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第17話 飛鳥と燐 カノン(新一視点)

高みの見物をしていた俺は2人の状態をほぼ理解したつもりだった。


飛鳥は完璧燐の事好きになったね。これは。


カノンが来たことで気づくキッカケになって・・・


まぁ、俺の言葉が気になってたってのもある気もするけど。


燐・・・は 微妙だなぁあの子。


恋愛経験ないしねぇ・・・


まぁ、飛鳥の事意識してはいるだろうね。


理科室で何があったかは・・・まぁ、大体予想がつくけど。


今度飛鳥から聞くかなぁ


まぁ、思い切ったことはしてないでしょ。


飛鳥何気に賢いから・・・キスとかはないね。うん。


不意に笑いがこみ上げる。


からかうみんなもバカだよ。あれはやりすぎだね。


まぁ、飛鳥はキレたように見えてあれは照れ隠しだね。


ガラッ


飛鳥が教室に戻ってくる。


ただでさえ気まずいムードだった教室の中がさらに気まずいムードへとレベルアップする。


俺はそれを見てまた笑いそうになる。


「あーすか」


俺が手をふると飛鳥はすっごく不機嫌な顔でこちらに来た。


「ご気分はいかが?」


「最悪だね」


「燐の事 自覚した?」


「・・・うるせぇよ」


あらま 素直じゃないこった。


うーん・・・どうなるかなぁ


「燐は?」


「・・・泣きそうな顔してた」


あぁ、それでまだ不機嫌なのか。


飛鳥は大体怒ったら少し機嫌をよくする。


それなのに さっきよりもさらに不機嫌。


「で?どんな気分だった?」


「・・・なんか 情けなかった。あれ泣きそうだったの俺のせいかなぁ」


クラスの連中は興味津々に俺等の会話を聞いてる。


「どうだろうね?」


「・・・ッッ あーめんどくせぇんだよ」


「うん お前って鈍感だし素直じゃないもんな♪」


「・・・うるせぇよ」


ハァーッと飛鳥が大きくため息をついた。


授業が始まっても燐は教室に戻ってこなかった。


「・・・先生 春日部さんはどうしたんですか?」


国語の女の先生に言う。


クラスのみんなも気になってたらしく俺のほうを見た。


そしてすぐに先生のほうを向き 返事を待っていた。


「あぁ、春日部さん・・・あの子ねぇ 気分が悪いって言って保健室で休んでるわよ?」


・・・ふぅん


飛鳥がシャーペンを落とす。


「大丈夫かしらねぇ?戻ってこないのかしら・・・」


授業開始からすでに20分。


「先生 俺・・・様子見に行ってもいいですか?」


立ち上がったのはカノン。


しまった アイツを忘れてた!!


飛鳥がカノンを睨む。


「そうねぇ・・・すぐに戻ってくるのよ?」


「ハイ じゃあ行ってきます」


カノンはにっこりと先生に微笑む。


「オイ 待てよ!俺が行く!!」


飛鳥が立ち上がる。


「俺が見に行くよ 先に言ったの俺だし♪早いもん勝ちってことで♪」


「〜〜〜〜〜っ」


カノンの余裕の笑みに比べて飛鳥はかなりイラついてる。


んー・・・カノンねぇ・・・


飛鳥が燐への気持ちに気づくいい機会だと思ったけど・・・・・・・・




三角関係・・・ってことにならなきゃいいんだけどなぁ







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