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異世界便利屋、トゥットファーレ!  作者: 牛酪
四章.名・B・探偵、ライカちゃん!
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75.続く捜査、容疑者再び

「という訳で、情報収集のためにギルドへやって参りました!」

「なんで最初の訪問で目的を全て満たさなかったんだお前は」

「Bパートです!」

「途中魔王城訪問挟んでるから今頃エンディングだよ馬鹿野郎!」


計画性のなさが露呈している。最初から全て目的達成しておけばいいものを、こいつは…………。


まぁ、そんなこんなでギルド前その二。なんだかんだ言って今は少しの情報でも欲しいので、最重要ポイントのここを調べるのは得策と言える。…………一回目で全て調べて欲しかったけどね!


「たのもー!セレナさんいますかー!?」


そう言って、ドアを開け放つライカ。


あぁ、なるほど。前回はヴェルカーにしか話が聞けなかったから、今回はセレナさんに。それならまぁ、納得の理由ではあるかな。


「はーい、お呼びですか…………って、危険人物さん!?なんでおバカで周りの迷惑を顧みない真犯人の貴女がここに!?」

「よーし、売られたケンカは買っちゃいます爆発しちゃうぞー」

「シャレにならないからやめろ馬鹿!本気でそれはまずいから!!」


おそらく、ギルド内でこいつは散々言いたい放題言われてきたんだろう。純粋なセレナさんまでその思考に染まってきつつある…………。


「あはは、冗談ですよ冗談。爆発なんてしません大爆発します」

「よりやめてね!?」


お前今の立場分かって発言してる!?これで刑務所逆戻りになってもフォローしきれんぞ!?


「…………セレナちゃん、ライカさんは一応犯人ではないって対応を今はしてるの」

「え、そうなんですか?でも、みなさんがこの人が犯人って……__」

「そこのところ含めて本人が潔白を証明するって言ってくれてるから、今は犯人扱いしないであげて。お願い」

「…………そこまでコルネ先輩が言うって事は、やってないんですね…………わたし、早とちりで。ごめんなさい、ライカさん」

「いえいえいーってことでーすよー、けっ」


どうして君はそんなに態度が悪いんだい?謝られてその態度は大人気ないというか、なんというか…………。ほら見ろ、周りの視線も痛…………


…………いや、痛いなんてもんじゃない。明確に『コロス』と訴えてくる岩でも貫きそうな視線がライカに一極集中している。真の英雄も目で殺せそうな眼光が、主に男性から向けられている…………!?


「ら、ライカさんライカさん!駄目ですよ、そんな態度取っちゃ!セレナちゃんはギルドの職員の中でも人気、特にギルドのアイドルとして主に男性からめっちゃくちゃ愛されてるんですから!本気でメッタメタにされますよ!?」


なるほど、それで男性の視線が特に鋭かったのか…………。推してるアイドルが貶されたら、そういう対応になるのは仕方ない。納得だ。


「…………わかりました、今はこれくらいにしときます」

「おいお前今『今は』って言ったろ」

「小粋なライカちゃんジョークです☆」


あ、機嫌直った。さっきまでムスッとしてたのに、よく分からん奴だな…………。


「あ、あの。それで、わたしに何か御用でしょうか?」

「事件についての聞き込みに来たんですよ、セレナさん!」


そして、ライカはセレナさんに様々な質問を投げかけていく。


「事件当時は何されてたんですか?」

「ギルドのデータベースの管理をしてました。そしたら急にギルドが吹き飛んで、本当にびっくりしました…………」


しっかり当時の状況を確認し。


「ギルドの誰かとかに恨みとかありませんでした?」

「いやいや!わたしここに来たばかりですし、みなさん優しいですし恨む理由なんて全然ないです!」


動機がないかもチェックして。


「当時のコンピュータ室の監視カメラデータとかあったりします?」

「あ、はい!その部屋はセキュリティが大事なのでそこだけ監視カメラがあるんです、ばっちり映ってると思います。証拠映像を用意しておきますね」


アリバイの有無もしっかり捜査。


「カップサイズは?」

「てめぇは真面目な顔で何を聞いてんだこの馬鹿!」

「痛っ!?こ、小粋なジョークのつもりだったんですやめてくださいぶたないでください!」

「えっと…………大きめのDです」

「言うんだ!?」


余計な一言もしっかり加えて。


「はい!これで一通り聞きたいことは聞き終えました!ありがとうございます!」

「いえいえ、わたしがお役に立てたのなら恐縮です」


捜査は無事に終了した…………良かった良かった。それにしても、なんで最初やたら喧嘩腰だったんだ…………?相変わらず、こいつの考える事はよく分からん。


「それじゃ、とりあえずギルドの外に出ましょうか」


◆◆◆


「うーん………犯人の情報が全くと言っていい程掴めないな」

「ですね…………この情報だけじゃ犯人像すら見えてこないです」

「じゃあ、怪しそうな人の所向かいますか?」

「え?そんな奴心当たりあんの?」


現状最高に怪しいのがヴェルカーだが、それ以外で…………?


「はい、とびっきりの属性マシマシの人が」

「…………あー、何となく分かった」

「…………?」


目指すは、あそこですね…………。


◆◆◆


「はぁはぁ、マスターの、マスターの温もりが残ったおぱんつ…………で、何でしたっけ?」

「あの、ギルド爆発の犯人じゃないかなって思いまして」

「バカにしてるんですかぶち殺しますよ♡」

「パンツ握りしめた人に言われたくないです…………」

「That's a holy pants!!Fooooo!!」


…………という訳で、属性マシマシの人の所へ。そう、毒舌変態百合巨乳ドS従者名前の長い精霊のナナさんの事だ…………。確か、パセリーノ・パセボイルイタメテーゼ・パセ・パセンクル・プレッツェーモロ・コクトゥーラ・パセリパセランド・パセニンファ…………だったはず。確証がない。


「な、何ですかこの人…………」

「あら、いけ好かないいい人ぶった人ですね。パセリいっぱい殺してそうですよね。償って死ね」

「跳躍理論!?」


いつだって、この人はブレない。やっぱり最悪だ。


「ナナちゃーん?まーた私のパンツ握りしめて何やってるパセ~?」

「はっ、マスター!?違うんです、これは手汗で洗濯しようと…………」

「むしろより汚くなるパセよ!?…………って、あれ?キミ達、なんでここに?」


混沌とした状況の救世主、ミジンギさんがやって来た…………!良かった、ミジンギさん抜きでナナさんを扱うとか無謀過ぎたから助かった…………!


「実はかくかくしかじかで…………」

「…………ナナちゃん、自首するパセ」

「マスターまでわたくしを犯人扱い!?」

「いやだって、ナナちゃん前に『パセリ討伐任務を出すとかギルドは腐れきった反社会組織です!この手で木っ端微塵に砕いてくれます!!』って言ってたじゃないパセか」

「…………」

「…………」

「…………」


暫し、沈黙が場を満たした。


「…………あは♡」

「何その微妙な回答!?もしかしてマジで犯人!?」

「ち、違いますよぉ~…………血が上って記憶なしに吹っ飛ばしたかもしれないですけどぉ~…………ボソボソ」

「いや今とんでもない事言ったな」


いつだって、この人はブレない。やっぱり災厄だ。


「まぁ、犯人じゃないですよ?おそらく。わたくしの日々の善良かもしれない行いを思い出せば二割位は信用に値するはずです!」

「「「…………」」」


一割も信じられないまま、その場を後にした。


◆◆◆


パセリの街を出て、魔王城前。


「…………凄い人でしたね」

「まぁ、ナナさんですし。仕方ないです」

「人の性格は簡単に変えられないからな…………」


さて、今の所怪しいのがヴェルカーとナナさんの2大トップな訳だ。どうやって、どっちが犯人か断定しようか…………。そう考えていると、


「あ、こんな所に!おーい!」

「おや?あれは…………」

「ルーちゃん!リヴィりん!」


別行動で捜査中のルミネとリヴィに遭遇した。なんか、凄く久しぶりに会った気がする…………。メタ事情的に。


「なんか久しぶりね」

「ですです!手がかりは得られましたか?」

「友達が出来たわ」

「いやなにやってたんだよお前…………」

「あはは…………まぁ、色々あったんだよね…………」


久方ぶりの四人集結に、話の花を咲かせる。…………だけど、一ついい?


…………凄く気になるものが、二人の足元にいるんだ。


「…………あの、それ、何?」

「あぁ、これ?なんか着いてきたのよ。えっと、確か名前が…………」


『名探偵ロボシャーロッテ!この難事件解決しに参上!ガッタガタガタガタ!ピー、ガガガガ!』

「な、何ですってぇ~っ!?」


ガタガタした笑い声を上げる、唐突な探偵(ライバル)が現れた…………!?


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