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虫のいい話。

作者: 北風嵐

BS1の放送番組『クールジャパン』で「日本人と虫」についてやっていた。欧米では虫のを聴く文化というのはないようだ。虫を飼うというと「え?」てぇ驚いていた。夏休みといえば、蝉捕りに明け暮れたもんだ。春の蝶、夏の蛍、秋のトンボ、松虫や鈴虫の声、虫文化は季節とも大きく関係があるのでしょうね。クワガタにカブトムシ、少年期、昆虫は仲間ですらあった。そういえば、「虫」に関わる慣用句やことわざはやたら多い。


〈弱虫〉〈泣き虫〉〈金食い虫〉〈点取り虫〉は嫌われもの。でも「蓼食う虫も好きずき」と云う。蓼はタデ科植物のタデ。


「虫がいい話だね」「虫が知らせるんだよ」「虫酸が走る」「腹の虫がおさまらない」まではいいが、「獅子身中の虫を飼う」はいけない。これは中国仏典の「獅子身中の虫、自ら獅子の肉を食らい、余外の虫に非ざるが如し」から来ている。「一寸の虫にも五分の魂」と、弱いものをバカにしてはいけないとの戒め言葉。かと思うと、「小の虫を殺して大の虫を助ける」安部さんかい?と云うような言葉もある。


娘を持てば〈悪い虫〉がつかないかと心配、「虫も殺さないいい男」女殺しだ、要注意!


〈青息吐息虫の息〉金貸してくれぇ―!。


具体的な虫の名前では、蛍や蝉は命の短さを表す。蝶は優雅な女性を表す?


「蛍二十日に蝉三日」人生太く短く、楽しくやろうぜ、兄弟。


「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」分ってくれよ、お糸ちゃん。


蛍雪けいせつ」の頃、女体を考えて妄想の中にいた。


〈蝶よ花よ〉と育てたのに、今じゃー〈夜の蝶〉、おまけに男に貢いで〈泣きっ面に蜂〉。


「頭の上の蠅を追え」悪いねぇー、蠅だって止まるとこがない禿げ頭。


「虻蜂取らず」美人のA子さん、金持ちの令嬢B子さん、迷っているうちに一生独身。


「男やもめに蛆がわき、女やもめに花が咲く」これって、男女差別でないの?


小さいものの代表蚤、〈蚤の小便、蚊の涙〉程のボーナス、出ぬよりはましとオイラの涙。


「蜂の巣をつついたよう」に大騒ぎして、「蜘蛛の子を散らすよう」に散っていく。それが世間ってもんよ。


西洋人は虫のおとは機械音や雑音を聴く右脳で処理するが、日本人は虫のを言語脳(左脳)で受けとめるという。まさに虫の声なのである。波の音、風の音もしかり。波は「ざーざー」、風は「ヒューヒュー」日本語は擬声語・擬音語が高度に発達していると云う。


東南アジアや南米では昆虫食文化がある。特に幼虫はタンパク質が多く栄養価が高いらしい。蜂の子は欧米でも珍重されるらしいが、そういった食文化はない。私もイナゴの佃煮は食べたことがあるが、あまり美味とは思わなかった。日本もこの食文化はあまりなさそうだ。


あれ松虫が鳴いている


チンチロ チンチロ チンチロリン


あれ 鈴虫も鳴き出した


リン リン リン リン リーン リン


ああ~、秋だなぁー。虫の声、妻の寝顔。いとおかし。


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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです。楽しませて貰いました。良いエッセイです。
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