第5話 燐の事情:飛鳥視点
俺 飛鳥の目の前にいる俺より目線が下の女 これが春日部燐だ。
俺と燐は小学生の時から一緒だった。
ちなみに知り合ったキッカケってのが俺の体育館シューズをアイツが間違えて持っていったのがキッカケだ。
男の視線を感じる。
視線を集めているのは夢乃・・・と 燐もだ。
本人は自覚ないらしいが夢乃と燐は美少女顔だ。
まぁ、俺はそういうのよくわかんないけど夢乃の方が可愛いだとか男子が前に言ってた。
ただ夢乃は男が嫌いだから恋愛関係の話はない。
燐はというと 男子を男子と見てない気が俺はする。
俺とも普通に手つなぐし・・・(中学生の頃の話)
まぁ、それはそれで可愛いというか・・・なんていうか いいとは思うけど。
本人は自覚なしでグループの中での美少女は夢乃ぐらいだと思っているけど自分も入ってるぞと俺は言いたい。
明るい性格で顔も美少女 頭はまぁ・・・中の下なんだけど
それでも性格 顔 その辺を見れば男は寄って来る。
男と意識してないわけだから告白とかされてもおかしくないんだがそれを俺達4人が阻止してる。
別に恋愛感情があるとか そういうわけではないけど・・・
なんとなくこのグループの5人は『大切』なんだ。
恋愛対象じゃないけどただ大切で守りたい 自分達のそばにおいておきたい。
だからうちのグループの5人の中で告白された事があるのは明美くらい。
明美は強いから告白されても大丈夫だという意識が4人の中である。
まぁ、それは女である明美には失礼かもしれないから黙っておくんだけど。
結局燐は恋愛的なものを意識してないっていうのがおおきい。
ただ・・・俺等もいつまで守ってるんだ?
そろそろ高校生
結局俺等は男と女 実際は恋愛対象のはず。
だから いつまでも守ってるわけにはいかない
「・・・燐」
「んー?何?」
微笑を浮かべてこちらを見上げる燐。
「・・・なんでもないよ」
まぁ いいか・・・
そばにいたいからいる そばにおくためには男を寄せ付けるわけにはいかない
この理屈は どこか間違ってるか?