真実の始まり
ナナシを連れて城に帰ったカルニアとリザールは国王に今までの状況を説明した。が、ナナシは国王を見たとたん少し怯えているように見える。
「ふむ、ではカルニア、そのナナシとやらと共に行動してはくれぬか?最近モンスターが多くなっている理由は恐らくバステが知っているだろう」
国王は至って冷静に言ったが、カルニア達はその話の意味がよく分からなかった。
「手間ではあるが、もう一度バステのところに行って話を聞いてきてくれ」
「わ、分かりました…」
カルニアは戸惑いながらも承諾した。
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「なるほどさすがは国王、全てお見通しという訳か…」
バステはため息をついて言った。
「いいだろう説明しよう…私は昔、そうだな400年前の聖戦の生き残りの子孫なのだ。その生き残りの名はイシリア=ぺルドルト、一度は聞いたことはあるだろう…まぁ今の性は私の父のものでアナスィだが、イシリアの子孫の母から大量の魔力を受け継いだ上に魔法を習い、代々スバラ洞窟・ガンナ森林・ヒルグ火山の石碑にある『神珠』と呼ばれる魔除け…いや、どちらかというと魔物を吸収するといった方が正しいか。その珠を守ることを使命としていた。しかしその『神珠』の効果が400年たった今薄れ、消えかけているのだ…」
その話に一同驚愕した。しかし、カルニアは一つの疑問を持った。
「しかし神の珠で『神珠』なんでしょう?そんな呼ばれ方をされた珠がそれだけの能力しか持ってないのはおかしいと思うのですが」
「流石は我が弟子カルニアだ、誤魔化せんか…実はこの珠には封印の作用…というより、破壊神ゴーガが封印されているのだ。魔吸収の効果が薄れている今、封印が解ける可能性がある。しかも悪しき心の持ち主も近づきやすいということだ」
周囲が驚く中、カルニアはその話の意味を瞬時に理解した。