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第51話 白雪姫の配役2

結局配役は・・・


●白雪姫 燐


●王子様 カノン


●継母(妃)  要(女顔のためウケ狙い女装


●猟師  新一


小人ドワーフ 夢乃 華穂 その他クラスの小さい女子男子5人


●白雪姫母 明美


●家来  克哉 奈央(ウケ狙い男装) クラスの男子2名


●鏡(声のみ) 竹中美緒


●馬など動物 クラスの数名男子


●小道具 衣装 残りのクラス女子


●大道具等 残りのクラスの男子(飛鳥)


●脚本・監督 先生と委員





「男装とか女装とか・・お約束だよね」


「いいじゃん!おもしれー!」


「奈央ちゃんとか・・・いいの?」


クラスの女子が言う。


「えー?別に?私は平気だよ?」


そりゃ・・・奈央 私服も男前だしね・・・


それよりも 要だよ要!!継母・・ってフリフリドレス!?


「要ヤッベー!!どうすんだよ?」


「まー要って女顔だし・・・意外とアリ?」


「ふっ お前等俺の女装はやばいぜ?惚れんなよ」


・・・要 その自信、むなしくはないですか?




「白雪姫って・・・残酷版と童話版とあるけど どっちにする?」


委員が口を開く。


「あー、本当はこわいグリム童話・・・みたいなの 小学生の頃読んだっけな」


「あれだろ?肝臓だとか胸紐だとかだろ?」


「あーあったあった!!」


「童話って意外と残酷なんだよねー・・・」


「あれ 最後の妃が踊り狂うってやつはおもしろそうだよな!」


「あー、表向きハッピーエンドなのに後ろでくるくる踊ってるとかよくねぇか?」




あーあー・・・人事だと思って・・・。


「燐ー♪がんばろうな♪」


カノンがご機嫌でこっちに話しかける。


・・・別に もう友好的にする必要ないんだよね


だってひどいことしてきたし 私は飛鳥とつきあってるんだし・・・


「・・・別に アンタと一緒じゃやる気でなーい」


「えー?冷たくないかー?そういえば王子と白雪姫はキスシーンあるんだっけー?楽しみだなー!そういえば放課後練習とかあんのかな?」


ドンッ!!!!


私の机をいつの間にかこちらに来た飛鳥がたたく。


「テメェ・・・燐に必要以上近寄んな キスも演技だ!寸止めだ!!」


「えー?別に1回しちゃったしよくない?」


「テメェ・・・!!」


「飛鳥!!」


私が慌てて止めると2人は今にも殴りそうな体制はやめたけどにらみ合ったままだった。


「あのな 燐は俺の彼女なんだよ!奪おうたって無理だからな!」


「あっそ 大口たたいてるわりに余裕ないよねー」


「な・・・ッテメェ いい加減にしろよ!!おい委員!!俺とカノン入れ替わらせろ!!」


「委員さーん 入れ替えなくていいよ 俺王子やりたーい」


カノンもカノンで・・・・ふざけてるし・・・


なんか ムカつくなぁ・・・


私は1人で小さくため息をつく。


「じゃあ・・・春日部さん 2人のうちどっちとしたい?」


「え・・・えーと・・・」


そりゃ 飛鳥・・・っていうべきだよね?


けど さっきから感じてんだよね・・・




女の子達の視線




あはははは そっかぁ カノンって女子に人気あるんだっけ?(しかも気の強い子ばっか


そうだよねぇ〜あ〜そっかー


だったらカノンが王子するの反対意見言えばいいのにー☆



頭の中でふざけたように色々考えるけど無駄。



どうしよう・・・かなぁ・・・


「おい燐!何悩んでんだよ!!」


「えー?燐 俺のほうがやる気あるし顔いいし演技力あるよー?」


そりゃ・・・確かに・・・


ぱっと見た感じ 『王子様』って感じはカノン・・・


けど 私、飛鳥以外の男の子と恋人やっていいのかなぁ?


「えっと・・・う〜ん・・・」


「燐!?」


「えっとぉ・・・カノンってあんまり器用じゃないから・・・大道具無理そうだし・・・」


「はぁ!?」


「やっぱ・・・カノンのが雰囲気あっていいかも?」


私がにこーと笑って言うとみんなが頷いた。


「じゃあやっぱりカノン君で・・・」


「ぉ おい待てよ!!燐!!なんなんだよお前!はぁ!?俺よりカノンのがいいってのかよ!!」


「誰もそんなこと言ってないよ!ただ!カノンのが王子様って感じがするって話なの!!」


「はあぁ!?テメェ俺以外の男と恋人同士でいいってのか!ふざけんなよ!!」


「うっさいなー!だったらアンタ女装して白雪しなさいよ!!」


「無理だ!!いいから俺を王子に推薦しろよ!!」


「い・や・だー!わがまま!」


「ふざけんな!!テメェ俺のこと好きなんじゃねぇのかよ!!!」


「好きだけどそれとこれとは別でしょぉ!!?」


「別なもんか!!テメェ別れんぞ!!」


別れる!?


ふっざけてる・・・・


そんな簡単に口走れる言葉!?


その程度なわけ!?


すっごい腹立ってきた・・・


「あぁ別れてやるわよ!!こんなぐちぐち言う男私だって限界だね!!束縛しすぎ!自意識過剰!!自己中!!」


「な・・・本気で別れんぞ!」


「えぇ別れてやるけど?ハイさようならあぁ!!」


「ムッカつく・・・絶対俺は謝らねぇ!!」


「あっそ 謝らなきゃいいわよ!!!!」


ムッカつく・・・!!



私達のやりとりをみんな口を開けてみてた。



克哉たちはあきれたようにため息をついていて カノンはにこにこと笑ってた。





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