表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【BL】季節の気持ち:冬

作者: 企画開発部


「なんか、こないだ……夏のこと考えてた…」


「えぇ?!僕のこと??」


「え、あ、いや…季節の方…」


「あぁ……………(そっち?」


「なんかさ…17時になっても明るいじゃん」


「陽の話?」


「そうそう。俺たち冬の17時なんてさ、もう真っ暗なのに………夏は、こんな明るい時期に生まれたんだなって…(根暗な俺とは、やっぱり違う生き物だなって思った」


「冬は、勘違いしてるよ。夏のコト、バカ正直でめげない奴とか思ってるでしょ?」


「うん」


「そんなことないよ。僕だって冬みたいに落ち込むことだってあるよ?」


「……そうかな」


「生まれた時期が同じじゃなくても、その季節がどんなに見た目を変えても、僕達が今みている景色は同じでしょ?だって、一緒にいるんだもん」


「また…なんでか、ココに来ちゃったんだよね。夏の好きな場所なのに…ごめん」


「んーん。僕は冬に会えて嬉しいから、いいよ」


「……………………なんかさ」


「んー?」


「なんでもない………」


「言ってよ。なんでも大丈夫だから(僕のメンタル、今日までにめちゃ鍛えられてんだからね?」


「春と秋みたいには…なれないなぁって」


「あー二人が最近、女の子同士で付き合い始めた話?」


「うん…。なんか、ずるいなって…」


「そうかな(僕は同性の冬が好きだから、別にびっくりしなかったけど」


「うん…………ずるい…………(なんか、男同士ってそんなに簡単じゃない」


「なんか、気持ちの変化でもあった?」


「ない」


「あ、うん(知ってた」


「付き合うことが、そんなに簡単だったら、俺は……こんなに悩んでない……」


「うん。そうだね…………(僕は、ノリで付き合ってもらって、それでフラれても、また友達に戻っていままで通り隣に置いてもらえたら、それでも嬉しいのに、きっと冬はそうじゃないんだろうな…」


「(簡単じゃない事は分かってるのに、それでも告白してくれた夏の気持ちには応えたい。でも、それは男だから無理とか、とりあえずで決めていいような事じゃない……」


「(なんだか、最近冬が真剣に悩んでいるから、茶化すように好きなのにって言えなくなっちゃったよ」


「……………まだ、俺のこと………好き?」


「え?!うん!!好き!!めっちゃ好き!いまも好きっ」


「あ…………………うん…」


「(間違えた……なんとなく、引かれた事だけは言われなくても分かるよ」


「………………………………ぁりがと」


「うん♪」


「(俺が春と秋みたいになれるのかな…」


「(そんなに悩むことじゃないのに、悩んでる横顔もカッコいい」


「それじゃ、もう学校行くね」


「あ、うん。僕も電車の時間だから行かなくちゃ!冬は、よくココに来てたの?」


「ううん。久しぶりに寄ってみただけ」


「そうなんだ。僕も、たまたま朝練だったから早くに起きたんだよね。まるで運命だね♪」


「夏は、運命の赤い糸って信じる?」


「信じるよ。冬に繋がってなくても」


「?(それだと、赤い糸の意味なくない?」


「知ってた?運命の赤い糸って初めは皆その先が誰かに繋がってるわけじゃないって」


「え…」


「だから、僕は冬に会うたびに毎回、冬の指に結んで帰るね」


「……………………みんなしてズルじゃん」


「そうじゃなかったら、僕は一生願いが叶わない事になっちゃうでしょ?少しくらい夢見たっていいでしょ?」


「…あいかわらずの………タラシがよ…」


「でも、誰にでも言ってるわけじゃないよ?」


「うん……………知ってる」


「結んだあとで解けても、何回だって結ぶから…」


「ウザッ」


「笑わないでよぅ」


『じゃ、いってきます』




夕方のつもりで書いてたんですが、なんとなく朝のほうが学生っぽいかなって朝方にしてみました。

※前回、書いてる時に春と秋は百合だなって勝手に思ってしまったので、それも書ける日が来たらいいのですが、百合って難しいので…どだろう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ