第2話 茶髪蒼瞳の少年
「ねぇねぇ クラスわけの発表ってどこにあるのー?」
「あー・・・ゲタ箱じゃねぇの?」
飛鳥がキョロキョロしながら言う。
あぁ よそ見してたら・・・
ドンッ!!
「痛ッ」
「!?」
案の定誰かにぶつかってしまいました☆
「す、すいません・・・」
飛鳥が不機嫌そうな顔から驚いた顔になる。
「・・・気をつけて」
そう冷たく言い放って飛鳥がぶつかった少年が顔をあげる。
「・・・?」
整った容姿 地毛だろうか?髪は茶色。
あぁ、よく見たら目も青い。
声変わり・・・しただろうけど少し高い声
愛想笑いもなしに少年はどこかへ行ってしまった。
『誰だっけ?』
すぐにそう思った。
知り合いなはずないのに・・・
小学校中学校でもあんな綺麗な人いなかったはずだし・・・
うーん・・・?
「燐?どうかしたの?」
夢乃が私の肩をたたいてようやくハッと我に返る。
「ぅ ううん・・・なんでもない」
誰だったんだろ・・・
結局ゲタ箱の壁に貼られてるクラス表を見上げる。
「やったー!私等9人共同じクラスー♪♪」
思わず大きな声で言って飛び跳ねる。
「うるせぇな 恥ずかしい奴め」
そう言って私の頭を軽くたたいた新一軽く背伸びして自分の名前を確認する。
みんなが同じクラスでよかった〜・・・
ホッとして周りを見回したとき すぐに目についた茶髪。
さっきの人だ・・・
茶色い髪に青い目はあってないようであってた。
青い目を動かすことなくクラスを確認するとこちらを見た。
「!」
急に目があって次の反応に困る。
こちらをジッと見つめてもう1度クラスを確認した。
それから首をかしげて人ごみの外へ。
「???」
こんなバカっぽい奴等と同じクラスかとか思ったのかな でも顔じゃ名前わかんないし・・・?
『新入生の皆は自分のクラスの教室へ移動してください』
放送がかかりそれを合図に人ごみがばらけていく。
「私等は・・・1−3かぁ」
全4クラスの3組
2組の子と4組の子と仲良くなれるって感じかなぁ・・・
「燐?どうかしたか?」
奈央が私の頭を撫でた。
「あ、ううん 3組ってどこかな〜って思って!」
「あぁ、それならうちの秋兄が教えてくれたよ。」
明美がくすりと笑う。
秋兄っていうのは明美の家の道場に通ってる高校・・・確か3年だかの男の人。
身長が170後半あるとかでそこそこ強いみたい。(柔道専門らしいけど)
「そういえば秋さんもこの高校だったねー」
そんな話をしながら教室へ入った。