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第41話 お祭り 飲み物編

なんとかお化け屋敷を出る。


ぐすぐすと泣く私を見て飛鳥は困った顔をする。


「のっ飲み物でも買ってくるから待ってろよ!知らない男に話しかけられたらすぐに俺呼べ!」


飛鳥はそう言って人ごみの中へ消えてしまった。


こま犬のよりかかって泣いていると誰かが肩をたたいてくる。


「え?」


振り返るとおじさん。


「お嬢ちゃんどうしたの?迷子かい?そこの迷子案内センターの者なんだけど・・・」


おじさんの指差すほうを見ると確かに迷子センターがある。


「あ・・・いえ 迷子じゃないです!」


「そうかい?ならいいんだけど・・・ホラ飲み物。」


「あ・・・りがとうございます」


もらっても・・・平気だよねぇ。


迷子案内センターには人がいない。きっとこのおじさんがここにいるから。


いい人そうだし・・・私に飲み物を渡すと手をふって迷子センターに戻っていった。


うん 確かに迷子センターの人。


渡された紙コップに入った飲み物はコーラっぽい。


黒くて・・・小さな泡。


私はそれをごくごくと飲み干した。


のどが渇いていて、体は水分を歓迎した。



ごく・・・ん・・・・


飲み物がのどを通り、少しすると・・・


カアァアァッッ


「・・・ぇ?」


体中があつくなる。


だんだん視界がゆがみ、頭がぐらりと揺れた。


向こうにこちらへ歩いてくる飛鳥が見える。


「・・・はれぇえぇ?」


みんなが 回ってる・・・


地面が 人が 屋台が こま犬が・・・


瞬間 目の前は真っ青な空になった。


が すぐに暗闇へと変わる。








「・・・ん」


頬に何かが触れるのを感じて目を開ける。


目の前にはあきれた顔の飛鳥。


「あす・・・かぁ?」


「お前何してんだよ!!」


「へぇ?」


まだ頭はくらくらしてたけど起き上がる。


周りを見るとそこは誰もいない近所の公園。


ベンチに座って・・・どうやら飛鳥のひざ(もも?)を借りていたらしい。


「ごっごめん!!」


「いいよ・・・それより お前酒・・・飲んだ?」


「・・・へ?」


「酒くせぇ・・・」


「・・・・・あれぇ?」


「そういや お前紙コップ持ってたよな・・・」


「迷子センターのおじさんにもらったんだけど・・・」


「・・・酒 飲まされた?もしかしてそれで気ィ失ったお前をどっかつれてくつもりだったとか・・・」


「かっ考えすぎ!自分が飲んでたの間違えて渡しちゃったんじゃない!?」


大きな声を出すと頭がガンガン痛む。


「・・・起きなくていいよ」


飛鳥がそういうと頬にあたたかいものが触れる。


次の瞬間視界が横に傾いた。


頬から


こめかみから


飛鳥の肩のぬくもりを感じる。


うわー!うわあぁ!!


頭がくらくらしてるのは 恥ずかしさか お酒のせいか・・・


「あ!バナナチョコ!」


「・・・後でもう1回行こうか 祭り。」


「うん!あ・・・そういえば飛鳥ここまで運んでくれたの?」


「あー まぁ一応・・・」


「ありがとね!」


「・・・うん」


飛鳥の顔が目の前に来る。


「ちょっ ここ外・・・」


「誰もいないから・・・」


「や・・・飛鳥 待・・・っ」


「待ってたら日が暮れる」


「・・・・ッッッ」


ぎゅっと目をつむると 口があたたかくなる。


クラ・・・ッ


お酒のせいか 恥ずかしさのせいか わかんない




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