表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラバン!!  作者:
2/7

1人の教室

「はぁ…」


 真新しい制服に身を包んだ1人の男子生徒が、昇降口で盛大な溜息をついていた。

 恨ましげにもう一度時計を見上げると、時刻はやはり『7時30分』を指して折り、蒼はがっくりと肩を落とした。

「仕方ない…行こう」


 自分に言い聞かせ、昇降口の中へと入っていった。


「…まあ、当たり前ですよね~…」


 『1ー5』と書かれた教室のドアをガラガラと開けると、ものの見事に綺麗さっぱり誰もいない。寧ろ、何故扉が開いたのかさえ疑いたくなるような状態だった。


 『佐藤 蒼』そう書かれた紙が机の上に貼ってある席に着く。 


 彼こと佐藤蒼ーさとうあおーは、この広陵高校に新しく入学してきた生徒だ。この高校は野球部が有名で、甲子園出場も多々あった。蒼は中学から始めた野球を続けるべく、この高校に入学した。身長は165センチと微妙な高さだが、体つきはそれなりだ。


 髪は坊主ではなく、短めに整えられている。中学三年のころに部活を辞めてから伸ばしており、もう少し延ばしたかったのだ。


 「…よし!校内探検だっ!」


 自分の席で、机に突っ伏していた蒼は勢いよく立ち上がり、まだ見ぬ世界へと消えていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ