act24:ジョウゲ ユキサキ ハンラン「それぞれの行方」
ヒロインが増えるよやったね!(血反吐吐きながら
ここからは革命と言う名の戦乱・戦闘です。
クライマックスまで一直線!各キャラクターの動向や衝撃?な結末に
こうご期待しつつ楽しい読書の時間であることを!
前回までのあらすじ
エルゼス:チート?前から出来たが」懐かし冒険者達:UWARABA!!」
エクスド達:解放!」リア・レイア:GO♪」
ニアテルス:功勲を上げてよ、戦場に送るから」ベゼグ:おk」
ニアテルス:帝国は我らのモノー」ニアテオ:だっておwwwww」
本日のサブタイトル追加:
注意!:今回も一部どころか開幕から残酷な表現に加え、性的な描写が文内に
あります。
上記の内容に嫌悪・抵抗のある方や14才以下の皆さまはページを閉じるのを
強くすすめさせて頂きます。
「合図が来たようだ、契約は果たさねばならん。例え下々の者達から受けた
命令と言う名の屈辱であってもだ」
「こんな事に我々の力を使用せねば下々の者共は何もできん!精々くぐつ共は
その愚かな脳みその範ちゅうで考えられる事をしていればいいものを!!」
「それにしては」
「ウム、腰が動きますぞ!久しぶりの【儀式】がこのいやしく汚らしい正に
下々から来た底辺と言えるような女からの提案で行うのは意外だが…!!
下々共からの間抜けな要求を受けた所で気分の高揚は止まらぬな!!」
「ヒャハハハハ!ほら、一緒にまみれるのさね!このビルオラ様達と同じ
クソだまりに、アンタはなるのさあ!」
「いや、いやああああああああああああああああああああああああああ!」
「完璧、ですな」
「ああそうだとも、第2の従順にて純潔なる人柱を作るには手っ取り早く、
良い一時だ!すでに、我らの種もはらませてある。下界のクズもたまには
役に立つと言う事か!」
(半ば予想していたとは言え…酷すぎる…ああ、リニエラ…貴女はだから…)
*
パンッ!!
乾いた音がエルゼス達の斜め上へ向けて放たれる。しかして、その乾いた音と
共に、セルアの聖遺物―アルクから放たれた植物の種弾 (タネダマ)はあと
少しで当たると言う所でワイヴァーン自体の体をひねられ回避される。
「セルア!?」
「今のは!?」
反射的にセルアは声を上げてワイヴァーンが飛んでった先を見る。次に口を
開いたのはヒビキだった。
「まさか…スミス少佐か!?」
「そんな風には見えなかったけど…」
そんな誰もの呟きをかき消すようにとてつもない風圧が巻き起こる。それは
間違いなく魔法の風であった。それがワイヴァーンを包み込む。とんでもない
方向転換と位置取りをするためにつかったようだった。
ブゥウウウウウウワッ
それは空圧の操作を行った無茶苦茶な特殊軌道だった。ワイヴァーンへの
負担は勿論の事、ドラグーンへの負担さえ相当なはず。しかして次に上がった
言葉は先程聞いたそれと変わりがなかった。
「チチチチチチチノニオイ!ナニモイラナイナニモカモイラナイナニヒトツ
コワレチャエエエエエエエエエエエエエエエエエアハハハハアハアハハハは
メザセコワレロナニモイラナイボクタチダケソラダケアレバイイアハハハハ
アハハハハアハハハハアハハハハハハハハハハアハハハハハハハハハ!!」
そんな狂ったように叫び声を上げる金髪の男―ニアテオはエルゼス達を駆る
ワイヴァーンの早さでひき殺すつもりだったのか、地上すれすれを駆け抜け
樹海を突き抜けていった。木々さえものともしない高速の突進に特務隊と
ベルク、一角獣さえ簡単にかわしたが、ニアテオの駆るワイヴァーンはすぐ
彼方の樹海から空に舞い上がったようだった。しかし、その異常とも言える
ニアテオの顔を誰もが見た。金髪は輝きを失っていないのにほうほうに伸び
ギョロリと言う音のしそうなぎらついた目は焦点を合わせていなかった。
口からはまるで飢えた犬のように舌をだらしなく垂れ下げ、よだれを拭わず
流している姿は最早人として大切な何かを失くしているようだった。そんな
ニアテオのひょう変を目の当たりにしたエルゼスが呟く。
「あれは…あれか?乗ると何か妙なスイッチが入るとか言う…」
「そうみた…―え?」
「あ…?まさか」
ニアテオの異質な魔力に中てられかけたせいで他の魔力の形を感じやすく
なっていたのか、まずセルアとエルゼスが、そしてヒビキとベルクがふと
気付き、樹海の上を見上げる。一角獣も樹海の木々で隠れた空を見上げ、
呟いた。
『よもや…上空に同じ魔力の気配、だと?』
ドウ…!ドゥドゥドウ…!
チェァアンチィン…ジジジジジ…!!
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
クォーカァー…!!
聞きなれた音や叫び声が彼らの頭上でこだました。
「今のは…てか…あいつら!?」
「アロルーと…エド!?どこなの!?」
声を上げ樹海上方を見回すエルゼス達の目に飛び込んできたのは
「ツヒオリメ!?」
「やべえ…!!!」
ツヒオリメの落下地点にエルゼスが急行する。その速さたるや、セルアさえ
反応し遅れた程だった。
ズゥウウウウンン…
ツヒオリメが落ちて来た樹海を土煙が包む、ヒビキは駆け寄り声を上げるしか
無かった。
「セルア!?エルゼス!!!」
「あっっっ…ぶねぇええ…!!!」
「いくらか、土付いちゃったよぉ…」
「言ってる場合じゃない!2人とも無事なのか―!」
駆け寄ってきたヒビキは上から再び巻き起こった暴風に髪を思わず押さえる。
「すまない、2人とも…」
「それは言いっこなしだ隊長!エクスド、降りて来いや!お仕置きは後でに
してやっから!」
木々に覆われた樹海のてっぺんを見上げエルゼスが声を上げる。しばらくして
ガガガガガガ!
木々の一部を無理やりかき分け、エルゼスのワイヴァーンが姿を見せた。
エルゼスは飛び上がりエクスドの首に手を引っ掛けた後、乗る。先程つかんだ
場所から既に魔力の手綱が延びていた。
「ゼス君、行くの?」
「決まってる。まずは央都だ。あいつならおそらく何かやってるだろ」
「ん、少しだけだけどお別れかな」
そう言いながらセルアはカチッと首に付けていたエルゼスからの贈り物―
首飾りを外した後、長くおろしていた髪をその首飾りで1本の尾のような形に
まとめ上げる。そんなセルアを見てヒビキは呟いた。
「まさか…」
「あの少佐さん…であってるかな?あの人を止めるよ。アルーと一緒に」
「危険だと言うのは―」
「あたし、軍人なんだよ?危険なのは当たり前でしょ、隊長」
「ぐ…」
口をつぐんだヒビキのとなりでエルゼスが「お前まだ根に持ってんのか」と
のん気に言う中で
ブワァン…ッ
セルアの意思に感づいたのかエクスドのいるエルゼスのとなりとは対照的な
位置―セルアのとなりに彼女のワイヴァーン―アロルーファと央都にいる筈の
鳥の番達が下りてくる。
「って、あなた達もなの?」
「せるあ、マモル、ワレラ、ヤクメ」
「ヤクメ、テキ、タオス!」
誰もがどうやって倒すんだよと思っている中でヨブムーが一角獣の角まで飛び
上手く乗り物ように腰掛けた。
「ヨブムー?」
「ウホッ」
ヨブムーは一角獣の角から央都のある方を指差す。元より彼らは央都へ入り
エアリシドを助けるのが目的だった。ヒビキもツヒオリメに乗り、いつでも
空に舞い上がれるだろう。そして
「ヘイ、時に龍へ乗ったジャリボーイアンドジャリガール」
「あん?どうしたよ姐さん」
「アチシもつれって~ん、あなたのそのイカシタ航空便でっ!(くねくね」
「隊長、とっととワイヴァーン乗って―「あーウソウソ、すみません許して
下しあお願いします何でもはどうやってもしないけどねんっ!?」…」
「エルゼス、軍曹どのを未だに疑っているか?」
エルゼスはしばしヒビキとベルクを交互に見て考えた後「分かりやした」と
言った。
「おーし、んじゃ彼氏の背後借りていきますぞよ特務隊長殿(シュバッ」
「後で私が繰り出す居合の雨を送ろう」
「処刑確定だな姐さん。んじゃ、逝くぜ」
「引くも地獄往くも地獄…あちしの明日はどっちだ!!(クァー」
そんないつも通りの調子で、それぞれのワイヴァーンが空へ舞い上がる。
*
特務隊のセルアがアロルーファで樹海上空へ上りニアテオと交戦を始めた頃。
ベゼグを乗せたニアテルスとアスカレナのワイヴァーンは央都の門砦へと
降りたった。
「では、余り大佐を1人にはしておけないから後で合流になるだろう。どうか
武運を願うよ」
「御意に」「了解しました。そちらも武運を―」
アスカレナ達が話している中、要塞網道の中央近くで声が上がる。調停部の
貴族3人組だった。
「き、貴様は!!」「裏切り者!」「我らが栄光をかっさらう下郎!!」
セヴァルの死を知ってからと言うものの、彼らの調停部は頭を失った体と
同じく全く機能をしていなかった。上にある立場でありながら、結局この中の
3人もセヴァルの手腕を信じ、その一方で自分達の仕事を文句を言いながらも
続けられる実力はあった。ただ、後1つ。後1つだけ人の上に立つ者として
良き手腕を誰か持っていなら。残念ながらこの3人の貴族にはそう言える
ものが無かった。ある意味仕方がなかったとも言えるが、それならそれで
彼らに預ける帝国の席は地方領主としての責務ぐらいだが―
「やはり、この道―要塞網道をが逃げ道に使うか。愚か者どもの集まりとは
言え、それ位の知能は残っていたようだな?ゲートを使えたのは軍部の方に
いい人脈でもいたのか?それにしても…クク、言うに事欠いて裏切り者とは。
少しでも有能さを見せていたのなら誘おうとも思ったが所詮は水と油では、
と言う事か」
ニアテルスが求める人物の手腕が高すぎたのか、それとも言い分を解する事
自体を放棄したのか。3人の貴族達は口口に言う。
「違うとでも言うのか!?」
「いやしい軍部の一眼玉が!こっちでいびりあっちにいびりと言う貴様の
言い分には飽きたわ!そこの眼帯の娘でもこちらに寄こせば」
「のう、パスク卿。それでは何の解決にも…」
最早子供のダダとも一部マンザイ言えるその言葉を上げる調停部の3人を
見下しながらニアテルスは呆れも半分に言った。
「あえて言うなら裏切ったのは貴様らの方だろう。少なくとも、貴様等より
高い手腕で理想の世界、国を作らせて貰うだけの事だ。そう言った理想すら
理解しない貴様らに未来はいらん」
ニアテルスは内心の端で告げている彼らの利用価値を切って捨てる。彼らと
同じような人材は残酷にもこの国にはいくらでもいた。違うのはただ、彼らが
貴族の生まれだったと言うだけだった。
「そして、今こそ―私が望んだ楽園を実現する為に礎となって頂こう。その
栄誉を他でもない貴様等に与えてやる…」
ベゼグは既に斧を構えていた。アスカレナも半ば呆れた表情でパクスと先程
呼ばれた貴族へアルクである蛇腹槍の穂先を向けている。
「そして一度この残骸の塊でしかないカドラバを完全に駆逐し、嘗て私が
敵対した際に目にした【あの美しき帝国】の在り様まで再生するまで…!
表明は無能な貴様らでも聞けた筈だ、帝国は今より生まれ変わるのだよ!」
「ふざけてくれるなよ…!我らの身も無く帝国を再興だと!?貴様にそんな
事が出来ると思うか!?」」
「世迷い事を!貴様はこの帝国のとってはいけない首を取ったのだぞ!?」
「寝言を言うでないわぁー!」
「初めから私の目的はかつて力無き下々の者達を圧倒的な力と恐怖で私の
国を滅ぼしつくす事で支配したあの帝国カドラバの復活だ!」
ニアテルスの宣言と共に。彼の乗るワイヴァーンの頭部から火球が放たれた。
*
樹海の上空では複数の影がぶつかり合い、火花を散らしていた。
カパァ…バチィイイインッ!!
「アハハハハハハアハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハ!!
ソラソラソラソラソラァ!!ソラダケアレバイイオマエラナニナニナニ!?
ホカハイラナイホカハイラナインダァ!ソラニボクダケアレバホカハナニモ
イラナインダァアアアア!」
アロルーファが持つ3つの頭部の内、左右の獅子と羊の頭部が口を開き、
はき出された高速の電撃は殺人的な速度でニアテオのワイヴァーンを狙い
奔るものの、体をすんでの所で回転されかわされてしまう。しかし
ヒュンッヒュンッ
アロルーファの横合いから飛びかかってく鳥の番達。彼らはアロルーファや
セルアの魔力を受けたからか、小鳥の大きさからワシなどと大差変わらない
大きさになり凶悪な速さを持ってニアテオの体へ突進する。しかし
「アハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハハ!?イラナイ!!
イラナイナラキエチャエコワレロキエチャエエエエエエエエエエエ!!!」
「!?コァアアアアアアアア!?」
あろう事か、体当たりをかました鳥の1匹にニアテオは口からくらいつく。
最早人間としての理性すらないのか無理やりにも骨ごと噛み砕こうとする
凶行は正気とは思えなかった。
「ヤラセハセン、ヤラセハセーン!」
文字通りかみついたニアテオの顔をつつきまくる事で強制的にはき出された
一方を乗せ、ワイヴァーンから距離を取る鳥達、それを
「ウザッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ツケアガルナァアアアあああああああアアアアアアアアアアア!!」
ブワァアアアアアアッ
再び暴風による衝撃。魔力による暴風は鳥の番に防ぐ余裕を持たせない。
セルアのアロルーファが巨体を呈して番を守った。
「くぅっ…」クゥウウウウウウォオオオオオオオオオオ…ッ
「セルア…!?」「ルアっち!?」「無茶だけは…!!」
「ゼス君と隊長達は行って!こいつだけはあたしが止めなきゃ!」
「だが…「ヘイ、ヨォ。お願いだからルアっちの聞くしかないよ?そうこう
する間にも」…わーったよ。危なくなったら引けよ?」
「ヒビキちゃんも!」
「…っ、良いかい、無茶はダメだぞ!?」
ドウドゥドゥドウ!!ブボボボボボボ!!
しかしそのことごとくが風の魔力で流され明後日の方へ飛ばされるどころか
エアリシドが呼びよせていたのだろう空の魔物達へ流れていってしまう。
しかし、それらはヒビキの魔法が発動していたからか、大気ごと花のように
凍りつき樹海へと落ちて行った。狂った声は未だに続く。
「イラナイイラナイイラナイオマエカラコワレロコワレテシマエエエ!!!
ソライガイイラナイソラトボクイガイナニモイラナイイイイイイイイイ!」
「そんな理屈が!!」
と言いながら、
(内包魔力の無駄使いなんてできない。けど)
再度アロルーファの左右にある双頭から放たれた稲妻はまるでヘビのように
長い尾を引き風の衝撃を物ともせずせまる。直撃だった。しかし
「ソレイガイヒツヨウナインダヨォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ホカナンカシッタコトジャナイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
「な…」
アロルーファの稲妻が直撃した瞬間、再び魔力の暴風が先程よりも遥かな
激しさを持って解き放たれる。セルアはそのニアテオが持つ魔力を浴びただ
絶句するしかなかった。
「ナニモカモイラナイシラナイシドウデモイイイイイイイイイイイイイ!!
スベテコワレレバイイスベテナクナレバイイスベテソウスベテソラトボクノ
ソレイガイハゼンブナクナッテシマエバイインダヨォオオオオオオオオ!」
触れてしまった。セルアは魔力に充てられる事で解してしまった。ニアテオが
持つ風の加護の力、創世した白の一族の世界の欠片であり、クサビと定義した
在り方。その深淵にある理をかいま見、セルアとアロルーファの動きが止まる。
「キエロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
アハハハハハアハハハアハアハハハアハハハハハアハハハハハハ!!!」
周囲を暴れるだけだった暴風の刃達が、今度はそろって明確な殺意を持ち
セルアへと殺到した
―act25に続く―
次回更新は明日の10月6日12時まで!久しぶりに書けそうなのできっちり
仕上げます




