表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/22

03・終盤

こんなタイトルですがつづきます。

03



エリゼ先輩の突っ込みが在った物の、私はソレ以外の回答を持たずにいた。

何を信じればいいんだかもうわかんない。だって、誰が嘘をついてるのかさえ、私にはもう分からない。って訳で、先輩に話してみると、先輩は笑った。

「…いや、無い。無いないない、なんでそうなる?」

「なんでって、ソレ以外に無いですか?卜部先輩が殺した意外に」

「あ――――確かに卜部は怪しいが」

そう先輩は言った。

「じゃ、先輩はどう考えてるんですか」

私が聞くと、彼はんーと考え込んで言う。

「ま、つまらないが聞くか?お前が答えをまだ出してないなら、いいけど」

「何ですか、先輩、分かってるんですか」

「そりゃわかってるよ」

自信たっぷり、腹が立つ。つーか、人に話しを聞きに行かず何故分かるのか。

「前提からお前間違ってんだよな」

そう、彼は言う。

「そもそも、オレ、殺された時に自殺って可能性を否定してなかっただろ」

「は――?」

意味が分からない、自殺だって?

どう言う事だ、それ。

「有り得ない、なんで、そんな答えになるんです」

「いや、だから、考えの話。可能性」

「だからって…自殺なんてしますか?」

「ま、ただの自殺ならな。もし、ソレが何らかの意図に即してなら」

彼はそう言った。

「…どう言う事です?」

「殺されたと思わせ、仲間に疑心を与える。その間に、賛同者が、動く。俺ならそうする」

「推理じゃないじゃないですか!」

「まあ、お前みたいに回答を真面目にするつもりも無いし。何せ、答えの出し用がない。腐肉殺しが良い例だ。伝聞を頼りに、いかにして真実を復元させるんだ?もともとの形を知りもしないのに。演繹や帰納を用いてもその前提が、不確かならば、筋道のみしか正しいと言えないぜ」

「それって、どうかと思います。だって、正しい物は正しいじゃないですか」

「そだね」

先輩はそう言うと、私を見る。

「事実はあった、けれど解釈は人に委ねてしまうんだ。これを哀しいと言わずしてなんと言う?」

「……先輩の自分酔い理論なんてイラナイですから、話してください」

「ま、引っかけだよ。普通、死人が出ると、誰かが殺したと思う…何せ刺殺ならね。それにお前が話しを聞きに行ったのまでは悪くない。けどまあ……そんなね、口裏が合う物かなって。アリバイは確かに全員成立してる。この中で、誰が殺したなら、推理だ。けど、誰が正しいのか分からないなら、死体を見るのが一番…お前見なかったか?」

「見ませんでした…つーか分かるもんですか?」

「んいや、別に。分かるって程でもない。ただね、おかしいと思わないのか?開け放たれた室内で誰にも入られるって状況の可笑しさを。密室にすればいい、発見が遅れれば工作しやすいじゃん。単純に。そこをシナイから、俺は自殺を勘ぐった。見つけてくれと言わんばかりだしね」

「…じゃあ、死体が消えた理由って」

「息を吹き返して移動した。問題はココからだ、誰があのパーティーから消えるか…それが分かんなかった」

「どう言う事です?」

「共謀してんのさ、あのパーティーから抜ける為に」

訳が分からなくなった。

「待ってください、先輩、色々理解出来ないです」

「なんで?」

「譲っても――自殺はいいとしましょ」

私はそう言う。

「けど、どうしてパーティーを抜けるんです?仲間じゃないですか」

疑問はコレだ。長く戦った仲間をどうして裏切るのか、私には分からない。それに、先輩は実にシンプルな答えを言った。

「だからだよ、目的のアイテムを得たらおさらばだって話しじゃないか」

「…は?」

訳が分からなかった。

「だから、アイテムを奪って逃げる。俺は末海こそが、パーティーの核と見るがね…竜騎兵なんて、困る兵種じゃなくパラディンを選んでる地点でそう思う」

「待ってください、なんでそんな事を?」

「俺が知るか。まあ、俺の答えはこんなもんさ。でも説得力あるだろ?」

「ないです!むしろ疑問ばっかりです。どうして――抜ける必要があるんです?」

そう言うと、先輩は真面目な顔で言った。

「攻略の優先、使えないメンバーを切りたかった。理由はそんなとこだろ」

そう先輩は言うと、私に言った。

「ほら、屋上へ行ってこい。犯人から、上手く行けばだけど話しを聞けるかもよ」

そう、団扇で示す。

「なめてるんですか?」

「本気だよ」

「誰もいなかったら?」

「そんときゃ、そん時」

そう言うと、彼は立ち上がる。

「着いてけばいんだろう?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ