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異世界便利屋、トゥットファーレ!  作者: 牛酪
一章.便利屋トゥットファーレ、開店!
18/110

17.決戦!七賢者!!(後編)

「超絶美少女天使ライカちゃん、華麗に参上です!!」


空から降ってきたのは、勿論例のあの人。そう、ライカだ!

完全に計画通りとは行かなかったけど、逃げて時間は稼ぐことは出来て良かった……。ここからは、俺達のターンだ!


「ライカさん!?」

「ドルチェちゃん!無事でしたか!私が来たからには、そこの酢豚なんかギットギトにしてあげます!」


ギッタギタじゃないんかい。脂ぎった酢豚とか想像しただけでも吐き気するわ。


「……ほう、言ってくれるじゃないですか。ならば、受けて立ちます!行けぇ!!」

「グォォォォォォォォォォォォォォ!!」

「ひいっ!?こ、こっち向かってきますけど、大丈夫なんですかライカさん!?」

「大丈夫。あいつからの攻撃でドルチェちゃんに怪我なんかさせません!」

「ライカさん……!」


いい話だなー。……でも、こいつ絡みの話って碌なことがなかったじゃん?今回は……


「でも、()()()()で怪我するかもしれないんで気をつけて下さいね!」

「……え?」

「必殺!ライカちゃんタックル!!」


……今回も、碌でもない話なんだよなぁ!!


「な、なんだこの光は!?」

「……ふっ、それは男女に天使に悪魔に神、みんな大好きこの世のロマン……」


「……爆発です!!」


そう言うが速いか、辺りは光に包まれる。光は瞬時に熱を持ち、エネルギーを爆発的に爆発させ爆発的な文字通りの爆発……ええいまどろっこしいつまり大爆発!!勿論、俺達を巻き込んで!!


「……大丈夫か、ドルチェ?」

「……あ、頭がくらくらしまふ~……」

「くっ……自分の命を犠牲にしての爆発だと!?そんなものでボスコポルコを倒せるはずもないのに!?馬鹿なのですか!?」

「……え?命……?」


何とか爆発の衝撃から立ち直ったドルチェは、地面に横たわったライカを見ながら絶望したような顔を見せる。

……そう、今この瞬間確かにライカは……


「……あぁそうだ、あいつは……死んだ」

「……そんな……!」


そう。死んでしまった。


「ふふふ、倒せもしないのに命を懸けた攻撃を仕掛けるとはとんだ間抜けですねぇ。さぁ、邪魔者がいなくなった所で、お前達を八つ裂きにしてくれます」


……そう言って、七賢者はこっちに迫ってくる。作戦の要のライカは死んだ。俺にはあいつを倒すだけの力はない。もう、万事休すか……






なんて、そんな訳ないだろ?ここからが、作戦第二段階の本領だ!


「ふっふっふ、ここまで私をコケにしたお馬鹿さん達はあなた達が初めてですよ。その分、存分にいたぶって――」

「ライカちゃんだよー」

「……は?」

「え?」


七賢者が俺達を捕まえようとしたその瞬間、茂みからライカが出てきた。よく分かってない人のためにもう一度言うぞ、ライカが出てきたんだ!


「馬鹿な!?あの馬鹿の死体はここにあるはず!それなのに何故そんな所から――」

「ライカちゃんだよー」

「む、向こうの茂みからもライカさんが出てきましたよ!?」


これでこの場にいるライカは、死体含めて三人。そして、出てきた2人はまた光り輝き……


「芸術は爆発だー」

「リア充爆発しろー」

「「どっかーん!!」」

「グォォォォォォォォォォォォォォ!?」


またも爆発。そして、死体が三つに増えました。


「……訳が分かりません、どうなっていると言うのですか……!?」

「それは、この私が教えてあげましょう!」

「!?ど、何処にいるのです!?」

「上です!」


その言葉通り、全員が上を見る。そこには、ライカととらっか、それにとらっかに乗ったロッシェさんがいた。


「お姉ちゃん!?」

「ドルチェ!無事だったのね!お姉ちゃんが助けに来ましたよ!!」

『ご主人様に飛行機能を付けてもらいましたとらっかです!飛べないトラックはただのトラックですよ!!』


そりゃそうだ!っていうか、トラックが簡単に空を飛ぶな!リヴィからこの話を聞いた時は冗談だと思ってたけど、まさか本当に飛ばすとは思わんかった。ネタロマンサーさんは何処へ向かおうとしているのか……


「貴様は確かに死んだはずです!なのに、何故分裂しているのです!?」

「ふっふっふ、説明してあげましょう!さっきそこで爆発した三体は、ライカちゃんにしてライカちゃんに非ず。その名も……量産型ライカチャンC.Cです!!」


説明しよう!量産型ライカチャンC.Cとは、謎増殖したライカのクローンである!

皆は前にこいつが「桜の木の下に埋めたら増えて戻ってくる」と言った趣旨の発言をしていたのを覚えているだろうか?あの後、興味本位でリヴィが木の下に埋めてみたところ、本当に増えた。うにょんって増えた。キモかった。

それが、量産型ライカチャンC.C。本人曰く、ライカチャン超キュートの略らしいが、ライカチャンカースドクローンの間違いだと思う。増え方が本当に気持ち悪かったから。マジで。


「……すごいですね、ライカさん」

「正直あいつなんか身体の構造が謎すぎて怖い」

「そーれ!我が分身たち、大地に爪痕を残せ~!!」

「ライカちゃんだよー」

「ライカちゃんだよー」

「ライカちゃんだよー」

「うわっ気持ち悪っ!?クソっ、邪魔です!」

「きゃぁぁぁぁ!?」


そうしてライカは、空から無数のライカチャンC.Cを降らせ大地に爪痕(物理)を残しにかかる!

そう!これこそが作戦の第二段階「撹乱する流星群(らいかちゃんどかーん)」!名付けたのライカね!俺じゃないからね!


「今のうちに逃げるぞ、ドルチェ!」

「は、はい!でも、とらっかさんに乗らなくていいんですか!?」

『木々の隙間を縫って着陸は厳しいっていうか無理です!ごめんなさい!』

「という訳だ、走るぞ!」

「は、はい!」

「待ちなさい!ああっくそ、雨と煙で視界が!」

「グォォォォォォォォォォォォォォ!?」

「何ですか!?これは……氷の矢!?」

「……もうすこしであいすにありつける……よって、ぜんりょくでかくらんするよ、くそすぶた」

「フェルさん!」

「頼んだぞライカ、フェル、ロッシェさん!」

「任されました!ここは存分に掻き乱してくれます!!ライカチャンC.C、追加の投下ー!!」

「私も……えーい!」

「……ぎっとぎとにしてやんよ」

「「「「「ライカちゃんだよー」」」」」


そうして、俺達は走る。皆が撹乱してくれているものの、それにも限界がある。ならば、急いで第三段階にシフトしなければ!


「グォォォォォォォォォォォォォォ!!」

「撹乱しててもこいつ結構速いです!?」

「……でも、このぺーすなら、おいつかれずにもりからぬけられる」

「森から抜けたら……アレですね」

「そうです、アレです!」

「あれ」


走るのは慣れてない。足も痛いし体も痛い。でも、今はやるしかない!もうすぐ、もうすぐだ!


「はぁ……はぁ……よし!着いた!」

「こ、ここって……」

「ぜぇ……ぜぇ……やっと追いつきました……って、森の外ですか?」

「――そうよ、酢豚さん」

「……その声は!」

「そう、私よ。ドルチェ、無事だったのね」

「わたしもいるよ!無事で良かった、ドルチェちゃん!」


森の外で待っていたのは、リヴィとルミネ。こっちは、準備出来ただろうか?……いや、愚問だな。


「誘導はバッチリ済ませたぞ!そっちも準備、出来たんだろ!?」

「……誘導、だと?」

「えぇ、今ちょうど済んだところよ。ここなら思いっきり暴れられるわね」

「うん!魔法陣に魔力充填完了したよ!『ゴーレム錬成(ゴーレム・クリエイト)ッ!!』」


そう唱えるや否や、魔法陣から強力な光が発せられる。光が止んだ後にあったのは、家よりも大きいような巨大なゴーレムだった。


「くっ……これはまた厄介なものを…………ん?こいつ、よく見たら魔力が循環してないじゃないですか」


そういうの見てわかるもんなのか!?七賢者、侮り難し……

なんて、こんな余裕ぶっこいてる理由はただ一つだ。俺達には()()があるだろ?


「動けー!動けー!!……あっはは、実戦で成功したらかっこよかったのにな~……駄目だったか……」

「ははははははははは!ただのカカシじゃないですか!誘導しておいてそれとは、笑わせてくれますねぇ!それじゃあ、こちらもそろそろ攻撃に……」

「じゃあ、プランBで!フェルちゃん、協力よろしく!」

「は?」

「……あいさー」


ルミネがそう呼びかけると、フェルがとらっかから降りてくる。そして、二人揃ってパンチの構え。……となると、出てくる技は必然的にアレしかない。


「……そのこぶしは、こおりのこぶし」

「隼のように激しく、強く、然れども優しく」

「……せんじょうにはかなくもさくいちりんのはなのように」

「今ここに、儚き血の花を咲かせよう!」

「「必殺!『フェルコン・パンチ』ッ!!」」


なんか変な詠唱挟まったけど、まぁいいか!毎度お馴染み、とは言っても二回目のフェルコン・パンチ!パクリじゃないよ!パロディーだよ!!

そうして放たれた拳は七賢者へと吸い込まれ……

ないのはもう皆分かってるよね!そうだよ、ゴーレムにクリーンヒットだよ!!

ゴーレムはその拳を無抵抗のまま……まあ当たり前っちゃ当たり前なんだけど受け止め、崩れ去る。もう誰がどう見ても「あ、これ壊れてるわ」って思うぐらいの壊れっぷり。っていうか、ルミネの腕力は規格外だけど、フェルも大概だよな!


「よし!これで完全にぶっ壊れたよね!」

「……ぐっど」

「……こいつら……やっぱり真性の馬鹿なのですか?」


うん、多分そう。でも、今回はちゃんと目的有っての狂逸!そう、つまり……


「リヴィちゃん、やっちゃって!」

「了解……『死霊術(ネクロマンス)』ッ!!」


生命の灯火を消されたゴーレムは、死霊術により新たな火を灯される。もう、そこには動けないポンコツゴーレムの面影はない。立派に動ける、強大なゴーレムの誕生だ!


「ぐっ……まさかネクロマンサーがいたとは……これじゃああのゴーレムを倒すことは不可能に近いじゃないですか……!!」

「そうよ。私達の仲間に手を出した時から……貴方の負けは決まってたのよ!!」

「……万事休すか……」


雷鳴轟く中、ゴーレムの拳はボスコポルコへと吸い込まれていく。これで……終わりだッ!!



「……なーんてね」

「……なんだと?」

「そんなの予想出来てましたとも。だから、対策も練ってありました……『神聖広域蘇生(リジェネレイション)』ッ!!」


七賢者の足元から光が発せられる。その光は、俺達の周囲だけでなく森ごと辺りを包み込んだ。


「うわー!?と、とらっかちゃんが落っこちますぅー!?」

「きゃぁぁぁぁ!?」


そして、とらっかは墜落し、ゴーレムは拳が当たる寸前でその動きを止めてしまった。これって……まさか……


「とらっかちゃんたちが……生き返った(死んだ)……?」

決戦と銘打っておきがらも、まだもう少しだけ戦いは続きます。次回、漸く決着が着きます。レイくんの活躍も(たぶん)あると思うので、お楽しみに。

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