狼と宴会
狼「ディーーフェンス!ディーーフェンス!!」
天「オーーフェンス!オーーフェンス!!」
ー出雲社本殿ー
「あ、姉上!」
「天照様!!」
「お身体は大丈夫なのでしょうか!?」
「もう大丈夫、皆苦労をかけましたね…」
天照が酷く申し訳なく皆に謝る
すると後光が輝き神々を優しく包む
神々はその身で天照の調子がよくなったと
月夜見は涙ぐみ喜んだ
そして解決してくれた狼に礼を……?
「姉上、狼は??」
「私の部屋よ、迎えに行ってくれないかしら?」
「はい、わかりました」
「姉上があそこまで元気になるとは…、さすが守護狼人望が厚いな…灰狼!入るぞ」
「よぉ…月夜見…」
月夜見が部屋に入るとなんか全体的に白くなってる狼が座っていた
「…?」
「…」
「どうしたのだ?灰狼よなぜそんなに覇気が無い、出雲に来た時はもっと神気も満ちていたぞ?」
「俺はもうダメだ…村を任せていいか…?」
「いったい何がどうなってるのだ…、姉上がお呼びだ本殿へ行くぞ」
「ひぃ…!もう勘弁してくれー!出ないってばー!!」
「ぬぅ…急に煩くなって…ふん!」
「い、いやだぁうがぁ!?」
「まったく…」
狼叫ぶ
月夜見首をゴキリと曲げる
狼気絶
「いったいなんなのだ…?出るとか出ないとか?」
腕を組小首を傾げる月夜見様
彼は姉と弟にめちゃくちゃ過保護にされ日々を過ごしたので少々知らないことが多い
特に性に関してはほぼ無知なのだ
この事に対して弟須佐乃男は
「なんかタイミングをね…」
この事に対して姉天照は
「こんなに美人な男が性に関して何も知らないとか興奮しませんか?」
こんなに家族に愛されてると知らない月夜見様は狼の尻尾をひっぱって廊下を歩いて行くのでした
ー出雲社本殿ー
「姉上連れて来ました」
「ありがとう、灰狼は私の横へお願いしますね今回の主役の一人ですから」
「はい」
ドン!
「宴会だって!?」
「須佐乃男…もうちょっと静かにしなさい…」
「悪い兄貴、姉貴も元気になったのか?」
「えぇ、おかげさまでね貴方のとってきた海千山千の幸でお祝いをするのよ?」
「よっしゃ酒も確保しといてよかったな…露出狂は居ないな…呼ぶか…」
「やめなさい呼ばなくてよろしい」
「えー…いいじゃん兄貴…盛り上がるぜ?」
「まぁまぁ今回はいいでしょう、また次回呼びましょうね?」
「はっ!?こ、ここは…」
「今からお祝いの宴会ですよ?」
「あ、天照…か、帰ってもいいかなーって…?」
「ダメかなーって」
天照がやんわり帰るなと釘を刺すと
狼は項垂れて尻尾も垂れ下がる
その姿をみて天照はさらにご機嫌に
須佐乃男は悟った
襲ったか姉貴
狼は覚悟を決めたのか宴会のお酒を皆に配り始める天照の為に薬膳酒を持ってきたがもう必要なさそうだが、事前に渡しておいたので皆に配る
「では…皆には少し苦労をかけましたおかげで元気になりました、月夜見少し私の代理で働いて貰ってたましたので後日貴方は休みなさいね?」
「いえ、弟として当然のことです」
「須佐乃男も美味しい料理の素材ありがとう、ありがたく頂きますね?」
「いっぱい食べてもっと元気になってくれな!」
「灰狼、貴方が来てくれて嬉しかったです明日ちょっと頼みたいことがあるので今日はゆっくり休んで下さいね」
「アッハイ」
「では…乾杯!」
神々の宴が始まった
絶品の料理に舌鼓を打ち
美酒に酔い
集まった神々の演奏で耳を癒し
様々な神々の語らいに笑い
天照の快気をそれぞれで祝う
狼は気を落ち着かせつつ頼みとはなんだろうと少し考えていた
天照様!宴会なのに私を呼ばないとは何事ですか!?
ウズメ!脱ぎます!!
キャーーーーーーーーーー!!!
誰ですか!?ウズメさん呼んだの!?
やっぱ宴会と言えば呼ばないとね悪いな兄貴
ふふふ…宴会はこうでないとですね
月夜見…あいつ本当に男かよ…
登場人物
月夜見
天照の弟
産まれ方はなんか目玉から産まれたとかあるが今作品ではご都合主義により省きます
家族大好きな穏やかな性格の青年
普段は出雲で天照の補助などをやっている
容姿は天照に似ておりとても美人な顔立ちであり、あいつ男かよ?と狼に初っ端疑われる程だった
見た目とは裏腹に腕っ節は強く素手ならば須佐乃男さえ押さえ付けれる
武器などは苦手で特に持つことはない
非公式で
お嫁にしたい神様ランキングで1位を飾ったことがあるが流石に天照が同情したため月夜見はそのことを隠されて知らない
子どもは神の力がうんぬん働いて出来ると思っている
誰かこの人に保健体育教えてあげて