表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラバン!!  作者:
7/7

エピローグ

 親父は言っていた。マウンドに立っている者たちだけが、戦っているのではないのだと。


 ベンチの控え選手や、応援しているチームメイト、観客たちも、共に喜び、泣いてくれる。


 親父はもう一つ言った。1つのことにこだわらないのも、いいかもしれないと。


 あの頃理解できなかったこの言葉。でも、今なら理解できた。親父の思いと、同じかどうかは分からないが、自分の中で答えは出た。


 ずっと自分は、野球とピッチャーというものに、こだわっていた。それ以外をするのは、嫌だった。でも、キャッチャーにも、ファーストにも、セカンド、サード、ショートにも、それぞれ良いところがあったのだ。ただ目立ちたかったあの頃。自分には、ピッチャーが一番輝いていて、とても格好良かった。しかし、自分に向いていないことも、心のどこかで感じていた。


 トランペットの音を聞いて、それは確信に変わった。今の思いのまま、何となく野球をしていても、少年野球の頃のような喜びは得られない。

 だからこそ、蒼はマウンドから降りることにした。惰性でやるものに、何の価値もない。出来ないことを諦めず、必死にもがいて足掻いて掴み取るものにこそ、きっと素晴らしい価値がある。

 

 綺麗な音に魅せられた。理由はそれだけで充分だ。あの音を自分が出し、マウンドへ届けるのだ。


 蒼の顔に、もう迷いはなかった。


 彼の夢は『戦い続けること』。

 1人ではなく、『誰か』と共に。

 さぁ、行こう。この扉の向こうに待つ、未来へ…

…完結です。はい。一応!←

これは、主人公の蒼という人物の話でした。三部くらいに分けて、書いて行こうと思っております。


 ここまで読んでくださったみなさん、本当に、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ