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act20:動き出す計画の前触れ「行く先は」

今回もお待たせしました。そして気が重くなる話ですが、所用により、大幅な

改稿で次回act遅れそうとだけ。

ロットは犠牲になったのだ、前act空気の犠牲にな…


何はともあれ、今回も楽しい読書の時間を!


前回までのあらすじ

ドールモート:征夷軍官閣下である」ニアテ:こんな者がそもそもなあ…!」

???:期待シテイルヨッ(キリッ」ニアテ:お任せあれ(`・ω・´)」

レフィーア:足止めのツケは」ペルリア:追々みたい…」

ペルリア:テロ?」ロット:そんな言語はこの世界にはねえから!」

ベゼグ:葬式来てでかい顔してみる」エルゼス:ヤロウ…」


本日のサブタイトル追加:再度指令


注意!:今回も一部15才未満の方々お断りな残酷な表現及び性的な表現が

文内にあります。

14才以下の方や上記の内容に嫌悪・抵抗のある方はページを閉じるのを強く

すすめさせて頂きます。



どちらが先に仕掛けてもおかしくない空気だった。エルゼスにいたっては

あえてベゼグが何かしらしても対応するよう周囲にまで神経を尖らせてる。

ふと、気配にエアリシドも何となくこちらをうかがってるのをエルゼスは

察した。心中で少し安心しエルゼスは目前のベゼグに中止を集中させた時


「そこまでにして貰おうかの」

横やりが入った。その言葉を投げたのはマイクスだった。


「仮にも、大人げないを通り越してまぬけな事をやってると思わんか?」

「マイクス」

「それとも、ワシが止めるのまで織り込み済みかの?」

「カカ、それはばれとるかの。何、主の生徒が今帝国の軍で余程の事でも

しない限り、今みたいな真似は冗談でしかできぬわ」

「例えあなたの所属不手際を告発してでも、ですか?」

マイクスとベゼグの会話にセルアが割り込む。


「そうじゃよ、セヴァルの娘さんや。何かあったとはいえ国のために身を

粉にして働き続けた者の前で戦うなど、愚にしかならのうぞ」

「…お父さんは…」

「娘としての主の言葉はいらんよ。しかし、此度の事は国を思う者ならば

誰もが非常に残念であろう。そう、割り切れぬ者もおったようだが」

「中佐…ですか」

「ヴォーゲ准将も、後から1人でここに来るらしい。中佐の方は―」

「来させます。あれを見れば分かるでしょう?」


そういって墓地に立てかけられた1枚の絵をセルアは顔を動かして示す。

セルアのワイヴァーンが飛んだ騒ぎがあった場所を優秀につきとめた誰かが

セヴァルの遺体と共にその工場跡からそれを見つけたらしい。セルアが

生まれて間もない頃、セルアの母―エノリアがセルアのおじに描くよう

お願いしたらしい。セルアがセヴァルの死を商業都市に連絡した際、当の

おじ自身が泣きながら説明してくれた。


そんな絵にベゼグ自身も目を向けた後に、セルアの方からエルゼスの方へ

向いて言う。


「少尉」

「―?何でしょう」

「老い先短いおいぼれの願いを聞いてほしい」

「ものによりますぜ」

「何、そう難しい事でもある巻いて。…縁を大切にせい」

「…はいな」


言われずとも、とも口にしようとしたエルゼスだがベゼグからは厚意で

行って来ているのだろうと察しそう返した。そんなエルゼスの様子を

知ってか知らずかベゼグはこう続ける。


「ウム、まあ女性に関しては後ろから刺されない程度にの。色々と女は

恐ろしいからの」

「それは知ってやす。そりゃあもう昨晩に身にしみて」


エルゼスが遠い目をして乾いた笑い声を出すのも無理はなかった。髪を

モミクチャにされたどころか、そのまま気絶させられたエルゼスは、一体

どう言う流れでそうなったのか、抱き枕として回し回され。女性軍官私室の

どこかで、エルゼスは今朝目を覚ましたのだった。


朝一番に背後の誰か―アスカレナに抱きつかれたまま目の前にはベルクが

得意顔をしている。その時ベルクの口から発せられた言葉は、エルゼスには

何を言っているのかわけが分からない内容だった。


「パイ…それは愛…それは夢……おっぱいよぉおおおおおおおお!」


因みにエルゼスを後ろから抱き枕にしていたアスカレナの制裁をベルクは

かわせなかった。奇声を上げ、アスカレナに向けて飛びかかったベルクに

弁解の余地は皆無と言ってよかったろうが。一番すごいのは、ベルクを

反射で撃退し、エルゼスの頭をモフり、男性宿泊部屋の手前までエルゼスを

案内し、自室に戻るまでアスカレナが寝こけて憶えていないと言う事か。

エルゼスは部屋に立てかけてあったアスカレナの槍を彼女がほぼ反射的に

扱うまで、アスカレナが金髪を【らせん状にしてない】と気付かなかった。


エルゼスは、ベゼグが言う女の怖い部分はそうだと誤解しているのを察した

ベゼグは言葉を選びつつこう続ける。


「いや、それとは別の…はて、どう言ったものか。男女の仲と言う話での。

昨晩みたいなもてあそびではなく…」

「…?」

ベゼグの妙に遠回しな言い分に、エルゼスはわけが分からないのでけげんな

顔で首を傾げながらベゼグを見上げる。そんなエルゼスをベゼグはしばらく

目をしばたかせて見た後、マイクスと二言三言を交わし、笑いながら去って

行く。そんなベゼグをエルゼスやセルアは見送りながらマイクスに訪ねた。


「先生、少将は何て?」「何か女と男がどーのとか言ってたが」

「何、老い先短いモノとして楽しみがあったそうじゃ、との。まあ、今時は

お主みたいのもめずらしかろうて、エルゼスや」

その後、葬式は滞りなく終わった。



『あれはどう言う事だ。あそこまで国の帳簿事情が特務隊に流出したのは

どう考えても想定外だぞ。妨害工作はしかと行ったのか?』

「た、確かにさせていただきました。それはもう念入りに…しかし、それが

本当ならば、組織内に裏切り者がいるのは明白では…」

『それをあぶり出すのも君達の役目だと言っただろう?全く…もういい、

私自身の身の不始末は結局後の祭りだ。すぐに捨ててしまえる。このような

身の恥で計画は最早止まりはしないからな…君達は先程指示した通り央都

真東にある森で彼らを監視したまえ』

「り…了解、です」

『最後まで油断するなよ。長く私のこの組織に所属していた君達だからこそ

私が任せていると言うのを忘れるな』


「全く使えない奴らだ…やはり、イアシェ家の伝手からあの兄弟らしい

2人を先に確保しておくべきだったな…もっとも、最早そう言った不備が

見えた時点でこの国は最早だ…」


「どうだった?」

「ダメだ…多分、ぼくたちは捨て石だ…嫌な予感しかない…」

「どうしようもないの?正直降りるなら今じゃない?」

「で、でもでも、そんな降りて組織から狙われたら…」

「おく病に考えるだけで無駄だろう。オレ達はもう帰る故郷は…」

「う、うううう…ごめん、ごめんよ2人とも…」

「仕方ない。次で大事になる筈なのよね、ヴリー?」

「う、うん…」

「なら、死にもの狂いで逃げる算段を今からでも立てなさい。どさくさに

まぎれて逃げないと私達、本当に明日の日も見れなくなっちゃうし…」



央都の宿屋で一夜を明かしたレフィーア達は予定通り北西へ向かった。

最後にレイアからの忠告も受けたうえでだ。


<魔女の皮を被った汚物…汚物と言う名の魔女に、お気をつけ下さい>


一体どう言ったネーペルリアは一言レフィーア達に行った。

「…匂い」

それ以外に何かないのかとも思ったが、ペールが「んだ」と了解の意を

いってしまった後にネーペルリアもレイアを追いかけて去ってしまった。


少ない情報を元に彼らは目的の男であり、帝国へのつてを付けてくれた

古い知り合い―エユスの行方を追ってきていた。彼がアナファルジャと

帝国の両方につながりを持っていた以上、何かしらこれから起こる事に

関して情報を持っている事はほぼ確定していた。何故なら


「私達が折っている巨大な闇組織はそんな昔からこの帝国―そして私達の

故郷に根深く潜んでいたと言う事ですね…」

「そうでなきゃ、巨大になり過ぎた組織は間違いなく駆逐されていく

算段が整っている筈なんだぜ」

「どんなぁ隠れ潜んだども、足の後は残るだ」


その足跡さえ追えなくする程知りつくしているからこそ、生き汚くも

その組織―灼蛇は昨今まで帝国に潜伏しているのだろうから。そして

それは彼らの神出鬼没な奇襲を可能とする武器にもなり


「狙われるものは命を絶たれない可能性は少ない」


そう言い、山に隣接した林をかき分け、レフィーアはその奥にある小屋を

探し当てた。自然と足が速くなるその途中で


ズイ


ペールがレフィーアの前に出る。


「においましたか?」


「んだ、いけませんだ」


その景色は一見緑が覆いかぶさりカモフラージュしたように隠された、

そんな小屋だった。しかし、生い茂る緑から出た香りから危険なそれを

察知したペールは、レフィーアを止めたのだ。


「やはり、でしたか…」


そこは、死体の作り場となっていた。



レフィーア達がたどり着いた場所とは王都を挟んで正反対の方角、南東の

端にある街フォルデロッサ。そこに向かうため、アエルードは焦燥を

欠片も隠そうとせず坂道を転がるかのように駆けていた。ベルーグが

途中で壊れたのは妨害が入ったからであり、アエルードが乱暴に扱ったからでは

決してない。


「まったく…ゼッ…老骨には…答えるぜ…!!」


まず訪ねた村々は結論から言うなら、知り合いの手で完全に人が生きてく

機能を失くしていたと言ってよかった。最早まともな人間がおらず、幻惑毒で

酔った男女やらがミイラになって死ぬのもいとわず乱交の宴を繰り広げるという

とんでもないホラーシティーから抜け出す羽目にあったのである。


「オレらの街の人間と信じた役人をほおっておいたのがいけないのか…」


しかし、それではどこからがいけなかったのか。考えがまとまらないまま

アエルードは街周りの壁で警備している守衛に身分証を見せて帰還する。

出迎えたのは、またしてもエノリークだった。


「あら、戻ってきましたのね。お帰りなさい、アエルードさん…ってその

格好は、どうしましたの?」

「…オレ様はよぉゴーストタウンを回ってきたんだよ」


そう答えるしか今のアエルードには気力が残っていなかった。



執務室の扉を2回、規則ただしくノックする音を聞き、声がかかる。

「来たか。入ってきたまえ」

執務室のイスに座ったまま、体を2人に向けて来たのはニアテルスだった。


「ファルチザン閣下は、責務でいってしまっている。私の方から君達に

指令を今回も出す事となった」


(いま思うと面倒な立ち位置だよな、俺達)


表向きはドールモートが抱えている私兵に近い特務隊なのだが、事実

特務隊が武力として動くのは閣下ではなく噂の女王だと言う事。そして

城に出頭している理由を追求されたり、案内つきとして同行するベルクを

対象に何かしら告発されでもしたら特務隊の立場はそれなりに危うい。


そんなエルゼスの考えをよそに、ニアテルスはエルゼスとヒビキの2人だけが

この執務室に来たのを確認し目をしばたたかせながらこう言う。


「テルラスク伍長はどうしたのかね?」

「流石にまだ、あんな事があった後なので。私と彼だけでも指令を聞こうと

思い、きました」

ヒビキの言い分に理解を示すよう、ニアテルスは片目を伏せ、いう。

「そうか…まあ、調子は整えておくにこした事は無いだろう」


その言い分にエルゼスは


「今度は何やらせようってんだ」

「何、しっかりした指令だよ」エルゼスの挑発にも不思議と反応せずに

ニアテルスはいいながら、こう続けた

「本格的な我々帝国臣民の敵と直々に相対して貰う事とした」


―act21に続く―

次回投稿は一応長く見積もって8月末を予定しています。その間までに色々と

作品中の見直しや様々な開校を予定しています。どうかご理解の程を願いつつ

次回も期待していて下さいませ。


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