act4:目と目が合って「秘密の場所と秘密の約束」
ふと思い立ち投稿時間を早めてみました。そして相当思い付きで
書いている結果話があまり進まない事態に…今回も説明部分が入ります。
それでは、今回もいい読書時間を
話はセルアと編入手続き書類に載っていた写真と同じ顔をした少年―
エルゼスが出会う前の少し前にさかのぼる。
学生寮を出て学校の敷地と区内の道を分ける門の手前、左右をそれとなく
見回した後エルゼスは門の端から注意深く門の外へ出ていく。左手で帽子を
おさえ、右手で財布の入ったズボンに手を突っ込み財布があるのを確認し
注意深く歩きながら思いをめぐらせた。
(チェトフ・おじさんの兄―には感謝しねーとダメそうだな、チッ…)
借りは作りたくない。そうエルゼスが思うのは返せる恩が少ないだろうと
考えているからだった。
(正直、あんなに荷が大きそうな好意や厚意を向けられてもな)
エルゼスはフォルデロッサにおいて幼い頃から引きこもりだった。小学校に
中学校のどちらも行った事も無いし、何より自分の母―エノリークが
行かせなかった、というよりはもしかしたらエルゼス本人が学校へ行くと
いう発言を彼女は待っていたのかもしれない。エルゼスがここ央都の軍高へ
行くといった時も
「そう…準備はできる?」といつも通り自然に笑って続けたからだ。
(あちらから干渉するのは最低限の事以外は少なかったけど、今にして
思うといい母親を持ってたのかもな、俺)
今になって実感するのも今更か、と歩きだそうとしたその時。
「…ぁ…っ」
「ヒャハハハ!オラオラどうしたよ!」
「ヒヒ…オラ何座ってんだ?ゲーム中だろうが、立てよ!?」
ふと聞こえた声に、エルゼスはそちらへ目を向ける。向けてしまった。道の
左端で小さく上がった声。どうやら【そういう楽しみ】の最中のようだ。
(…)
エルゼスは何の気持ちすらわかなかった。わく筈もなかった。それは
エルゼスがよく知っている光景だったからだ。
(どんなのが対象だろうと関係ない。ああいう何にでも弱いからとか
うざいからとか建前だけの理由つけてあたりたいクズやチクショウは
この世の中にいくらでも、どこにでもいる)
何といってもその代表格が他でもない血の半分つながっているエルゼスの
妹―キロメだからだ。間近で見ている。もっとも、自分の妹は相手が
どう言ったモノかと深く知った上で「クソがぁ」と言い、当たり散らすから
余計にキロメの方が性質が悪いと言えなくもない。
それを内心で苦笑しながら思い出しつつ、エルゼスは視線をすぐに外す。
周囲の人も初めから見てもいなかったふりをよそおい立ち去るようだった。
そんなかれらと同じようにエルゼスも同じ行動に出た。ただ、エルゼスに
とって不幸なのは、周囲からの視線が目ざわりだったので暴行を早々に
切り上げたクズ達が次に相応しい適当な八つ当たり相手を探し始めた事か。
(つけてきてるか?)
自然に歩みを早めるが、少し歩いた所で2人分の足音がひびき始める。
立ち去ろうとする中で一番に歩き始めた自分を見ていたか確かめる方法は
ない。だが、エルゼスの歩く早さからあえてエルゼスを選んだとするなら―
最悪を想定し顔を最小限に動かし後ろをチラ見すると先程のチンピラ達は
誰から見ても旅人というには強力すぎた装備をしていた。
(冒険者かっ!チッ…)
内心でエルゼスは舌打ちし、歩みは早くした。
冒険者とは、言うまでも無くどこの国にも大抵はいる旅人と似た部類の
なんでも屋である。生まれや身分にかかわらず、相応の金さえ貰えるなら
殺しから作物や危険な所への調査に、採取、労働以外の小間使いなど
何でもござれな集団である。
国にも法にもしばられない自由な旅人。ただ、旅人や従業員等と違うのは
相応の戦歴や経歴を持ち、軍人を経ない身分でも武装の携帯が許されている
事である。ちなみに、ギルドなどと言った冒険者を支援、まとめ上げている
組織みたいなものはまだ世には無く、帝国でさえ、軍事力と見なさない上に
感知するつもりはない有様だ。
依頼には自費で書類を作らなければならない上に、たいていが明日食う
飯さえも定かでは無い為、欲張って命を落とす者も多い。それだけでなく、
死んだという事実さえ感知されない修羅の集まりでもある。
だが、身分の関係が無いというのは大きい。たとえそれが異端として生を
受けたものであっても、冒険者にはなれる。そういう者達にエルゼスは
過去に1度だけ触れた事があるのだが、今は思い出に花を咲かせている
場合ではなかった。実際エルゼスも冒険者を目指そうと思い、それなりの
経歴として央都ヴァルガナウフの軍高に入った、という経緯があるのだが―
その冒険者達が他でもないエルゼスの障害となるとは、皮肉な話だった。
早い所どこかに隠れるか、連中が見失う程の速さで振り切るか。悩んだ末に
エルゼスは後者の方が容易いと判断する。
(あいつらのペースに合わせる必要はこちらには無い。隠れても鋭敏な
知覚力を持っていたものなら隠れる事に慣れない自分が不利。それよりも
足で振り切ってしまう事の方が、あいつらの実力共々ハッキリしやすい)
ならば―
次の角を曲がった瞬間、エルゼスは【高速歩行】を開始する。
【彼女と出会ったその時】から10年近く、エルゼスは朝から晩まで自室に
引きこもり、何にも負けないよう自身の体を限界まできたえ抜いた。
部屋の天井にある木の出っ張りでけんすいを行い、腹筋も含めて1セットと
定め、100回から200回へ、両手から、片手と少しずつだが確実かつ
慎重にその鍛錬の量を増やす。そして腕と上半身を鍛えつつ自衛力が
一定までついたなら次は足も鍛え始める。朝早めに町を出、町外を走る
ランニングを習慣づけ、これも日を追う毎に厳しくしていく。甘えなど
もっての外だった。そんな気持ちが入る余地があるならばそもそも、かつて
大切なものを会った時にくれた少女の思い出もその程度だった、と彼らが
町を去って間もなく忘れている。
それに呼応したのかどうなのか。魔力もまた彼の体内で比例するように
増してきていた。強大な魔力は健全な肉体に宿る。また、彼女が一緒に
見つけた【秘密基地】に置かれていた【置き土産】がエルゼスに魔力の
使い方を教えてくれた。
肉体の臓から呼び覚まし、体外にある魔力とも同調しつつ、体内の感覚と
魔力の流れも確実に自分の脳に刻みつけ調整し、全神経を魔力の機関として
体外の魔力にも同調させるまで。その置き土産に書いてあるのはある種で
とんでもない内容だった。人間では人生の大半を費やさねば扱えない技術。
しかし、エルゼスはわずか10年の年月でこれを容易かつ自在に扱える
人では作ることさえ難しい器として、習得し大成してたのである。
魔力を足裏と筋肉に行き渡らせる。練った魔力の密度で足は地面を離れ
動かす筋肉が人間の限界どころか機械の速さにまで並ぶものとなる。
エルゼスが自分で作りだした【高速歩行】の魔法はその状態で歩くわけだが
そのエルゼスの速さは例えるなら音無く駆ける人型をした魔導車―ベルーグだ。
人がエルゼスの気配に振り向いた時には既に10レープ―この世界で言う
メートル単位である―先まで追い抜いているという、ある種、狐の魔族か
亜人にでも化かされたかのような事態が移住区内で発生した。
そうしてしばらく歩いた後でエルゼスは空を見る。目指す方角は林へ向かう方角だった。すぐさま林の中へ紛れ込み、そのまま100レープくらいまで
進んだ所で遠くの方から「んだっ!?!?」とか「クソがっ、どこに!?」と
ひびいた声に少し気が晴れた思いをしつつ、自分のいる位置と空の
変わりようを調べる。そして町の外れで遊んだ際に【彼女】から教えて
もらったカンを頼りに、草木の間をスルスルと糸がぬうように歩き林を
抜けた先には―
「へえ…」
思わず細めていた目が少しだけだがおどろきとうれしさで見開かれる。
(穴場があるのは予想していたけど)
それはちょうど、夜が夕方を侵しきる瞬間の景色だった。光る天然の鋼に
映る夕陽の光が夜の闇を照らし、その天然の鋼から漏れ出す湧水―央都に
来た際見た地図の南にある湖のものだろう―が美しい光を受け輝く虹を
作りだしている。夜と夕陽の間にかかる虹の橋。これを見るには細かく時間を
選ばねばならないだろうが、まさかタイミングまで合うとは。時計を確認し、
こうなる光景の目星を確認しようとしたその時
ガサリと、音がした。エルゼスの体が緊張で少し固まる。気配は人間。害意が
感じられない。どうやら、先程追いかけてきていた冒険者2人組の内
1人みたいな事は無いようだ。半ば安堵して振り返ろうとした、その時
コオォッ
突如先程まで見ていた景色の方から巻き起こった風にエルゼスは帽子を
うばわれる。
(しまった!!!)
エルゼスは思わず目で追い反射的に足に魔力を行き渡らせ―背後の気配が帽子を
飛び上がり握った事に思わずそっちを見てしまう。本当に少しだけ下着が
1秒にも満たない間、垣間見た気もしたが、そんな事を気にする知識も暇も
エルゼスにはない。
帽子を両手でつかんだその人影は―髪が可愛らしい尻尾のようにゆれた
緑髪と宝石のような碧眼を持つ少女だった。
*
数刻、時間が流れる。その場で時がとまったかのように、互いに目が
合ったまま固まってしまった。
エルゼスはまず帽子をよこせと言えばいいのだろうが最悪相手は女だ。
女という生き物がどういうものなのかエルゼスは身近の妹でよく知っている
―もとい誤解している―為、下手に口を動かせない状態。
かたや少女―セルアは景色とエルゼスの鋭い表情の両方に思わず見とれて
口を動かす事すら忘れるという、緊張した状況と頭がお花畑状態という
2つの状況がある何とも混沌とした状態だった。
(何を言って来る…何考えている何見ている何口走ろうとしている!?)
(綺麗………)
そしていつまでこうしているのかと周囲に人目があったなら奇異の目で
見られかねない程の時間が経つ頃に
『ボウシ、ニオイ、タクサン、ツイチャウ』
『オトコノコ、ニオイツケ?せるあ、すけべ、ショウフミタイ』
「え!?ひゃ、え、え、あ、へ!?な、何言ってるの!?」
突如口々に伝わってきた鳥の言い分に少女―セルアは目を白黒としながら
肩に留まっている二匹の鳥を交互に見比べる。ふと少女がエルゼスの方を
見ると、エルゼスはいぶかしげな目でセルアを見ていた。半歩だけ後ろへ
引いたことには、セルアでも内心で少し傷つきもしたが。
(あ、この子にはいきなりしゃべり出したようにしか見えないよね)
少しばかり場の空気や自分の心持が楽になったのに安堵した瞬間
「肩に留まったそいつらとでも話しているのか?」
そこでまたセルアは固まってしまう。ギ・ギ・ギと機械のようにセルアは
首を動かしエルゼスに視線を直すと
「え、えと、分かるの?」
「まあ、昔読んだ本にもそういう奴がいるってあったからな」
「そ、そうなんだ…」
ようやく場の時間が動き出したのだった。
「どうしてエルゼス君はここに?」
「(名前知ってやがる…何者だ)…グウゼンだ」
「(何か顔がすごいしかめ顔に…まずったかな?)え、ぐうぜんって…」
「夕方と夜の変わり時をどこかで見れねーかなー?って。まあ、見つかれば
モウケモンと思いつつ自分のカンを頼りに散歩したんだが…こんな綺麗な
所があるとは思わなかった。久しぶりにワクワクした」
「わっ、すごい!ここをただのカンだけで見つけたんだ!」
「(元気で言葉に悪意ねー…天然か?)ところで…1つ聞いていいか?」
「あ、うん。どうぞー?」
「どうやって俺の名を?」
「あっ!うん、えーとね。生徒会長のお姉さんがお友達なのです」
「…」
「ウソじゃないよ?ヒビキちゃん、て言う。よければ今度紹介するよ?」
「…知り合いになってどうするつもりだ?」
「どうするつもりも何も…明日から学校の仲間だよね?」
「…ああ、それでいいのか。…一応、帽子返してくれねー?」
「あ、そうだったね。はい!……え、ええと!別に臭い付けたくてずっと
持ってたわけじゃないから!やらしーとかショウフとか絶対絶対決して
そんなのじゃないから!!」
「ゴカイを招く発言じゃね?それ…大丈夫か?」
「ぎゃふん!?」
エルゼスは久しぶりに話した目の前の少女に心中助けられた。よく笑い、
よく顔を変え、よくバカをする。成程、正直かつ一生懸命に生きているのが
エルゼスにもよくわかった。そんな中で、エルゼスはふと思い立ち時計を
確認する。時間はもう20時前だった。
「時間、やばくないか?…それとアンタの名前は?」
一応、これくらいは聞いていいだろう。そう思い尋ねたら、返って来たのは
差し出してきた手と声の2つだった。右手を差し出しながらセルアは言う。
林の一歩手前で輝くような緑の髪―その中で尻尾のようなまとめ場所が
ゆれていた。
「ギリギリ、機龍軍高の敷地内に間に合うかの時間だね。あたしセルア。
一応聞くけど、あなたは?」
「知っていながら聞くのな…エルゼスだ」
そう答えながらエルゼスは少しだけためらい―差し出された手を取った。
*
「待った」
「え?」
林から工事の行きとどいた街路に出る前にセルア共々体を屈ませ木々に
隠れる。急な事にセルアも一緒に抱きとめる形となってしまったが、
エルゼスの思考はそちらを感知していない。
(あの冒険者―ハイエナどもがまだいるかもしれない…)
ハイエナとは先程もエルゼスを追い回していた冒険者の事である。あったら
何をされるかわかったものではない。何より、セルアもいる為、逃走は
必至となる。そうエルゼスが考えた所でセルアが話しかけて来た。
「え、ええとエルゼス君…」
「?悪い、気色悪いだろうが少しま―何だ?その面は?」
セルアの真っ赤な顔にエルゼスはいぶかしげな顔をする。だが、それが
きゆうだったかもしくは別の理由か。そのハイエナは現れなかった。
「すまない。時間が無いんだったな。急いだ方がいいか?」
そう言いながらエルゼスは彼女のうでをとる。
「あ、うん―って、え?」
「接続―リンクオン」
「わわっ!?」
突然、エルゼスの手から彼女の腕を伝い、体を包んだ紫の淡い光に
セルアは
おどろく。だが悪い気はしなかった。何か体の中にある感覚が非常に
良くなった気がするが、それだけのようだ。
「歩くだけでも相当なスピードが出る。このまま行くが…いいか?」
帽子をいつの間にか深くかぶりなおし、エルゼスは言う。セルアはそれに
対して少しまゆを寄せて言った。
「あのさ…ええと、ゼス君って呼んでいい?」
「……まあ、好きに呼んでくれ」
「あのさ、ゼス君って自分の髪の色とかイタンとか気にしてるの?」
沈黙。エルゼスからしたら当然だろう、正面から他人の長年の染みついた
事情を今さっき知り合ったばかりの他人が土足でふみ抜いてきたのだから。
「ゼス君がこれまでどんな目にあって、どんなものを見て来たかあたしは
よく知らないし、もしかしたら理解できないかもしれない…」
「だったら何だってんだよ?」
いらだたしげな顔と怒気をみじんも隠さずにエルゼスは続きを促す。
それをセルアは正面から見すえ何の飾りも無く言う。
「さっき一緒に景色を見て話したあたしは信じてくれない?間違いなく
ゼス君もあたしもお互い正直に話せたと思えたから」
悪意のかけらも無い純粋な言葉と願い。その言葉にエルゼスは否応なく
思い起こされる。
―いつか二人でいっしょに色んなところ見に行かない?約束だよ―
思えば自分の行動原理も始まりは女の言葉だったか。
「クッ」
エルゼスの笑みが口からもれた。
(思えば俺は女好きかもしれないな。それはもう、幼い頃から)
しかし、あまりにエルゼスの笑いが皮肉を含み過ぎたのか、笑われたのが
セルアにとっては恥ずかしいのか。くちびるをとがらせ今度はセルアが
すねたように言う。
「むぅー、何それ」
「ああいや…俺自身が単純なんだなと思っただけだ」
「よくわからないけど…信じてくれるの?」
「嫌って言ったらどうしたんだよ?そら、行くぞ」
「それは困るけど…ってわわわ!?待ってよぉ―!?」
「行かないと遅れるだろう?―お嬢っちゃま」
そう言い自然な―しかし相当なスピードで2つの人影が移住・商業区の
はしを仲良く流れた星のようにかけていく。夜空の月と星達がそんな2人を
照らし続けていた。
*
(…間違えたのはいつからだ?)
部屋に【一応無事に】戻れたエルゼスはベッドに寝転がりながら考える。
思えばお互いに顔を見た時から色々おかしかった。彼女―セルアは
短いかつ、他人と関わらないエルゼス自身の人生の中でも余りに特異な
人柄をしていた。あの手のタイプの、しかも自分と同い年とは思えない女と
どう接すればいいか以前に、どのように見ればいいのかすら分からない。
しかも、別れる直前にある【取引】までしてしまった。本人がどういう
つもり、と言うより好意等の類のはずなのだが…
(出会うべきじゃなかったか?最も…)
それを言ってしまうなら、そもそもエルゼス本人が散歩をしようなんて
ことを考えなければ。
出た答えにため息をつく。そして出会ってしまった以上これからどうするか
考えるしかないと天井にあるだろう懸垂に利用できる木の出っ張りを
見つけつつ、思考をめぐらせた。
「それでね、明日は、校内のあそこ教えて、あそこにも行って、
あれ食べて…」
『…』
『…』
それは2羽の鳥が相当に気の毒そうな光景だった。
先程から鳥たちはさえずりもしない。連弩で無茶な連続射出を行うように
セルアは2羽の鳥達にしゃべり続けていた。
「あー、明日が楽しみ!ゼス君にもティスフィーブルを好きになって
もらえたら…」
そう言いながらセルアはベットにあおむけダイブする。もしセルアに
相部屋の相手がいたなら間違い無くうるさく思うか遠い目をするだろう。
しかし、セルアも女性寮では1人部屋なので誰も聞いていなかった。
貴族階級な為、ベットは天幕が張られ、机も形容しがたいほどに派手な
装飾がいくつも付いている。が、そんなのとは別に彼女の持ち物はクマの
ぬいぐるみや手の平サイズの狐の置物や実用性重視な筆箱などと部屋に
そぐわない分ハッキリと分かる。
そしていつの間にか手ごろなぬいぐるみを抱きしめ、「すう…すう…」と
可愛いらしい寝息を立て始めた少女を見―2匹で毛布のはしをくわえ、
彼女の体をその毛布で包むよう飛びながら運ぶ。色々と鳥チクショウでも
考えるものがあるが―
悪い方向へ思考を沈ませかけていたセルアがここまで元気になった
理由なのだろうあの銀と赤の髪を持つ少年に感謝しよう
それが2匹のだした結論だった。
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!初期プロットでセルアは
相応に物静かでお嬢様のような部分はあるように作っていた…かと思ったら
エルゼスと話させている内に頭お花畑のアッパッパーな天然ムスメに
なっちまっていた!しまいには相当エルゼスと妙にイチャラブして
愛称まで付けちまった!な、何を言ってるかわからねーと思うが
俺も何されたかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
テンネンマンダラとかショウフパワーとかそんなチャチなもんじゃあ
断じてねえ…もっと恐ろしいメインヒロインのましょーの片鱗を
味わったぜ……
そんなわけでact4でした!次の次あたりからやっと入学の話か?
まあその話が前途多難なわけですが…
漸く1章ライバルことラスボス(笑)と間接的な部分から接触します
act5&6にご期待下さい!




