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第12話 飛鳥の夢 不安

夕飯食べて お風呂に入って ちょっと勉強して・・・


それから寝た。


久しぶりに夢を見た。


飛鳥が出てきた。


飛鳥はなんでかわからないけど怒ってて 耳まで真っ赤にして怒ってて


私にはそれがどうしても理解出来なかった。


『どうしたの?』と私が聞くと飛鳥は私を睨みつけて 私に背を向けた。


そして どこかへ歩き出す。


まって  飛鳥


お願い 待ってよ


どうして


探しても 飛鳥は見つからなくて




「・・・・っっ」


突然目が覚める。


・・・よかった 夢で。


「・・・・・・・・飛鳥?」


やっぱり いつかはさよならしなくちゃいけないの?






制服を着て 朝ごはん食べて・・・


「行ってきます!」


誰もいない家へ言う。


ガチャンッ


鍵を閉めてエレベーターに乗る。


変な夢だったなぁ・・・


飛鳥 何かあったのかな?


誰かの夢を見るのは よく


・その人の事を寝る前考えてたから


・その人と同じにおいのものがあったから


・その人が自分に会いたいって 思ってたから


・この後本当にそれが起こるから


って 小さい頃聞いた。


確かに飛鳥の事考えてた。


においは・・・ないなぁ


向こうが会いたい? どうだろう


・・・起こる の?


飛鳥 離れていっちゃうのかな?


ボーッと考えてるとガタンッという音。


あぁ 1階についてたんだ


マンションを出て学校へ。


『トンッ!』


「へ?」


背中に何かがあたる。


それを拾うとケシゴム。


「???」


後ろを見ると飛鳥。


「あ・・・すか・・・」


「おはよ 何ボーッとしてんだよ?」


「なんでもないッ」


飛鳥は『変な奴』と言って私の横に並ぶ。


「・・・ねぇ 飛鳥」


飛鳥を見る。


飛鳥は不思議そうな顔で私を見る。


・・・聞いて また変な奴って思われるだろうなぁ


「飛鳥 どっか行っちゃったり・・・しないよね?」


「はぁ?」


マヌケな声


あぁ 飛鳥が珍しく朝元気だったのに・・・不機嫌なっちゃうのかな?


「何 どうかしたか?」


「・・・」


なんとなく泣きそうになって下を向く。


「・・・燐?」


「やだよ 飛鳥がいなくなっちゃうなんて」


チラリと飛鳥を見ると少し顔が赤くなってた。


何照れてんのコイツ。


「何言ってんだよ 俺がいなくなるわけねぇじゃん?」


「・・・本当に?」


「なんなんだよ 朝から辛気臭ぇ事言うなよな!」


「・・・飛鳥 大好きだよ♪」


にっこり笑って言うと飛鳥は顔を真っ赤にした。


変なの 熱でもあんの?


鼻歌を歌いながらスキップをして飛鳥を追い抜いた。




飛鳥 いなくなったら ダメだよ


ずっとそばにいてよ・・・?



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