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第3話 夢乃の事情

すでに教室には何人か生徒がいて、グループで話していた。


不意に1人 机に座ってボーっとしてる人を見つける。


男子の制服に茶髪 さっきの人かな?


近くにいる女子グループのほとんどが顔を赤くしてそちらを見ている。


そういえば綺麗な顔してたっけ・・・


恋愛関連のことを経験したことのない私には縁のない世界だと思った。


告白されたこともしたことも 好きな人ができたことすらない。


『男子』が『男子』 とはわかっていても『恋愛対象』に見れるかどうかはまた別で


まして身近にいる飛鳥とかだって整った顔立ちだ。(ただ克哉がずば抜けてカッコイイけど)


だから・・・なんていえばいいんだろう 『恋』というものがよくわからない。


「・・・ふうん 今年は1年生・・・男子の方が多いんだ」


夢乃が後ろの壁に貼られた出席番号順の名前表を見る。


実は夢乃は男が嫌い。


『こわい』わけじゃない『嫌い』ならしい。


理由は・・・あんまり大きな声ではいえないんだけどね


夢乃が小学生の時に両親が離婚したのです。


理由は父親の不倫。


父親は結局不倫相手の女の人を選び、夢乃と母親を残しその女の人と結婚してしまったのでした。


夢乃の養育費は毎月払っている点では関心。


それから夢乃は男が嫌いになった。


ありがち と思う人はいるかもしれないけど夢乃は飛鳥達4人の男子としか喋ったりしない。


他はシカトだったりやけに冷たかったり・・・・・・


それでも美少女なため男は次々寄って来る。


実際 今だって教室の中の男子は夢乃を見ている。


『もったいない』と思う反面


恋人と親友に揺れる夢乃を見たくないから安心する気持ちもある。




いずれにしても夢乃が決めることで 私がとやかく言う筋合いはない


わかってはいるけどそれはとても寂しいことで 私はなんとなく横で不機嫌な顔をした夢乃の横顔を眺めた。




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