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act25:ヒメゴト カイトウ「戦線」

申し訳ありません、次回投稿の予定を入れ忘れていました!


何はともあれ、楽しい読書の時間である事を!


前回までのあらすじ

白の一族:ナニをしたのか!!答えはCMの後」ビルオラ:クソスギwww」

エルゼス:あいつら追わないと?」セルア:あの上で飛んでるのは任せて~」

軍部:クズどもが!死ね」調停部の3バカ:うるせーよバーカ!?」

セルア:初大ピンチ?」ニアテオ:他にもあったんじゃね?」


注意!:今回も明確かつ性的な描写が文内にあります。

上記の内容に嫌悪・抵抗のある方や14才以下の皆さまはページを閉じるのを

強くすすめさせて頂きます。



ふと気付いた時にはセルアはその空間に座り込んでいた。


突然の事に周囲を見回すも白い風景しかない。ただ、その白以外の景色は。

花弁だけでなく茎や葉、実まで黒ずくめな花をセルアが座れる位置の高さで

後代に敷き詰めた不気味なお花畑だった。

(うわぁ…)

そういう感嘆を内心でもらしながら、黒い花畑のすぐとなり、気配の方へ

訪ねた。

「どういうつもり?…って2人とも何してるの…」

セルアの呼びかけに男と女性は仲良さそうに花畑でくつろいでいた。女性は

食べ物の入った籠を開けながら男の前に出しつつ、つまみ食いし男の方は

黒い花々を全く気にする様子もなく寝転がっていたが、セルアの呼びかけに

上半身を起こす。そんな男を見ていた女性がセルアへ向き直り能天気な声と

共に手を振ってきた。

「やっほー♪」「どう、というつもりもないのだが…」

「正直、あたしの方もどうなったのか何が何やらなんだけど…」

「こちらへようこ―「「イヤイヤイヤ、少し待とう」」うわーん!?そんな

2人で否定しなくったっていいでしょう~!?」

泣き顔でほえた女性に男は肩をすくめセルアの顔が鳥のような口をした表情で

固まる。セルアは女性のそういった表情は全く見た事がないからだろう。


「それでどうしてこんな事になってるか、か…恐らくあれだろう?」


セルアの顔に苦笑いをしながら仕方ないなと言うかのように男は虚空を顔で

示した。その虚空には先程までセルアがたたされた窮地―今正にニアテオと

その機龍、上層部専用機龍から風の刃が無数に繰り出されており。セルアと

アロルーファを囲み切り刻む瞬間の様子だった。


「あれは…さっき触れたけど?」

「そうだな、少し昔話をしよう。何でも、あれにうちのお母さん達はやられた

らしい「あ、のろけ話のにおいするからいいや」…」「あらあらうふふ」

「それであの人達が世界を作るのに携わった、と。何か散々だね、今起きてる

結果見ると。あ、ごめんね?流石にそこまでしょぼくれるなんて思わないよ」

「そうだな…(ぱくっ)あー、マシ実が美味い「人の精神世界で何やってるの」

許せ(きりっ」

「それが素なの?はー、もう。とりあえず…ちゃちゃっと片付けてきまーす」

「大丈夫か?」

「問題ないよ。だって―あたし、まだお父さん達と違ってしっかり生きるもの

(くすっ」

そんな風に笑いかけたセルアに男と女性は互いに顔を見合わせる。そして

次にセルアに向けた顔は2人してセルアを見送る顔をしていた。

「ああ、そうだったな(ふっ」「行ってらっしゃ~い、しっかりね」


ぱぁん…


セルアの視界が戻ってきたのと同時に、セルアと機龍アロルーファを包囲し

切りきざもうとした風の刃自体が全て残らず消滅する。


「ソラァ!?」

「…」


セルアは無言で腰回りに付けていた聖遺物―アルクを持った右手を無造作に

ニアテオへ向ける。


パンッ


セルアの向けた分から無数の種が射出される。それと同調するように3つ頭の

機龍の左右にある首から稲妻が再び射出される。


風の刃はいきなり出現した網のように広がるイバラを枯らせるも、稲妻の方に

触れた瞬間、ただでさえ2本の稲妻を枝分かれするように増やしてしまった。

再び風の衝撃波がニアテオの機龍を中心に発生するも、稲妻は消えるどころか

起動すら変えず、数にものを言わせニアテオと機龍を討ちすえる。


「ソラソラソラァ!?ナニヲシテルナニヲシタナニモイラナイナニモカモ

イラナイナニモカモナニシテモドウデモイイゼンブイナクナレェエエ!!」

「―」


パンパンパン


かわいた音を立てて今度は片手あたり2つずつ、合計4つの細長いさやの種が

セルアのアルクから打ち出される。それらもまた風の刃で風化し枯れる―かと

思いきや、今度は風を受けて細長い種の中からさらに細かい小さな種が一斉に

はき出されニアテオと機龍を再び襲う。

ぽつりと、セルアが呟いた。


「結局、何も見えていないんだ」


ニアテオの加護の力は確かにセルアの身の内にある魔力を歪め、変調させて

優位に立ったろう。しかし、その余りに純粋でありながら狂った魔力の形は、

セルアにのまれる程度の力しか発揮しなかった。

「自分の受け入れられない全てを否定して、逃げて逃げ続けて振り向きすら

しないで」

断末魔と願いと欲望だけを口にするニアテオに容赦なくセルアは言う。

「空と自分だけあればいい?あなたはそれだけで生きていけるの?」

静かに、しかしどう暴れようと敵わない願いに最後の通告をセルアは悲しくも

しかと付き付ける。

「全部壊す事なんて初めから出来ない。あなたの理想は、同情こそするけれど

そんな気持ちを持った時点で全て破たんしていたんだよ…」


『そうね、だから。横やりを許してくれる?』


その時空が凍りついたような錯覚をセルアは感じた。しかし、今のは?と思う

暇もなく事態は動いた。


「!」

「ソラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」


パァアアアアンッ!!!!!


突如、山をまたい遠方から1つの【線】が飛来した。空中にいたニアテオと

ワイヴァーンを事前から狙っていたのだろうその一撃は着弾後に、無数の

輝く刃を上層部専用機龍の内部からほとばしらせた。


(ペルちゃん?)


本人にそう読んでいい許可も無いのにそう心中で呼ぶ。セルアが考えている

間にもそれらは墜ちていく。ニアテオを乗せた機龍は最早バラバラだった。

樹海へ不時着する時には、破片の行方はおろかニアテオの安否を探るのさえ

難しいだろう。今のセルアは少しの間樹海を見下ろしていたが、顔を上げると

すぐにアロルーファの方向を央都の方へ変えた。まだやるべき事がある。


「時間をかけちゃった…!早い所ヒビキちゃんが言った事の確かめもした後、

ゼス君やヒビキちゃん達の所へ向かわないと!」



「撃沈、確認…」

「ご苦労さまです。では、ここから追いつめると致しましょう~」


私達は歩くような動作で樹海の中を駆け抜けていきます。すでに血の共鳴で

位置は把握しております。目的までまっすぐに向かえば、簡単に会えます。

「どうも~、ご無沙汰しておりますわ~。前の件ではお世話になりました~」

「あ、ああ、あ、ああ、ああああああああああ…!君達は…!?」

「あらあら~?覚えてらしてくれたのですか~?あなたの目から見ても

あわれな生い立ちと思って頂けていたならよかったのですが~…それもまあ

お互い様ですものね~」

本題はこれからです。私達の目的のものが継がれているのはあの戦いで既に

把握済みですので。

「加護を渡されたのは、父親からですか~?」

「う、あ、うん…」

「そうですわね、盤を固めよ地を固めよ。…ふざけた事を何世代も何世代も

くり返して。血がよどむとは思わないのでしょうか。親子のマグワイによる

加護と純潔の継続など」

何とまあ素直な事。簡単にこう言った勘ぐりにうなずいていては、この先…

いえ、先などこの人にはもう無かったのでした。そうするために…私は彼から

加護と呼ばれるこの世のくさびを取りに来たのです。来るべく策を巡らせ―

あの下郎達をこの地上へ引きずり出すために。


「まあ、これから私達がやる事もそれなのですからつくづく業深いとは

思うのですけどね~」

「う、あ、ああああ!やだ…来ないで…!お願いだよ、見逃してくれ!!」

「あなたを最後までこんな事に巻き込んで」

へたれて腰を抜かしながらも、なおも後ずさるこの人の腰に私は足を広げて

乗っかります。腰回しは既に外していますよ?さて、あそこの窓もするっと

開きましてと。さいごに笑顔です♪

「これでようやく、楽になれますよ?ニア君」



ニアテルスの上層部専用機龍が火を噴いた先には消し炭しか残らないと、

みていた者は思った。しかし


「あ、あ、あ…?」

「な?な?」

「一体…?」


無傷だった。5体満足のまま調停部に所属している3人の貴族は健在のまま

まるで幻にでもなったかのようにニアテルス達の前に立っている。


「何が…」「起こったと…」


ニアテルスが疑問を口にしようとした瞬間


ゾクッ


物理的に押しつぶすような精神的重圧がニアテルスだけでなく、アスカレナや

ベゼグ達をおそう。それどころか、今の一瞬で央都内の暴動すら鎮められる

方向へ逆転していた。初めの奇襲は央都でも成功はしていたらしい。しかし、

そこに魔物が央都の門砦を壊し押し寄せて来て。混乱が深まるどころか、その

魔物達が暴れ出しているものを優先して正確に叩くため暴動行為が止まり。

先程の央都ヴァルガナウフ全域にはき出されたろう威圧がニアテルスの妨害に

央都の暴動を再抑止と、


(一体何が!?)


ニアテルスは先程の威圧をはなった本人―エアリシドを知らない。彼は未だ

帝国の暗部をのぞけていないのがここにきて完全なミスとなった。その事にも

気付けず、ニアテルスは歯がみに似た舌打ちをもらす。

「チ…!」

ニアテルスはこの場所からの離脱を図るため機龍から魔力で生やした手綱を

握る。しかし、上層部専用機龍でさえ動くのが遅い。先程の威圧にまるで

恐れおののいたかのようだった。

「准将、行って下さい!早く!!」「お急ぎ下され!!尋常ではない!」

ベゼグとアスカレナが声を上げる。否、上げるしかなかったようだった。

しかし、未だニアテルスのものであるはずの機龍が持ち主の意思を聞かず―


「どうやら…来てしまった模様です」


アスカレナの深刻な顔は門砦の上空―、北方面を見上げていた。ニアテルスも

思わずそちらを向く。忌々しい龍と少年がかつて戦った時と同じように冷たく

見下ろしていた。となりには異国の姫であり軍部特務隊の隊長まで来ている。

「よぉ。チンタラやってたようで安心したぜぇ」

ぎらついた目がニアテルスをにらみ下ろす。

「これ以上この帝国での暴徒行為を中止せよ、上層部の方々。賊と手を組み、

帝国をここまで混沌とさせた報い。【私達の主の名の下に】」

「あえて言わせて貰おう、異国の女王となるお嬢さん。君達の上司―であろう

征夷軍官閣下は死んだ。そちらこそ、下手なマネはよすべきではないかな?」


ヒビキの冷酷な言葉に、ニアテルスは嫌な汗をかきながら反論する。しかし、

それに嘲りの言葉を投げたのはエルゼスだった。

「ハンッ!!誰があのデカノッポが俺等の上司と言った?んでもって、仮に

テメェがそれをやったんならこっちにゃ敵討ちっつー大義名分が出来たって

わかんねぇか?何にせよここであったが百年目だぞゴラ?」

「ぐ…!ぬけぬけと言ってくれる…!やはり一番に目障りなのは貴様か!!」

こめかみを引くつかせ、不良やゴロツキとしか言いようのない言葉を投げた

エルゼスに歯噛みし、ニアテルスもエルゼスとエイキドゥを憎悪の片目に映し

にらむ。少年の隣では、ヒビキが半ば放心したような笑顔で虚空を見ている。

最早どちらが悪なのかさえ偶然見た第三者が疑いかねない光景だった。


「ガキの頃から散々にしてくれてありがとよ!今その借りをノシ付けで―

「貴様の相手はこの私だ!」あ?」

「な…!?」

ブゥウウウワッ!シイイイインッ…!!

ガキィイイイイン…!!!

ニアテルスとその機龍をかばうようにアスカレナの機龍がエクスド達の前に

出る。次いで飛んできたのは蛇腹となって伸びてきた槍の一部だ。すんでで

エルゼスはそれをソル・ヴォルグで受け止める。狙いは確実にエルゼスの所へ

回り込み狙うつもりだったろうアスカレナの攻撃軌道に気付き、冷や汗が頬を

伝った。

「ヤロウ…!あんたって人は…!?」

「エッチェンバルク卿!あなたは理解しているのか!?あなた達とその男が今

何をやっているのか!」

「元よりこのつもりだった!」

搭載弾頭による爆撃を囮にその爆発の中へと自らの身も呈してアスカレナは

突っ込む。機龍と機龍がぶつかり合う。エクスドは弾幕もアスカレナの機龍も

全く聞いたそぶりもせず、逆にぶつかってきた上層部機龍を上空へ向け器用に

尾で跳ね上げた。


クァー


馬鹿にしたようなエクスドの鳴き声による挑発にも乗らず、き然とした怒りの

表情でアスカレナはエルゼスに言う。

「赤は…赤は敵!倒すべき敵…!貴様の生まれがどういうものであったかは

知らないがその龍と力、野放しにする事は出来ん!!私の、そして私達帝国の

目的のためお前だけは…討つ!」

上層部専用機龍で上空へ舞い上がったアスカレナはそう言い放ち蛇腹状にした

槍を通常形態に戻しながらエルゼスとエクスド、ベルクへと付きつけてきた。

誰が見ても分かる通り戦いは避けられない。

「どうやら俺をご指名の…「おk、ちょっと待つんだぜエル君」―軍曹?」

「ここはアチシの出番だと思うのですよ。エル君にはあの准将の方行かないと

困りそうだし、特務隊長さんにも今回出番がなくて飛んでるだけの大佐を

探したほうがよさそうだろうし」



「へっくしっ!!!!!?」



(ひでぇ…)(ひどいな…)

「だから、ここはこのアチシに任せて先に行ってくれませーん?少なくとも

悪い話じゃないでSYO?」

「「何で最後に妙な強調が付いているんですか?」

「画面の前の皆こそ知るんだぜ!」

「…(ため息)―」

エルゼスはニアテルスが飛んでいった方向、南東を見る。央都から南東の

方面にあるのは自分の故郷―フォルデロッサもある。エルゼスとヒビキは

ニアテルス達を追う為に機龍をそこへ向ける。ベルクは既にエクスドから

飛び上がり、アスカレナの方へ【向かっていく】。声を門砦の方から再び

かけられたのはその時だった。


「男女2人、老い先短いのが見とがめるのは冷や水のようだがの」

再び、話の横やりが入る。老将ベゼグがエルゼス達を悠然と見上げていた。


―act26へ続く―


それどころか投稿予定時刻すら間違えたんだぜ!(滝汗

いやはや、見苦しいミスをお見せしました。

あ、次回actの予告ですが、Stage2までの新ヒロインがようやく

出番です。お楽しみに

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