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部下2人 その①

「社畜になって一ヶ月。すっごい今更なんだが何で大王は地獄であった時一人称"余"だったんだろうな。最初俺だったのに。どう思うミニスカ?」


「えっ!何ですかアルマダ隊長!"余"の何がダメなんですか?閻魔様イケメンでいいじゃないですかぁ!世界の王様って感じで。」


白い髪の赤い瞳のアルマダ隊長と呼ばれた者を"宝閻寺(ほうえんじ)穿鬼(せんき)"という。

方や、ピンクのロングヘアーにふわふわのスカート、鈴の髪留めを付けたミニスカと呼ばれた女性を"()(あんず)"という。2人は最近までとある異世界で軍人として生きてきた。

隊長副隊長という関係であり友人でもある。


「いやぁ…イケメンでもアレはないだろ。"俺"で良くないか?強キャラ感出した裏ボスみたいではっきり言って痛い。」


「なんでそんな事いうんですか!!紳士でイケメンでちょっと俺様なんてーーー好きすぎる!今まで会った男性にはいないタイプですよ!こっちきてからトキメキが止まらない。」


ノンブレスで言い切る杏にやや引き気味になりながら書類の判子を押していく。元々書類整理は苦手であったが地獄に来てからはとにかく書類整理が多く雑務だらけだった。


「俺様ならうちにもいるだろ。見た目だけならどっかの王子様って言っても納得の人物が……まぁ俺様にドSって言う余計な属性もついてるけどな。」


穿鬼は書類に次々判子を押していきながらボソリとズレたかなんて呟き新しい書類に手を伸ばす。


「隊長それって俺の事ですか?前半はまぁ概ね良いとして後半は違いますよね?俺優しくて気遣い出来ますよ。」


金髪、碧眼、高身長の美形が判子の押された書類を手に取り確認しながら大丈夫じゃないですか?なんて話しまとまった書類を腕に抱える。


「それよりも隊長、この判子ケンシゴム判子じゃないですか?正式な書類で大丈夫なんですか?」


「知らん。判子を押せと言われたが無かったから作った。因みにお前達のもあるぞ。いるか?」


ゴソゴソと引き出しを引っ張り机の中からお菓子の入っていたであろう缶を取り出すと綺麗に並んだケンシゴム判子が出てくる。


「へぇーこう言うことは器用ですね。生活力は死んでますけど…それでミニスカはさっきからなんで俺に定規向けてんの?」


「怜司!!気配消して入ってくんなっていつも言ってるでしょ!それにさっきの隊長の発言は全部訂正よ!王子様なら閻魔王様一択よ!」


ビシッと定規を向けられた金髪王子様こと、"沖村(おきむら)怜司(れいじ)"はニヤニヤとしながら杏に近づきながら書類でペシペシと頭を叩く。その事にキレた杏は定規を振り回し始めるも軽くかわされそのまま怜司は襖のある所まで移動する。


「それでは隊長書類持ってきますね。じゃあなミニスカ。」


「何なのよ!避けるんじゃないわよ、怜司!!それにアタシはアンタの上官よ!副隊長と呼びなさいよーーー!」


杏の叫び声を聞きながら相変わらずの2人にため息をつきながら大事そうにお菓子の缶をしまい、書類仕事を再開する。



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