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act8:初編入日の終わり「来る嵐の前に」

はい、お待たせしました。今回は久しぶりに全年齢で読めます。

いい読書の一時を!


ちなみに今回チョイ役で出てくるメガネボクッ娘はヒロインで無いので

あしからず(ぉ


ボクの名前はフレミル・クスプ。どこにでもいるだろう目の悪い女の子さ。

ボクは物心がついた時から物作りやら物いじりが大好きで、昔から色んな

物を、ひまがあれば一人で作っていた。それが評価されたのか、中学生まで

年間で勝ち取ってきた物作り大将を全て手にしたボクの下に、央都こと

ヴァルガナウフにあるここ機龍軍高…ティスフィーブルへ入るよう入学届けが

きたんだ。


何でも、ボクの昔からの物作りや物を研究し、いじる腕を央都にある

技術研究区が将来的に買いたいと。だからボクは少しでも早く央都へ来た。

このヴァルガナウフには様々な聖遺物が軍備工築区なり技術研究区なりに

集まってくる。それを研究し、未来にこの帝国を飾る物作りの技術へ

役立てていける至福を、他でもないボクに与えてくれるというのだ。

うれしくてたまらなかった。無愛想なパパが少しばかりズレた世間知識と

冒険者時代にかせいだ金をはたいて買ってくれた機械端末をいつも淡々と

打ってるだけの無愛想メガネムスメとか周りからよく言われているけれど。


その分、この軍高で出来た唯一の友達、セルアはよくわかってくれていると

思うよ。彼女は始めボクを見た時「きれいな目してるね」と言ってくれた。

それどころかボクがエルフのパパと人間の盗賊の間に出来た子だと聞いて

「…そっか」とだけで返してくるとは思わなかったよ。初めは温室育ちの

お嬢様と思いけむたがりもしたけど、甘い物に目がなかったり、ボクに

真っ先に「これどう?」と央都の外で見つけたらしいガラクタと称した

聖遺物を見せたりと、彼女との時間は退屈がなかった。物作りや想像で

機械端末をいじるだけの日々に日常と言う色が付いたんだ。ボクがいた

技術研究組から特別に派遣できたこの得待組に彼女がいたという時も

おどろいたけどさ。


さて、話は変わるがボクと同じように庶民の出から軍高に訪れた青年―と

言っても同い年の子だけど―が今日編入してきたんだ。…どうやら編入で

間違いないらしいよ。転入ではない時点で何かあるとは思ったけど、髪の

色を見て分かったね。どうやらボクとにたようなキラワレモノのようだ。

そんな彼がどんな人生をこれまで歩いていたのか想像は難しくないと

考えていた。昼休みの時まではね。


まさか、この青年がノレットを軽くあしらうとは。呼ばれもしないと他の皆の

話に耳を貸さないボクでも噂は届いた。まあ、ボクが機械端末をいじってる

最中に得待組の教室をざわめきが走ったから、何かあったのかと思い皆の

言葉に耳をかたむけた結果なのだけど。最後にこだましたノレットの叫びが

本当にうるさいというのもあったのけどね。


そして今、ボクの座っている席と模擬戦術機を隔てて立った噂の青年にボクは

目を向ける。フフ、セルアが先程言った決意の言葉と言い、このエルゼスと

言う青年は中々分からないものだね。この模擬戦授業でも何かしら面白い事を

やってくれそうだよ。そう思いボクは自分でも知らない内にかすかに笑みを

作った口を元にもどし、機械端末に目を落とした。



「ルール…というよりはみなが前にしている命令情報端末について、改めて

説明をするぞい」


事前にチームごとの端末に付いた魔玉へ、それぞれ触れた後。

マイクスはこの模擬戦のルールを説明する。


「今触れた魔玉を通してその人物の実力、力量を計測し、内部の算術部で

コマとして作りだす。それを立体画像の皆が見ているこの本画面に配置、

出力するのじゃ。さて、コマの配置が済んだら10分、軽くチーム内で

どう動くか相談する。その後に模擬戦が開始されるわけじゃが…順番は赤く

光ったコマの人が魔玉に触れ行動を宣言する、というシンプルなものじゃ。

移動・攻撃・特殊・待機。アルクでもない限りは特殊などを使う者は

おらんと思うが、の。また、待機は次に動く自分と同じチームのコマと

連携したり、何か他チームのコマが行動を宣言する事に反応した行動を

できたりと、多様な扱いができる。よく考えて各々のしたい事や作戦を

この後考えるがよい」


「おっほん」と言った後、「では、短いが各チーム作戦相談を」と言い、

手元にある時限ベルのスイッチを押した。どうにもここまで言い切るには、

老骨にひびいたようだ。教壇へ水の入った入れ物を取りに戻っていった。

それをエルゼスは見たあとチームの2人に目を向ける。


「へ、へひ、宜しく…」

「ん、ノアシム君もよろしくね。で、早速だけどどうするか決めてる?」

「え、えと、ごめん…僕動けないかも…」

「そっかー」

「え、えと、君は、どうするのさ」

そう言って、ノアシムはエルゼスにたずねる。エルゼスはそんなノアシムを

見ながら言った。

「まあ、俺は…好きに暴れるさ」

「そ、そう。ふへ、頑張って」

そう言ってひきつった笑みを浮かべるのを無視し、エルゼスはセルアの方を

見ると、セルアもエルゼスに目で何か語っていた。エルゼスは察する。

(最悪、7対2か。しかも、表面考え見せない奴がチームにいやがる)

それでも構わない、と思いつつ周囲のざわつきから言葉を拾っている内に。


ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ!

「そこまでじゃ、各自話をやめい。スイッチを入れるぞい」


カチッ


スイッチをマイクスがおす。ウィィィンと言う音と共にカプセルの中で

立体映像が映し出され、チームの初期配置場所にランダムでコマが

置かれていく。チームごとに色が分けられていた。

Aチーム(緑:ノレット・他生徒×2

Bチーム(黄:エルゼス・セルア・ノアシム

Cチーム(青:他生徒×3


「始めじゃ、1番手は…」

赤く光ったのはエルゼスのコマだった。

「期待の新人、と言うところかの。コンソールの魔玉に触れてみい」


エルゼスが自分達のチームのコンソールに触れる。すると


ブォン


魔玉の横にあった座標一面が真っ赤に染まった後、おくれて紫色のマスが

表示された。紫色のマスもどのチームの一歩手前まで染まっている。


紫マスはエルゼスのコマを中心に、円形に広がっていた。エルゼスの

見ているものが分かっているのか、コップに入れた水を飲みながら、

マイクスが説明した。

「コンソールに触れたものにしか見えんが、赤で表示されたマスが攻撃射程、

青で表示されたのが行動する数秒間で移動できる距離じゃ。紫は両方で、赤が

装備登録が遠距離攻撃でもない限りはそうなるかの。ちなみに1マスは

50センチじゃ。質問はないかの?」

「はい」

そう頷き、コンソールに視線を落とすエルゼスを誰もが静か見る中で


「攻撃」


エルゼスの声がひびいた。


パン


Aチームのコマが1つ消えた。



誰もが言葉を失う。当然だ。いくらなんでも1回の攻撃でやられるなど

分かったものではない。誰もが目を疑う。だが、Aチームの生徒の1人、

その身代わりであるコマはどこにもない。


エルゼスは、移動せずに生徒を叩きのめした。ざわつく中でエルゼスが何を

したのか言ったのは、機械端末をいじっているフレミルだった。

「射撃攻撃か。これは…面白いカラクリだね。彼の聖遺物は…」


その言葉に誰もがフレミルを見る。正確に言うとエルゼスは単に彼女の方を

チラ見しただけだが。フレミルは機械端末を叩きながら、エルゼスの方を

見ないでたずねる。

「どんな感じなんだい?攻撃情報を送り込んだ感覚は」

「やれ、と命令した。そしたら腕に付けてたソレが軽くなった感じか」

「一部を切り離す、と言った感じかい?」

「ああ」

「なるほど…あ、画像がボクの端末に来たようだ…。―…ねえ聞くけど」


「何だよ」

「酷いね、これ。カッコイイし面白い。けど、だからこそ酷い」

「あんな積み木をくわえた形の箱みたいのがカッコイイ、か?」

「ああ、それしか使えてないのか。もったいないなあ…これを見てごらん」

そういいフレミルはエルゼスに自分の見ている機械端末を差し出す。

「これは…」


挿絵(By みてみん)


「何て言うか、腕の横から生えた爪みたいだな」

「名付けるならバスターニクスモード、と言ったところかな?フフ、セルアの

あれと言い、やっぱりこのクラスは面白いアルクがあるなあ」


「それ以上しゃべるな、いまいましいハーフリング」

そう言ったのはノレットだった。ノレットのいうハーフリングとはエルフと

人の混血であるフレミルの事を指すのだろう。しかし、ノレットの声に感情が

こもってない分不気味に聞こえた。だからか、エルゼスやセルア、

フレミルだけでなく他の生徒もノレットを見る。


ノレットは何の表情もしていなかった。むしろ感情がぬけ落ちたような顔。

更に周囲がざわつく。ふだんのノレットはここまで冷静な態度で授業を

受けていなかった。「フッ」といつも意味無く気取った余裕のある仕草を

しながら、結局何でもできていた。それが今は。


誰もがだまる中で、それを気にしなかったのは3人。2人して同時に肩を

すくめ、顔を見合わせた後ニヤリと笑ったフレミルとエルゼスだ。そして

肩を同時にすくめたところから動作が一致しているその2人に「わっ、

すごい同時」とおどろいたセルア。その3人をノレットはただ見ていた。


模擬戦闘が再び始まる。


移動だった。エルゼス達Bチームのコマ3つをAとC、2つのチームが持つ

ノレットのコマを除いた全てのコマが取り囲む。しかし、


既にその数は3人に減っていた。本来ならノレットを除く5人が後方であれ

前に出る方であれ取り囲むのを、エルゼスが初めの1手に加え、更に1手で

合計2人分のコマを消していた。その中で1人だけ足並みがそろって

いなかった。浮き足立っているような動きからエルゼスを恐れてのことか。

そして次にコマが赤く光ったのは…


「攻撃」


パン


セルアの言葉で先ほどの足並みをそろえなかったコマが1つ減る。セルアの

何度かの攻撃で遠距離にいた時からダメージがたまっていたようだった。


これで表示されているコマは全部で6つ。半分はBチームの3人全員であり、

残り3つはノレットのいるAチームのコマ2つにCチームのコマが1つ。

足並みがそろわないのは当然Cチームの最後の1人だ。むしろチーム別の

会話はないのに、こうも囲む事が出来たこと自体がある意味この得待組の

クラスの仲で。ノレットを中心としたゆがんだ利用価値にされている。

しかし、この状況で完全に利を持っているのはBチームだった。Aチームも

Cチームも1人しかいない状態。うかつに行動したコマがやられる、という

疑心暗鬼が両チームをおそっているからだ。


ノレットは内心でいらだつ。

(何をやっている…?)

そう思いながら睨むように見たのはセルアとエルゼスの後ろで脂汗を

流しているノアシムだ。最悪彼にもチームにいる2人の足を引っ張るよう

動いてもらおうと思っていたのだが、はたまたエルゼスやセルアに何か

されているのか、一向にコマが動く気配がない。確か最後にノアシムが

「待機」を宣言したのはいつだったか…ノレットが思考しようとしたその時

「―――――――――――――――――、―――――――――」

セルアが何かしら口にしていた。意味が分かったのかエルゼスだけが

セルアの方を何気ないように見た。セルアはエルゼスに内緒のポーズで

ウインクした。エルゼスはフッとため息のような笑みをこぼす。


(何を言った…?)

ノレットはセルアを見る。こちらには目も合わせようとしないが今の

妙な音みたいな言葉に意味があるとは思えなかった。むしろ言った言葉が

どういったものなのか、人にすら判別が付くかどうかというひびきだった。

考えても仕方ないと答えを出したところで、ノレットのコマが赤く光る。

ノレットは魔玉に触れ、行動を言う。


「移動、そして攻撃だ」

「ちょ!?」


その言葉におどろいたのはノレットの仲間であるはずの生徒だ。何故なら

今まで動かなかったノレットの移動と攻撃の射程内にいたのは他でもない

おどろいた仲間である筈の生徒とエルゼスだった。


(これ位の事、わけはないだろう。そして火の手はこの戦術機で作られた

かりそめの戦場内でも少しずつ広がる。逃げ場は与えないぞ…)

この際いくら無様でも勝ちを手に出来ればノレットにとって何の問題は

ない。「ちょ、ちょっと!」と言っている生徒をよそにノレットの口元が

笑みを形づくる。しかし。


「はい、ぶー」

「何…?」


ノレットの宣言にセルアが面白おかしく言った。


(攻撃…いや、移動すら出来ていない…!?)


ノレットがよく見ると移動はされていた。しかし、たったの1マスだけ。

ノレットはハッとしてセルアを見た。まさか先程のセルアの意味不明な

言葉に意味が―?そうノレットが考えている内


ポーン


セルアの奇策に同調するかのようにエルゼスのコマが光る。エルゼスは

コンソールに触れる前にセルアを見た。セルアはただうなずく。だが、

それだけでエルゼスには十分だった。エルゼスは言う。


「攻撃」


エルゼスの一言に、ノレットのコマが消えた。Aチーム・Cチームにいる

残りの生徒は降伏を宣言する。


結果は1対3対1。Bチームの圧勝だった。それぞれの模擬戦結果が

成績として紙に書かれた状態で出力される。大半に「DEAD」の文字が

まるで何かの証のように赤く大きく書かれていた。その文字は当然ながら

ノレットの結果通知表にも入っていた。そんな中で。


「これ、登録バグでもあったんじゃねーですか?」

苦笑いしながら模擬戦術機を指差したエルゼスの問いにマイクスが首を

横に振りながら答える。

「この装置には操作用にコンソールに6つ、内部受付で上級の3つ、合計で

9つの魔玉が組み込まれたとんだ。噂にある幻のエアリシド女王陛下や

ドールモート征夷軍官閣下どのでもなければ、簡単には壊せぬよ」

エルゼスの評価は「S」、最高評価だった。セルアも1つだけ評価が

下だったが、納得しているようだった。

「ま、仕方ないよね。ごめんね、ノアシム君」

そうやって顔の前で両手を合わせ謝ったセルアに「う、ううん…」と顔を

引きつらせながら首を振るノアシム。それを見てマイクスが言った。


「2人の大勝、のようじゃの」



放課後、各々が帰る準備をする中でエルゼスはめずらしくセルアに自分から

たずねた。

「セルアは部活とかやってないのか?それと…」

「ん、今日もあの場所、行く?でも、今日は…」

しばし何事か考えた後、セルアは「そうだ!」と言う声と共に、両手を

ポンと合わせて続けた。

「もう1つのあたしが知ってるお気に入り、紹介しちゃうよ!」


「で、付いた頃には夕方なわけだが」

夕焼けがきれいに見える平原。軍備工築区と移住・商業区にある門の中間で

壁にもたれながらエルゼスは言った。時刻はすでに17時半。失意している

ノレットをまくのは簡単だったが―失意しているのではなく、次に行う

一手を考え憎しみをふくらませていたと後で2人は知ることになる―その

後にセルアが「よる所があるんだ」と言い出し…それまで待ちぼうけを

エルゼスはくらった。セルアは「反省はするけど後悔はしないよ」と

言いながらこう続ける。

「時間なんて気にしたらおしまいだよ、戦場は待ってくれないんだからっ」

そう言ってセルアは大きくたわわにゆれる胸をはる。今日も上半身の下着は

つけていないようだった。セルアのいう戦場とはいつも彼女が買っている

スウィーツの売り場で、新作を今日作るとお得意にしている店から本来は

ナイショで教えてくれたのだそうだが…うっかり場所を間違えたらしい。

しっかり買いはできたらしいが。何とまあ…という感じでため息をついた

エルゼスを横目に、セルアは「さてと」と言った後にスウッ…と息を

吸いこみ


「―――、―――~~~~~!」

「!」


声にならない声がセルアの口からひびいた。エルゼスはそれを先ほどすでに

聞いている。ちなみに今の声の意味は「みんな、おいで~~~~~!」だ。

それを聞きつけ


ガサガサガサッ


さまざまな魔物がよってくる。目に敵意がない。むしろ敵意などでおそう

魔物たちではなかった。葉のような角の間に扇状のトサカを生やした鳥頭の

2足歩行獣や、カメの様なコウラを背負ったネズミ。口のはしに何か光る

鉱物結晶を生やしたカモまで彼方から飛んできた。


『せるあ、マッテタ、オミヤゲ、タクサン』

『ケ、カユイ、カユイ、ハヤク、トッテ。せるあナラ、イイカラ』

『ハジメマシテ、ソシテ、オネガイガ、アル。クチノ、ハシニアル、コレ、

トッテ、ホシイノダガ』


口々にセルアに向かってさえずりだすのをセルアは順番に、聞いていく。

話してる内容をエルゼスはくわしく理解できない。だが分かった事があった。


(なるほど、な。人の体からどこか変化してきているのか)

どういう理由かは知らないが、セルアは人が持たない声帯や感覚を

体の中に作っているようだった。それはこの世界で言うなら動物から

力をもった特殊な魔物へ変ぼうする事。すでに誰もが見知ったものであれ、

誰も知らない新種であれそれを可能とするのは余りにも異常だった。だが、

それがセルアの体の中で起きているだろうとエルゼスは推測する。


そんな中セルアの魔物達への世話が終わったのか、エルゼスに目を向けた。

エルゼスが「どうした?」とたずねると、手を振って各々が住む場所へ

散っていった魔物達から送ってもらえた―もしくははがせてもらった―物を

集めた大きな布を見せて言う。


「何か、1つだけ。欲しいの持ってく?」


エルゼスが選んだのは、北西にある山脈の方から来たカモの口のはしから

生えた結晶の1つだった。理由はない、適当ではあったが。



その後は急いで寮へ帰って、ギリギリ門限に間に合いたった今から

セキュリティロックをかけようとした門番に苦笑いされ。寮の扉を開け

受付の人に呼び止められ、ある封筒を受け取り。中身をそれぞれの部屋で

開けた際の反応が1人をくわえて、違っていた。


エルゼスは皮肉を言った。

「とろいな。俺の田舎より広いということか?」


セルアは何も言わなかった。ただ静かに、書かれた内容を見つめていた。

「…」


ヒビキはつぶやいた。

「私の所にまでこれが来るとは、用意周到な事だな」


エルゼス達に届いた届け出の内容は以下の通りだった。


「王城カドラバにおいて、央都軍高特殊制度の1つである生徒裁判を

イアシェ家次期党首であるノレット様の権限により行います。指名された

エルゼス・クォーレ殿と弁護人の方々は明日の朝9時に王城入門口前にて

お集まり下さい」


【act9に続く】


と こ ろ が !

act9前にExact1~4を淹れさせていただきます。

エルゼスの描かれていない過去の断片はもちろん、皆の幼女キロメちゃんが

再び!…皆大好きだよね?クソがぁとかって言われてののしられたいよね?

安心してください、彼女の話は開幕からクソがぁの一言がもらえます!


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