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詩全集3

盲目の魚

作者: 那須茄子

水槽の底に沈む 

僕を眺めてた

俯瞰


ガラス越しに映る世界は

ひどく歪んで見えて

法がなかった

君がくれた光の粒が 

ゆっくりと舞い降りる

肺を満たした酸素が 

少しずつ僕を蝕んでいく

ああ呼吸ができない

もう何回も

また同じ夢を見る


君の言葉が棘のように 

心臓に突き刺さるたび

傷口はただ君の名前を呼んで 

塞がらないままでいる

寄生され規制する

何かを出す為に


盲目の魚 君の姿が見えない

ただ揺らぐ水面だけが 

僕の居場所を教えてくれる

いっそこのまま君の声を聴かずに

淡水をずっと泳いで

それで濁った水の中へ

永久に溶けてしまえたなら

この頭の悪さは誰にも知られずにいられる

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