漆黒にして美しき竜
リザールは青い髪の暗殺者の問いに答える。
「そりゃあそれだけの殺気と視線があれば、嫌でも気づくわ。お前暗殺者向いてないんじゃないの?」
暗殺者の男は目を見開き、歯を食いしばり怒りをこらえている。
「いいだろう…俺を見破った事に敬意を表し、俺の名を教えてやる。俺はウルファだ、地獄に持っていきな」
瞬間、ウルファと名乗った男がリザールに向かって走って来る。
「剣技''暗殺乱撃''…」
ウルファがナイフ振ると同時にリザールは弓を使って防御の体制に入る。
カンカンカンカンカンカンカンカンッ!
リザールは連撃を防ぐが弓の耐久度が尽き壊れた。
「止めだ…!」
カァァン!
カルニアが最後の一撃を防いだ。
「サンキュー、カルニア!助かったぜ」
「お互い様だ、リザール!」
二人は隣あって拳と拳を合わせた。
「さてと今度はこっちから行くぜ!」
リザールはそういうと手の上に黒紫の光を集め、それを弓の形の変えた。ナナシやカルニアでさえ驚いた。カルニアはリザールが魔法を使えるのを知らなかったのだ。
「さっすが黒竜の谷!闇の魔力は一級品だな!さてと、弓技''狩射ち''!」
そう言うとリザールは黒い弓を引いた。すると、黒い矢が現れた。リザールはそれを放った。しかしその矢はウルファのナイフに弾かれてしまった。
「なら、弓技''麻酔射ち''!」
次に放たれた矢はウルファの左腕に傷を残した。するとウルファは少し力が抜けたようにふらつき始めた。それを見たリザールは
「よしっ魔法''盲目''!」
すると、ウルファの周りに黒いモヤが現れ視界を奪った。そして、リザールは攻撃を再開する。
「弓技''狩射ち''!」
しかし、目が見えないはずのウルファは華麗に矢をかわし、リザールに向かって走って来る。
「くっ…!」
リザールは何とか黒い弓で攻撃を防ぎ間合いを取る。
「お前らはこう思っている…なぜ目が見えないはずの俺がこうして攻撃しているのかと…教えてやる、俺は人間と狼の合成獣だ…だから鼻が利く。お前らはもう会っていたか、スネクリスあいつも合成獣だ…」
「チッ…!面倒くさい奴だぜ。使いたくなかったんだけどな…カルニア、ナナシ下がってろ」
その瞬間辺りに黒紫の光が激しく放たれた。その光が落ち着いた時、カルニアは驚いた。
リザールが立っていた所に大きな黒紫の鱗をした竜がいたのだから…