狼の戦闘
ちょっと闘います
書くのが難しいですね…
天狗は犠牲になったのだ…
柔らかい物が顔に当たり目覚める
「んー…まだ飲むぅ…」
「…」
鬼神が人を抱いて寝ていた
通りで暑いわけだ…
鬼神をどかし外に出る
広がるは死屍累々そこらじゅうから呻き声が聞こえてくる
入口に天狗が居たので酒の怨み含め鬼神に抱かせる
「起きた時がどのくらい騒がしいか少し楽しみだな…」
広場近くの川に向かい水浴びをし眠気を覚まし酒気を飛ばす
染み付いた酒の匂いはなかなか取れないから少し嫌だ
広場の中央に巨大な鍋を据えて適当に味噌汁を作る。
ここに来て飲んだ時の何時もの仕事だ、匂いが漂い始め屍が徐々に起き出す…
あ…ぁあ朝か…
何時もの味噌汁だ…
酒も持って来てくれて味噌汁までとはほんと助か…うぇっぷ…
おい、吐くなよ?絶対吐くなよ?
フリでも吐かないよ…
掃除するのがめんどくオロロロ
ぎゃー!!!
吐くなよ…
味噌汁を屍に注ぎつつ祠の様子を伺う
…あ?
…やわらけぇ…なんだこれ…
…うわあああぁぁ/////!!!!
な、なんだ!?き、鬼神!?
なんで鬼神居るんだ!?
てめー!!!100回は死ね!!!!!
ドゴオオォン!!!!
天狗が翼を使わずに飛んでいく
鬼神も素直になればいいのにな…
「あークソ天狗め…」
「おはよ、ほれ」
「この味噌汁うめぇなぁ…」
「年寄りみたいだな」
「るせー年はとってるわ、なんで天狗の野郎が…」
ブツブツ言い出した鬼神を無視する
まったく…変に初心なんだから…
意識することはないが、鬼神の容姿などはとても整ってる。
都などに出ると引っ張りだこだろう
額にある見事な一本角
そこを除けば容姿は10人が振り向く顔立ち
くわえてどこぞの長の娘が羨む凹凸のついた体型
俺は知っている…!やつが密かに胸囲を気にして弥生に相談していることを…!!まぁ弥生もでかいからアレなんだが…
「よーし、スッキリしてきたし一戦やるか」
「なんでだよ」
「この前は逃げられたから今回は逃がさんぞ?」
ガシッと腕を万力の如く締めあげる美少女
世の男子は羨むが同じことを人や木っ端妖がされたら骨は粉砕される
ちっ…天狗吹っ飛ばして闘争心が朝から出てきやがったか…
はぁ…
「わかったから離せ、やるから」
「あたしが水浴びしてきたらやるからな!逃げんなよ!!そして覗くなよ!!!」
「へーへー」
ー鬼山広場ー
天狗がボロ切れの如くなりつつ味噌汁を吸ってる時に広場には2人が対峙している。
周りの鬼達はやんややんや観戦している
また酒飲んでやがる…
「能力は?」
「使うの禁止で」
「はいはい」
「後はいつも通りね」
「了解だ、鞍馬!!」
「あん?」ずずー…
「合図」
「はいよ」
鞍馬は返事をすると掌を開いた
目に見えてそこに風が圧縮されていく
「この玉を上に打ち出す、破裂音が響いたら始まりな」
「「わかった」」
「んじゃ」
掌を上に向ける玉は音もなく上昇していく
鬼神は馬鹿でかい棍棒を
俺は刀を握る
パァン!!!
「うおおりゃぁ!!!」
「…相変わらずだな」
鬼神は開始と同時に棍棒を俺の頭を叩き割る勢いで振り下ろしてくる
それを横に交わし様子見で蹴りを放つ、鬼神も棍棒を離し拳で対応する
ガォン!!!
およそ素手とは思えない音が広場に広がり空気の波が周りを震わせる
鬼神は棍棒を持ち直し突きを連続で繰り出す
交わすことに集中して刀を抜けない
当たったら痛いじゃすまないからな…
「避けてばっかりじゃあたしには勝てないよっと!」
「!」
突きを繰り出す鬼神は突きを空振ったのを利用しそのまま棍棒を横薙ぎに振って来る
その振った棍棒をそのまま流しつつ手で押し勢いをつけさせる
「おっと」
「少し攻めるぞ」
棍棒を予想外に振り切った鬼神は腕力だけで棍棒を止めるがその隙に俺は刀を抜く
キィン!
刀で腹を狙うと棍棒の柄で弾き
互いに距離を取る
妖力弾を撃ち合い牽制していく
「ちぃ!じれったいなぁ!!」
「お前の剛力とまともに打ち合えるか!」
「なら…ふん!!!」
ドゴォ!!
「目くらましで地面割るな!」
鬼神は棍棒の一振りで地面を割り
砂を巻き上げその身を隠す
視界は意味をなさないので目を閉じ耳を済ます
音が無い…?
上か!!
「もらったぁ!!!!」
ズドオオォォン!!!
「お?決着かな?」
呑気な天狗の視線の先は
刀の切っ先を喉に突きつけた狼と
棍棒を狼の頭上で止めた鬼神
「どっちよ…?」
「俺の負けだ、切っ先は鬼神の振り下ろしよりも遅かった」
「よっしゃああああ!!久々に勝ったぞ!!!」
「この仕合!鬼神の勝ち!!!」
ウオオオオォォォォ!!!!!
「やられた…判断が遅かったな…」
「へへーん!どうだ!!」
「狼さまは上からはわかったがどうやって飛んだんだ?」
「振り下ろした棍棒をそのまま飛んだ」
「わかるか!!」
「地面に叩きつけて足場にして飛んだか…」
「そうそう」
「この棍棒馬鹿みたいに重いのにそれを抱えてふつーに飛ぶのかよ…」
「なにいってんのこんなに軽いのに」
ブォン!!!
「やめんか!この角頭!」
「んだと!!この烏頭!」
「…帰っていいか?」
「「ダメ!!」」
あぁ…弥生の笑顔がとても懐かしく感じる…
天狗と鬼は周りを気にせず暴れまくった
部下の鬼は酒の肴にしつつ吹き飛ばされていた
登場人物
鞍馬天狗
人の時の名前は忘れた
鞍馬山で天狗を助けようとして力を託された
託した天狗は当時の若い世代の天狗の若頭だった
天狗から力を託され、そこで力を学び10年修行する
他の山の天狗が訪ねて来た時に天狗の頭領に面会し実力を認められ四天に数えられる
四天は頭領が認めた四人の天狗
強さ弱さは特に関係はない
容姿は俗にいうイケメン
都などにもフラリと遊びに行って楽しんでくるような緩い性格