exact:5 冷えた季節の陽だまりの中で「きっと何も無かった日」
あけましておめでとうございます。今年もこれからよろしくお願いします。
そして読む前に言っておくことがあります。セルアがメインヒロインです。
重ねて言いますがセルアとヒビキがメインヒロインです。大事なことなので
2回も言いました(笑)
ではでは、今回も楽しい読書の時間である事を!
「風邪…!?」「あの彼がか!?」
「そのようなのですね~」「うん、昨日も調子が悪そうだったみたいで」
ネーペルリアとヒビキのどちらもが聞いた時刻は同じ夕刻だった。片や
央都ヴァルガナウフがほこる機龍軍高ティスフィーブル。片やその軍高が
ある移住・商業区の一角。
「だから急いでいかなきゃ!」「すぐ行かないと…」
「セルア待った!?」「何か作ってからの方が~…あらあら~!?」
その場にいた制止する少女達の声も聞かず、2人の少女はそれぞれバッグ―
ネーペルリアはそれに加えクマのぬいぐるみも手にしている―を手に彼が
いるだろう男性寮へ向かって駆けていく。ヒビキはそんなセルアを見て、
ため息をついた後に後を追う。レイアはしばらく別の方を向き考えた後に
ネーペルリアが駆けて行った方向とは別の方へ歩いた。
「ついた…」
ティスフィーブルの敷地内にある寮を見上げながらネーペルリアは呟いた。
帰りの男子生徒達が制服を着ていない彼女に見とれ声をかけようとするが、
そんな彼らを無視してネーペルリアは寮のドアをくぐる。開けてすぐ彼女の
目の前に飛び込んできた受付場所に勢い良く駆けて行こうとし―見覚えのある
顔をネーペルリアは見つけた。セルアとヒビキである。2人はエルゼスの
部屋へ向かうためカギを手に入れようとしていたようだった。
ネーペルリアとセルアの目と目が合い、火花がちった。
「……出会ってしまったか。そうなるかもとは思ったが」
ヒビキはため息をついたのだった。
*
体どころか頭すら上がらない。目を閉じていても何かが体中を回り気持ちが
悪い。時折息づかいに液体が混じっている。エルゼスは、生まれて初めて
かつて無い病?の苦しみを感じていた。
(どうなって…やがる…!?)
昨日から体の調子が悪いとは感じていた。ノレット・イアシェを精神的に
再起不能へ追い込んだエルゼスはこれでようやく、それなりに安心して
学園生活を送れると思っていた。セルアやヒビキ、時折エルゼス自身の元へ
来てくれるネーペルリアに…信用こそできないが顔を出すレイアと大した
事も無く学園での日々を過ごしていた。
体が重く、動きづらくなったのを自覚したのは昨日だった。セルアも何故か
エルゼスのそんな様子が分かったらしく、「大丈夫?」と昨日も聞かれた。
それに対してエルゼスは思いのまま「動くから問題ないだろ、今日帰って
早く寝るくらいすれば回復する筈だしな」とだけいい、一緒に寮に戻る。
多分今は担任のマイクスから寝ているエルゼスの状態を聞いただろう。そう
考えているさ中も更に、頭が悲鳴とにぶい痛みを訴えてくる。
(何て、こったよ…?!)
このまま何も分からないまま頭がどうにかなって死んでしまうのでは。まだ
この央都に来て何も出来ていない今から?そんな受け入れがたい嫌な予感が
エルゼスの頭をよぎろうとした時
「…ェ…さ…ん?」
エルゼスの耳が、何か音を拾った。誰かが来た?
「…レさ…ん?」
「クォーレさ~ん?」
ひかえめのおっとりとした声がエルゼスの耳元に聞こえながら、意識が
戻っていく。この声の主は…
「あんたか…」
「はい、私ですよ~」
そう言いながらエルゼスの額に水で冷やした布を交換しているのはまさかの
レイアだった。余りいい気がしないがどうにもエルゼスは彼女のおかげで
意識を取り戻せたようだ。エルゼスはふと部屋のいたる所に覚えのある
気配がレイア以外にもある事に気付く。次に声をかけて来たのは
「目が覚めたか。大丈夫か?」
ヒビキだった。エルゼスは時計をチラ見する。夕方の16時半。本来なら
彼女はこの部屋ではなく生徒会室にいるはずだ。だからこの部屋のとなりで
誰が何をしているかは1つだけ予想しながらエルゼスはこう言う。
「先輩…大丈夫じゃねーです」
「すまない…思わず言ってしまった。今でも信じられないんだ…と?」
「あ、私が開けますよ~」
3人が話している間にエルゼスの部屋のドアをコンコンと叩く音がした。
レイアがエルゼスの元から離れ扉をあける。飛び込んできたのは
「ゼス君生きてる!?」「エルゼス…起きてるの…!?」
セルアとネーペルリアだった。そして、やはり同時にエルゼスを呼ぶ。
その後に互いに目を合わせ…
ドドドドドドドドドドドドドドドド… …ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
燃えている。
何がとは誰も言うべきではないが、燃えている。巨大怪物のオーラを
セルアとネーペルリアがそれぞれまとい、向かい合っていた。エルゼスは
半ば反射的にとなりにヒビキへ話しかけた。
「…先輩」「言うな」
「オレが言う前に―」「何も聞かないでくれ…」
ヒビキが魂の抜けた白い彫刻のよう見えるのをエルゼスは心配だったが。
ふと思い出したようにセルア達から視線を外し、エルゼスにこう言う。
「ああ、そうだ。それにしても君が風邪をひくなど思ってみなかったから
こんな持ち合わせしか持ってこなかったのだが…」
「それは…?」
エルゼスは何かとたずねる前にせき込む。ヒビキが差し出したのは湯気を
登らせた白い粒に何かの卵とお湯を混ぜた料理だった。
「話すのも一苦労なら寝てて問題無いぞ。ほら、ルパを私の国で病人用に
作ったものだ」
「先輩…スンマセン。ホント助かります」
「それで、だな…その…そのまま寝てていいぞ」
「―?先輩?」
急に挙動がおかしくなったヒビキを不思議な目でエルゼスは見る。彼女は
見せたる破の料理から小さなで一部を取りながらエルゼスにたずねる。
「く、口、あけられるか?」
「んあ?ああ…分かりやした」
どうやら食べさせてくれるらしいのを察したエルゼスは何の遠慮もなく
口を開けた。
「じゃ、行くぞ…!!あーん…」
「え!?ヒビキちゃん!?」「…!?!?!?」「あらあら」
セルアとネーペルリアが睨みあいから向きなおり、レイアが全体的に
部屋を見ている中で。ヒビキは彼女自身が作った料理をエルゼスの口に
入れていく。
「あ、熱いからよくかむといい…」
「はむ……(むしむし)ハァ…」
丁寧に作られていたからか、卵と蒸したルパの粒がやわらかく、そして
優しく口の中に広がる。しっかりとかみしめてエルゼスは飲み込むのを
見たヒビキは興奮したようにエルゼスの目の前まで顔を持ってきてねた。
「え、えええええと、どうだ!?」
「…まだ…あるんスよね?いただきたい…」
「そ、そうか。も、もう一度いくぞ…」
「う、ううー…ヒビキちゃんうらやましい…」「ムキュルルルル…」
うらやましそうにセルアとネーペルリアが見てる中で、レイアは言った。
「ん~、この調子でクォーレ君は~生徒会長さんの料理はともかく~
セルアちゃんやリアちゃんの料理も全部食べるのかしら~?」
*
「編入?あの学校を出るアカナチの姫君はともかくセルアや共にいた
あの少年が、か?」
「どうやらダンナの関係者がねじ込もうとしているらしいのよ~まあ
ダンナの口から上司には逆らえないとか言う言い分が出た時にゃ流石の
オレっちも腰を抜かしたんだけど」
そう言い、ファーニフアルは肩をすくめる。アスカレナは彼の言った
内容が考えられなかった。仮にもあのドールモートから上司と呼ばれる
人物が全く分からない。軍部の長であり、移住・商業区の工事の他に
政治を研究グループや民代表の貴族の意見を聞き央都や各都市で行う
建設方針を決めたりする会議にも出席し手腕をふるうドールモート。
正にこの国の、未来を一身に引き受ける軍部の星だった。
「とりあえずその話は後にしておこう。…今日やる話も関係が無い
わけではないが、早い所済ませて我々も通常業務に戻らなければ…」
とアスカレナが言った時に二人が話をしている会議室のドアが2回
ノックされた。「入ってきてくれ」とアスカレナがいう。そのドアを
開けて入ってきたのは
「ベルク・イタガキ軍曹ただ今参りました!!」
そう言い、ベルクは敬礼を2人にする。中心の少し前あたりから
1本だけ伸びるように生えた髪の毛がピンと揺れていた。
「イタガキ軍曹、よく来て―」
アスカレナは元気のいい彼女にねぎらいの言葉をかけようとし―
「ベルちゅわぁ~ん☆」
「ニフアル大佐ぁ~☆」
「……………………」
2人の言葉でアスカレナの時が止まった。
「よくぞこのオレの元へ来てくれた!」
「ああ大佐、用はありませんから」
「その程度でオレが動じるとでもッ!!」
「何とぉ!?この大佐、いくつ恥を知らないのですか!?」
「君は今まで食べたパンの数を一々数えているのかい?」
「言ってほしいかね、今までで4万とんで3210枚だ」
「ガイアがそれは間違いないとささやいている!?」
「ズーレン入り、ミツぬり…全て把握している…なんて言うと思った?残念、
適当でした!」
「良い子は嘘を簡単に言っちゃダメだZO☆アル兄ちゃんとの約束だ!!」
「何カン違いしてやがる、あちしのターンはまだ終わって無い、ZE!!」
「何!?」
「……………………」
「ハハノ丶ノ丶ノ\ノ\!人類の想像の限界は既にそこまで来ている!!」
「やめて!それ以上この作品をいたぶらないで!やもーんのライフはもう
0よ!!」
「このファーニフアルはそんな情けない作者の想像力をブッチギリで
超越したんだよっ!」
「ナ、ナンダッテー!?嘘だと言ってよ大佐ぁ!」
「最早世界を越え流出した私に未来は無い…!さらばだ、我が妹よ…」
「しかし私の魂も持って行くんですね黒歴史マシンのごとく!」
「もちろんさぁ☆と言えないのが大人のダイゴミ!!」
「そして大佐を知る者は誰1人としてその後の大佐を見つける事は、
どうやっても出来ませんでした…」
「やはりオレって不可能を可能に…そしてスタッフロールである!これにて
ファイナルアンサー!?」
「……………………………………………………………………………………」
レバー→+射+格=横なぎ払い
↓ステキャン
レバー↓+射+格=打ち上げ
↓
レバー↑+格×2=突き×2
↓
レバー↓+格=柄でマウントし、何度も叩きつける
「フルブゥゥゥウウウウウスト!?ガク…」
「ああっ、大佐ぁ!そしてお姉様見事にむごいエンドレスな槍の冴え…」
「その口をぬってやろうか。あと大佐、のされたフリはよして頂きたい」
「「アッハイ」」
そしてこのあとアスカレナが2人にした説教も程ほどに、ベルクがこの
軍備工築区本部にある会議室へ呼ばれた用件を始める。
「それで…その、エッチェンバルグ中佐にエルシェリッド大佐がここに
いるのは…」
「前の『騒動』の一件、立会人としてまとめた報告書なのだが、私達が君に
たずねたい事がいくらかある。…何のひねりなく聞くがあれは真実なのか?」
「言いづらいけど、軍高の模擬専用機とはいえワイヴァーンを実質的に2機も
失った事になるんだよね。どうしてもそれを上が認めたくないというごね様に
付き合ってもらうようで悪いんだけど…」
「はい…」
真剣に言うファーニフアルでさえ、口調が重かった。アスカレナが言った
騒動とは5日前に行われたエルゼスとノレットのワイヴァーンによる模擬戦の
事だった。ベルクは事の全てをどう報告すればいいか最後まで悩んだ末に、
表向きの内容をぼかしたものと、彼女自身が目にしたありのままを書いた
上層部用の2枚の報告書を作ったのだ。
「あの結界が働いた中でワイヴァーンをバラバラにするなど、いくら何でも
学生の戦闘力を彼は越えていないか?それだけに飽き足らずイアシェ家の方で
次期党首と言われる青年のワイヴァーンも【別の存在に再構築された】?
流石にメチャクチャすぎる内容だ…君自身、見たモノを信じているか?」
「しかもそれだけに限らず、あのボウズ君が使う筈だったワイヴァーンが
事前にバラバラになっていたとか。いくらギャグ好きのベルちゃんでも
笑えない冗談よ?上層部用にそのありのままを記した報告書を作ったのは
正解だけどね。…ただ、あのボウズ君が作りなおしたワイヴァーンが…」
「偽真にかかわらず今の所一番の問題となっているのは確かだな…」
「そうなんですよね…」
「ハァー」と3人してため息をつく。あれはどうあっても隠し通すことは
不可能だった。文字通り「意志を持ち動く」あのワイヴァーンは、無理やり
軍が特殊な拘束具で格納庫に括りつけられている。
「まじめに征夷軍官閣下であり、この国の実質支配者であるドールモートの
ダンナ様様だよなあ…あの生物見たいなワイヴァーン、放置してたらまず
間違いなくボウズ君の所に向かうでしょ?つまり」
「あれをティスフィーブルの生徒達に見られるのはまずい…彼しか扱えない
現状ではなおさらだ…」
「それが一番の問題となってるんですよね…私にも少しだけなついていて、
言う事渋々ながら聞いててくれてるんですけど…」
「ちなみに、あの子何か食べモノとかは食べたりしないみたいね?」
「それは全く感じられません。仮にもあれは無機物ですよ?魔玉を使っては
いますけど、魔物とは全く別物の筈でしょう…?」
そのあたりが彼ら軍部にとって救いだった。
*
「ごっそー…さんした。皆…上手いのな」
「…♪(すりすり」
「あれくらいなら…ってだから何やってるの!?」
「作るのは苦労しなかったさ…つ、作るのはだぞ?」
「はい~お粗末さまです~、折角ですから食器洗いは手が空いていた
私がしてきますね~」
エルゼスはは複雑そうな顔でレイアを見る。何か企んでいるとかではないが
彼女ののほほんとした雰囲気から、何かうっかり事をしないかと他人事ながら
心配していると
「大丈夫…レイア…しっかり者」
エルゼスの不安を察したネーペルリアノフォローにエルゼスは彼女の頭を
なでた。セルアの顔がジトーっとなるのも気にせずエルゼスは彼女をなでた
手をしげしげと見る。
「一体どうしたの、ゼス君?」
「今更になって気付いたけど体の方はさして悪くは無いみてーなんだよ。
問題は…」
「それはどういう事―どうした!?」
言い終える前に頭を押さえてエルゼスは顔をしかめる。脳裏に何か映像が
よぎる
(!?これは…!?)
それは赤く染まった数字の列だった。目に見える何かが情報として、何か
妙な知識としてエルゼスの頭に入ってくる。まるでこれは
(俺が、人ではない何かを感知しているみたいじゃねーか…!?)
思えばセルアから渡され、エルゼス自身が名付けたアルク―ソル・ヴォルグ。
その一部として付いていた積み木状の何かをまるで初めから手足のように
エルゼスは扱えていた。何で当たり前に使えた事を不思議に思わなかった?
あんな魔法道具かもしれないものを、使い方どころか存在すら知らなかった
にもかかわらず何故?エルゼスが痛む頭でそれこそ普通なら気が狂うのではと
言う程に考え―思考が達したその時
ギョィィイ…!
エルゼスの首から赤い牙の形をした鉱物が生えてきた。
「こいつ…まさか…!?」
言い終える前にエルゼスが足にかけた毛布へ向けて、血を吐いた。
「ゼ、ゼス君!?それって何!?」
「…!?アルク…!?」
それが何かをネーペルリアは素早く把握した。そしてそんなネーペルリアの
言葉を継ぐように
「確定したようですね~…」
いつの間にとなりの簡易調理室で食器洗いをしていたレイアがエルゼスを
静かに見つめ、こう言った。
「クォーレさんが気持ち悪いのは~、恐らく病ではないです~」
「直す術はありますわ~参りません?おそらく【あの子】は~―」
クアアアアアアアアアアッ!アギィイイイイアアアアアアアアアアアッ!
「ね~、頼むから暴れないでよー!この通り、お願いだからっ!!」
軍備工築区の軍事兵器格納庫。そこで先ほどベルク達の話題として上がった
紫を基調とするワイヴァーンは、数日前から突然暴れ出した。拘束具で地に
ぬい付けても、構うものかともがいていた。そんなワイヴァーンの顔前で
ベルクは彼女自身にしかできない業務の1つをこなしている。すなわち
エルゼス専用となった、このワイヴァーンのなだめ世話だった。
(特別給料とか出ないかなあ~出ないよね~はぁ~)
そう思いながらベルはルパの穂をワイヴァーンの前でぶらぶらと揺らす。
相手は猫ではないが、どう対応しようか本当に困っていた。そんな時
ガチャ…
格納庫で機密指定格納室と呼ばれるこの部屋へ入ってくる足音にベルクは
緊張で振り返る。手には軍備用の剣。何時でも自慢の抜刀術が使えるよう
構え来るものを待ちかまえる。このワイヴァーンを多くの人物に見られる
わけにはいかなかった。たとえ、彼女自身が死ぬことになっても最後まで刃を
向けねばならない。それでも戦う状況になるかもしれない現実に戦りつした
ベルクの目へ飛び込んできたのは
「すみませ~ん、こんな時に失礼します~」
「申し訳ない、お邪魔する」
「…エルゼス、まだ無事?」「そっちちゃんと支えてる?」
いつか見たエルゼスを取り巻く少女たちだった。エルゼスはセルアと
ネーペルリアに両肩を抱かれてかつがれて来ている。
「エルっち!?それは―!?」
ルガァアアアアアッ!ガァアアアアアアアアアッ!
彼らを目に入れまるで早くこっちへ来い!と言うかのように、より大きく
けたたましくワイヴァーンがほえる。そんなワイヴァーンを見て呟いたのは
ネーペルリアだった。
「呼んでる…」
「え、行くの?」
「(コクコク)」
エルゼスを文字通りワイヴァーンの張りつけられた場所の近くまでセルアと
ネーペルリアは引っ張ってくる。レイアとヒビキも何もできないかもとは
思いながらもついてきていた。そして、ワイヴァーンはエルゼス達が自分の
目の前まで来た事を確認すると、口をあける。食われるかと思いもしたが…
ポゥッ…
ワイヴァーンの口から何かが浮かび出てくる。それはこのワイヴァーンが
再生する際にバラバラになった残がいへ投げ込まれたもので
「ペンダント…?」
エルゼスが幼き日に紅い髪の少女から貰った首飾りだった。エルゼスの首に
それがかけられる。
「う…」
少しうめいたエルゼスの顔色は回復に向かってるようだった。
「今一度聞こう。大丈夫かい?」
「何とか…幾らか、は…ましになりやした」
「エルゼス…」「ゼス君、また悪くなるようだったらいってね」
ネーペルリアとセルアは不安なので目で合図して互いの傍にある手だけ
持つようにする。
「ねえ、君は…こうする事を望んでさっきまで暴れてたの?」
ベルの言い分に気付いたのかそうでないのか
ルァアアアルゥゥウウウ…
ワイヴァーンは静かにベルにすり寄ったのだった。
―Stage2へ今度こそ続く!―
お待たせしてすみませんでした!けっして自分がブラゲとかに
はまっていたからでは…いたい、やめて、お願いやめて!
次回は6日以内にも投稿する予定です。次回の舞台はいよいよ
軍部へ移ります。




