にならない疑問。身体を伝うものは――――――血。
「まずい、こうなったら・・・ええい!」
「なに、siteルノ?」
「あなたの命を捧げなさい。さすれば死後の転生の理を――――――――――――我、断ち切らん!!」
差し伸べられた手を本能のままに握り返した涙。
「よかろう。今から汝の名を零道 美智とする。」
この判断が、世界を反転させていくとも知らずに。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。もしも面白かったのであれば、順次公開していきます続編(本編?)も読んでいただけますと幸いです。本当にありがとうございました。