最初の敵
カルニア達はバステの家に戻ってきていた。帰る途中にナナシは紫色の蛇を見たような気がしたが、カルニア達には話さなかった。
「よし、ちょっと待ってくれ」
バステは何かを思いついたようだ。するとバステは近くのフラスコと火薬を取り出した。そこに魔法''火''を圧縮した。そしてできた火薬を紙でできた筒に入れ導火線をつけ魔力式ダイナマイトを作った。ここまでの所要時間、約1分と言ったところか。
「カルニアよこれでその瓦礫を吹き飛ばしてくるがいい」
カルニア達は呆れながら苦笑した。
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ドオォォォォォォォォォォォォォン!!
音と共に地面が大きく揺れた。大岩の裏に隠れていた三人は吹き飛ばされそうになった。あまりの破壊力に三人はバステが恐ろしくなった。
「と、とりあえず通れるようになったから行こうか」
まだ立ち昇る土煙の中カルニア達は大きく窪んだ入り口を入っていった。しばらく暗闇の中を歩いていると少し開けた場所に出た。真ん中に石畳のが続いている。その奥に大きな石碑があった。しかし、三人はその状況に言葉が出なかった。
「…なっ……!?」
そこには髪の毛が紫色の女戦士が立っていた。その女は言った。
「なんだい随分早かったじゃないか?さっきの大きな音はそういう事かい」
ナナシはさっきの蛇の事をカルニアに言わなかった事を後悔した。カルニアは剣を抜きリザールは弓を構えている。辺りに一瞬で殺気が立ち込めた。
「私はスネクリス、悪いけどこの『神珠』は壊させてもらうよ。あのお方の為にね」
「あのお方ってゴーガの事か?」
カルニアは真剣な眼差しで言った。
「あら?知っているのかい?そうだよゴーガ様だ」
スネクリスと名乗った女は余裕の笑みとは言い難い少し邪悪な笑いを見せた。