部下2人 その②
そびえる書類の山が三つ。本日の午後のノルマである。次の日も増える山のためなんとしても本日中に終わらせたい。
「あ〜押しても押しも書類が終わらない。あの熱血野郎何考えてんだよ。この書類1メートルくらいあるだろ。」
「隊長、最近いつ定時に帰りました?アタシは昨日何とかてっぺん回る前に部屋に戻ったんですけど…Blu-rayの録画機能パンパンで録画されたなかったんですよ〜〜。」
確認して判子を押していく作業、次から次へと持って来られる書類の山。地獄での事を覚えるためにと言われ判子を押していく。
「アルマダ隊長〜そう言えば夕方から研修の研修があるって五道様言ってましたよ。確か17時から……。」
「なぁ、ミニスカなんで今言った。17時までって後2時間しかないじゃないか。終わらん。今日も残業確定した。」
青ざめブルブル震えながら判子を押していくが時間は待ってくれない。そうそうに諦めた2人は研修時間という名の定時まで終わらない書類と戦った。
「……一山しか終わらなかった。なんでこんなクソ忙しい時に研修の件なんてよくわからない事するんだよ。」
「仕方ないですよ。アタシ達新参者なんですから働かないとお給料でないですし…来月今ハマってる漫画と小説の新刊でるのでそれを糧に行きます。」
文句を言いながら2人で研修室を目指して歩いていると前方に見知った小さいのとやたら背の高い人影を見つける。
「お前達も研修だよな。と言うか、ハヤテお前なんでそんなに挙動不審なんだよ。猫耳帽子の男でびくびくしてるなんて側から見るとヤバい奴にみえぞ。」
「隊長〜〜…二週間ぶりです。ぐすっ…。これは僕の趣味じゃないです。」
「あ〜隊長が泣かした。ハヤテ君大丈夫?杏お姉さんがこのサラシ隊長にガツンと言ってあげるからね。」
杏に頭を撫でられている小さい人影の方の名を如月ハヤテと呼んだ。穿鬼はいじめてないと言いながら呆れ顔で2人のやり取りを見ていた。
「あら〜ハヤテちゃん良かったわね。久しぶりに2人に会えて。ずっと研究室だったものね。私と怜司とは部屋が近いから時々会えるけどね。」
「アツシも相変わらずだな。元気そうで何よりだが、更にパワーアップしてないか?前はもう少し布面積多くなかったか?」
「もう隊長ったら私の事はアツシじゃなくて温子よ。軍の時から説明してるのにもう忘れちゃたの?」
スラリとした体型に高い身長見た目ゴージャス美女はしかたないわなんて目で穿鬼をみていたが、彼女は生物学上男である。彼女もとい彼の名は杉野温司であって温子ではない。
「俺の記憶ではお前は温司であって温子では無かったけど。まぁ正直お前はお前だからどっちでもいい。それに社会ではこう言う事は厳しいらしいと研修で聞いたからお前の意思を尊重する。」
「あら、頑なに温司って呼んでたのに…ちょっと残念。隊長も大人になって…。」
泣く真似をしながら4人並んで研修室の前に到着し扉を開けようと取手に手を伸ばす。
「そう言えば怜司さん…はいないんですか?」
「ミニスカ、怜司はどうした?そもそも研修しってるのか?」
「知らないって言いたいんですけど研修のお知らせってアイツから聞いたんでもう居るんじゃないですかぁ〜。」
興味ありません、知りませんと嫌そうに答えながら扉を開け4人で中に入っていく。




